「ただいま~いや~聞いてよ零士、彩葉ちゃん。実は父さん会社でこんなの貰っちゃ……て…」
「お帰り~父さん」
「おかえりなさい聖牙さん」
「お邪魔してます。」「どうも~」
晩飯をみんなで食べてると父さんが帰ってきた
「零士、お前」
「んだよ?今日の晩飯オムライスにしたからさっさと手を洗ってこいよ」
「父さんはそんな破廉恥な男に育てた覚えはないぞ!!」
「ほんとに何言ってんだ!!くそ親父!!」
お客さん居るんだし変なことしないでほしい。恥ずかしいから
「お前、彩葉ちゃんって嫁さんが居るのに他に可愛い女の子を二人も誑かすなんて……」
「嫁じゃねえ!!!////」
「いおっち、お父さんとはそんな感じなんだ」
「てか、親公認なんだ。美味しいね」
「芦花、ちょっと黙ってようね」
「美味しいよね、零士のごはん」
「彩葉はそのままでいてね」
まったくこのバカ親父は…
「で?どっちがやらかしたの?」「零士です」「あ、やっぱり?ごめんね彩葉ちゃんうちのバカ息子が」「ほんとですよ」
ひどくね?俺が悪いんだけどさ
「そういえば、いおっち……零士君がお料理上手になったきっかけってなんですか?」
「それね~半分は僕で半分は彩葉ちゃんが原因なんだよね」
「そうなんですか?」
「てか、ほとんど父さんが原因だな。この人、飯作るの苦手だし」
「ゆで卵ならだれにも負けんが?」
「それだけだろがよ。あと、この人仕事にのめり込んだら寝食忘れて仕事するから強制的に飯食わせるために自然と」
何も知らなんかったころに帰ってきた父さんがめちゃくちゃやせ細っててびっくりしまくって彩葉の家に泣きながら突撃したことがあった。
この時に、父さんは紅葉さんだけでなく朝久さんにまでめちゃくちゃ説教されてたからな
「彩葉が原因は?」
「彩葉がテレビで見たやつ作ってってお願いしてきてな」
「そうそう、それでできたのがテレビのやつと程遠い出来だったんだよね。」
「そんとき、こいつがちょっと悲しそうな顔してたからなんか悔しくて死ぬほど練習したらこうなった」
そういいながら父さんの分のオムライスのオムレツをナイフで割った
「つまり?」
「零士は彩葉ちゃんが喜ぶ顔が見たかったのに悲しませてしまったのが死ぬほど悔しかったんだよ」
「へ~~」「一億万点です」
「父さんのオムライス。タバスコかけてやる」
「やめて!父さん甘党なの!カレーは甘口派なの!」
「次の家庭科の授業は単位の都合で調理実習します。それまでに4人組作っておいてね。あと作るものは任せます」
そう先生が言った瞬間に彩葉がこちらにアイコンタクトを送ってきた
(芦花と真実とアンタと私でいいよね?)
(いいけど、お前ちゃんとレシピ見ろよ?)
(わかっとるわボケ)
(塩ひとつまみを鷲掴みしたやつのことは信用ならん)
(殴る)
(やってみろやメシマズヒロインがよ)
(殺します)
「彩葉、いおっち。何?恋が始まったの?そんなに見つめ合って」
「いいぞもっとやれ、間違えた。」
何を間違えたんだ?
「芦花?なんか変だよ?」「芦花はいつも変だよ」
「諌山、お前何気にひどいな」
「芦花、真実。調理実習の班この四人でいいよね?」
「いいよ~いおっちがお料理上手なのは知ってるし」
「私も賛成。ていうか二人の絡みを近くで見れるとかこっちからお願いしたいくらい」
まあ、こいつらなら俺も気が楽か……綾紬が何言ってるのかわかんねえけど。
結局、高校でも調理実習は彩葉のお守かよ……
「あ。そうだいおっち」
「ん?どした?」
「芦花には包丁も火も使わせないでね。芦花、毎回怪我してるから」
「………………まじ?」
「まじまじ~まみまみ嘘つかへんよ~」
「マジンガ~~~」
まさかの問題児追加に涙が止まらんのだが?
「ぜぇーーーっとですぜ旦那」
「お前は大丈夫だよな?」「大丈夫だよ、弟たちのごはん作ったりするときもあるからいおっち程じゃないけど最低限は出来るよ」
つまり、班構成は以下の通りか
俺:実質班長。責任の8割は俺が取るしかない
諌山:まとも枠、今回の実習俺にとっての唯一の希望
綾紬:問題児1、やらかし系らしい、怪我はダメだろ
彩葉:問題児2、弱火で30分を強火で15分と言い出すバカ。ひとつまみってわかるかな?彩葉ちゃん?
