今日から始まるミアレハーレム   作:三笠みくら

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ミアレ生活の始まり

 

目を覚ますと、傍にはキルリアがいた。ラルトスの頃から、僕のベッドに入り込んで一緒に寝るのが彼女の日課だ。ただ最初から一緒に寝ているわけじゃなくて、いつの間にかいる、といった感じだ。彼女なりのこだわりがあるのかもね。

 

 

「キョウヤ、おはよ」

 

「きゅるる」

 

 

エントランスに戻ると、そこにはタウニーとフラエッテの姿が。タウニーが昨日に比べてそっけない気がするのは気のせいだろうか?

 

 

「よく眠れた?」

 

「ああ、とってもいいベッドだったよ。本当にここって知名度が…」

 

ロトロトロト…

 

『ミアレシティにようこそ! ミアレシティでは最強のトレーナーを決める戦い・ZAロワイヤルが行われています!

あなたの参加を お待ちしております』

 

「あっ、ZAロワイヤルへの参加メールでしょ?それね、ミアレに来た人全員に届くんだ。ちょっと怖いよね」

 

「ZAロワイヤル……昨日の人たちもそう言っていたけど、それって何なんだい?」

 

「うん、あたしが説明するね。ZAロワイヤルっていうのは…クェーサー社が開催してる夜間のバトル大会!バトルしてどんどんランクを上げていって…最強のAランクになればなんでも願いがひとつ叶えられるんだ!」

 

「なんでも?」

 

「あ、なんでもは言い過ぎかも。クェーサー社の出来る範囲、ね。それでキョウヤ、あたしの言った手伝い…覚えてる?」

 

「ああ、確かホテルに置いてくれる代わりに何か手伝ってもらうって……もしかして」

 

「そう!キョウヤにはZAロワイヤルに参加して欲しいの!……MZ団のメンバーとして!」

 

「……MZ団?」

 

 

聞き慣れない単語の洪水で若干頭が混乱してきた。クェーサー社…確かミアレの再開発を担ってる会社だったよな?どうしてその会社がバトル大会なんか……それにMZ団ってなんだ?

 

 

「タウニー、MZ団ってなんだい?」

 

「あ、うん、そこからだよね。MZ団っていうのはここ、ホテルZに集うミアレの平和を守る若者たちのこと!ちなみにあたしがリーダーね」

 

「へえ……ということはタウニー以外にもメンバーが?」

 

「うん、あと2人!2人ともちょっと訳ありでね。あたしがホテルとMZ団に誘ったの」

 

 

…それって、要するに住まいを提供する代わりに加入したってことだよな。自分から加入した人はいないのか……

 

 

「ね、お願い!ミアレを守るために、MZ団に入って!」

 

「いいよ」

 

「え、即答!?嬉しいけど……いいの?」

 

「もちろん。タウニーには助けてもらったしね。それにミアレの平和を守る……ちょっと昔憧れたヒーローみたいでいい響きだよね」

 

「えへへ、でしょー?じゃあ…これ!MZ団のロゴが入った上着!」

 

「え、いいのかい?」

 

「うん!MZ団のメンバーはみんなどこかしらにロゴを入れた服を着てるんだよ。だからキョウヤも!」

 

 

黄緑色のブルゾンに袖を通す。なかなか決まってるんじゃないかな?僕って顔は悪くないし。

 

 

「どうかな、キルリア」

 

「るら♡」

 

「うん、似合ってる!それじゃあZAロワイヤル用の写真を…」

 

 

その時、ホテルのドアが開いて…明るそうな水色の女の子と、ダウナーそうな男の子が入ってきた。

 

 

「ただいまタウニー、ってあれ?その男の子どうしたの?」

 

「もしかして、無理やり連れてきたんですか?」

 

「違うし。2人に紹介するね、今日からMZ団に加入することになった、キョウヤだよ!」

 

「初めまして、キョウヤです」

 

「えー!まさかの新メンバー!初めましてだねえ、あたしはデウロ!」

 

「…ピュールです、よろしく」

 

「2人ともよろしく。と言っても僕はまだミアレに来たばかりだから…」

 

「まあまあ。それよりキョウヤ、ZAロワイヤル参加用の証明写真撮るし!」

 

「ちょっと待ってください、そうですね……これが1番いいかな?」

 

 

ピュールが何やらかばんをガサゴソしているぞ。おや、彼が手渡してきたのは……黒い帽子?

 

 

「彼は帽子ありの方が似合います。どうぞ、僕なりのプレゼントですよ」

 

「はは、ありがとう。それじゃあ被って…どうかな?」

 

「るら〜♡」

 

「うんうん、似合う!それじゃあこっち向いて、ハイポーズ!」

 

 

無難なポーズをとって、ZAロワイヤルに参加する用の証明写真を撮影し終えた。ただもっとやれる気がするんだよな…お金が貯まったらブティックとかにも行ってみたいな。

 

 

「そうだキョウヤ、加入のお祝いというかプレゼントというか……」

 

「ん?まだ何かあるのかい?」

 

 

そう言ってタウニーがモンスターボールを取り出す。そこから出てきたのは…ワニノコ?

 

 

「この子、♀のワニノコなんだけど……とにかく面食いで、かつ腕っ節が強くないと言うこと聞かないの。」

 

「あー、タウニーがAZさんから託されたはいいけど持て余してる子だぁ」

 

「デウロ!そういうことわざわざ言わなくていいから!」

 

「わぎゃ!」

 

「……すごくニコニコしてるけど」

 

「うん。どうやらこないだのキョウヤのバトルを見てあなたのこと気に入ったみたいで…どう?もし良かったら仲間にしてみない?」

 

 

ワニノコを見ると、ものすごくつぶらなひとみで僕を見つめてきた。参ったな、小さくて可愛いポケモンに弱いんだ僕は。

 

 

「うん、分かった。よろしくねワニノコ」

 

「わぎゃ!」

 

「キルリアも。先輩としてワニノコの面倒を見てやってくれ」

 

「……るら」

 

「うん、決まり!それじゃあ今日の夜から早速ZAロワイヤルに参加しよっ!」

 

「うんうん、おめでたいねえ!」

 

「僕たちもサポートしますから。」

 

 

こうして僕はMZ団の一員として、ZAロワイヤル……ミアレを巡る争いに身を投じることになったのだった。

 




キョウヤ
イケメン。お金大好き。

キルリア
キョウヤ大好き。ここ数日でキョウヤの周りにメスが増えたのが気に食わない。
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