「諌山、頑張ろうな」
「もしかして?」
「そのもしかしてだな」
「いおっち、二人は任せた。私は別の人と組むから」
「ふざけんな、誰が逃がすか」
「いおっちいれば大丈夫でしょ~なんとかなるなる」
「綾紬はお前の管轄だろうがよ」
「芦花は、包丁とか火を使わなせければいいから」
「彩葉はキッカリしたレシピなら大丈夫だぞ」
彩葉は、所謂適量が分からんタイプだ。なのでお菓子作りとかは失敗しない。でも、適量と言われた瞬間にわけわからんことしでかすタイプのアホ
「彩葉はいおっちの彼女でしょ?そっちで面倒見てよ。ついでに芦花はCP厨の幼馴染萌だからちょうどいいでしょ」
「彩葉は彼女じゃねえって。」
でも、こんな爆弾を他の誰かに任せるのも俺の心臓に悪いからいいけどさ
「とりあえず、可能な限り火と包丁を使わんレシピ検討しとくか」
「死なばもろともだよ。友よ」
「何様だよお前」
「…なんか、真実と零士距離近くない?」
「そうだね、彩葉(彩葉嫉妬してる~可愛いな~萌えるな~)」
そして、調理実習当日
「待て待て待て、米洗うのに洗剤はいらねんだよ」
「え?そうなの?漂白剤は?」
「使わないからそれも片付けとけ!……どっから持ち出したんだマジで」
「ん~?彩葉、ちょっと醤油足しておいてほしいんだけど」
「分かった」
「分かってないね!?ボトルで行かないで!?ちゃんと計量スプーン使って!?」
なんか、考えてた8000倍はトラブルに巻き込まれながらも無事に完成した。
「片付けは私達がやるから二人は休んでて」
「頼むわ」
そういって彩葉と綾紬は皿を洗い始めた
「いおっち、私達頑張ったよね?」
「ああ、頑張ったよ俺たち」
「でもよ、お前。綾紬に洗剤と食材の違いくらい教えておけよ」
何処がやらかし系だよ、完全にポイズンクッキングだったぞ。
「いおっちこそ、彩葉に手取り足取り腰取り料理教えてあげなよ。」
「あ、でもそうなったらできるのは料理じゃなくて子供か」
「エロ親父か貴様は」
などと
「終わったよ」
と皿を洗い終わった彩葉が声をかけてきた
「ありがとな」
「それだけ?」
「何がだよ?」
「他に言うことないわけ?」
「ご苦労」
「それだけ?」
まじで何が不満なんだ?彩葉のやつ
「………………さっき、真実と楽しそうに話してたじゃん」
「お前らのおかげで熱い友情が生まれたわ」
「私以外の女の子と仲良くするんだ」
「諌山はお前のダチだろうがよ」
「私の方が零士と仲いいもん」
「そら、幼馴染だからだろ」
「……………………バカ」
そういって彩葉は明らかに不機嫌ですオーラを出してエプロンを片付け始めた
「マジでなんなんだ?」
最近の彩葉が分からねえ
「いおっちいおっち。」
「んだよ?」
「こうしたら彩葉の機嫌も治るよ」
え!!?それ恥ずいんだけど!?//まあ、不機嫌な顔されるよりかマシか
バーカバーカ零士のば~~~~~か
中学までは零士が女の子と仲良さげにしてても別に気にしなかったのに高校生になってから零士が女の子と仲良くしてるとモヤモヤしてヤな気持ちになる。
理由は分かってる、零士がずっと私のそばにいる保証なんてどこにもないことを知ってしまったからだ
「彩葉」
「何よ」
あ~ほんとにヤな女だな私。
なんて思ってると零士が急に私の頭をなで始めた
「お疲れ、頑張ったな」
そう、優しい声と手つきで言われて途端にさっきまで不機嫌だった自分が恥ずかしくなってしまい
「触んなボケ」
と思わず手を振り払ってしまった。
「え~~~~……」
わけわからんと言わんばかりの顔で零士は教室に戻っていった。
「彩葉~」
「何?真実?」
「顔赤いよ?」
「き、気のせいだから//」
「ほんとは伊織君にナデナデされて嬉しかったんでしょ?」
「別に!!急に触ってきてびっくりしただけだし」
「じゃあ、私もいおっちになでなでしてもらっちゃおうかな~芦花と彩葉の面倒みて疲れたし」
「それはダメ」
前半は、零士が料理をするきっかけの話。
後半は、メシマズヒロイン化した彩葉と芦花のお話。
てか、書いてから気付いたけどこのIFシリーズ、全体的に地の文より会話文の方が多い。
幼馴染IFルートを書くとしたら?
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新章扱い
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新作品扱い