当たり前に解釈違い起こると思いますが主人公はこう思ってると判断してください。
「パパ、彩葉超かわいくない?」
「へ、変じゃないかな?」
どうやら髪の毛もセットしてもらったらしい彩葉とかぐやがお店から出てきた
「変じゃねえよ、超似合ってる可愛い」
「あ、ありがと//」
「パパ~~かぐやは~~?」
「似合ってるぞ」
「やった~~~!!」
「零士も浴衣似合ってるよ。かっこいい」
「パパもかっこいいよ~~」
「ありがとな//」
面と向かって褒められるとどこか照れくさく感じてしまう
「あ、パパもしかして照れてる~?可愛いじゃんね!彩葉!」
「ほんとだ、照れてる。珍しいね」
「て、照れちゃいかんのか!!」
「あ、パパ焼き鳥あるよ!!」
「あ!おいまだ綿あめもあるんだぞ」
「聞いてないね」
ったく、こっちの両手が塞がる勢いで食べ物買いやがって
「おいし~~~!!現実サイコーーー!!」
「私は、ツクヨミも好きだけど?」
「パパは?現実とツクヨミどっちが好き?」
「俺?」
現実とツクヨミか……悩むな
「お前らと一緒ならどこだって楽しいからな~」
うん、これが一番納得いく答えだな。彩葉とかぐやと一緒なら例え地獄だってテーマパークに様変わりするだろう
「たのしキングダムだね!」
そういってかぐやは両手を重ねて天高く突き上げた
それをみた彩葉は真似して同じような動きをした
「うぇ~い、彩葉真似っこ~」
「零士も一緒にしようよ」
「そうだよ、パパも楽しいならキングダムしないと」
「なんだよ、キングダムしないとって」
「「ほらほら」」
「分かった!分かったから両手を奪うな!!」
左手をかぐやが右手を彩葉がつかみ俺の手をたのしキングダムさせた
「パパ変なの~」「ね~」
「お前らがやらせたんだろが!!」
「「「っふ、ははははは」」」
あぁ、こんな時間が一生続けばいいのに……
花火が始まるのを今か今かと待っていると彩葉がかぐやのつけてるブレスレットを指して話を切り出した
「いつもそれ付けてるよね」
「確かに、赤ん坊のころからあるよなそれ」
「あ~~、うんこれねつけてると落ち着くんだ」
「故郷って感じがして」
「故郷?」
故郷ってどういうことだ?
「月ってさ」
「月?」
「うん、月って何もないの。味も温度も……ましてや心なんて無いも同然で与えられた仕事をただ……漠然と繰り返すだけだったんだ。」
「そんなんだったからかぐやと……あともう一人変なの居たけど……浮いてたんだよね、私」
「そうなんだ……」
彩葉は絞り出すように返事をしたが俺は言葉が出なかった
「綺麗だね~」
空を見上げるかぐやの横顔が空に輝く火花よりもきれいに見えた
「もう嫌だ、退屈で逃げたい!!って時に窓からこっちの世界が見えたの」
「みんな好き勝手で、複雑で一回きりで自由に見えたの」
「でもこっちで過ごすうちに気付いちゃったんだ。本当はみんな抑えてるんだって。もっと大事なもののために」
「大人じゃん」「成長したな」
「彩葉とパパの真似だよ」
成長なんてしなくてもいい……いつものわがままハチャメチャなかぐやのままでいいのにと思うのは俺のエゴだろうな
「ねえ、聞いていい?彩葉とパパは彩葉のお母さんのこと好き?」
「どうだろう……わかんないな……でも……嫌いになれたらなって思ったよ」
「俺はあの人に何か言えるほど偉くはないけど……少なくとも嫌いになれないな」
俺も彩葉もあの家が普通の家族だったころを知っているだけにただ嫌うだけなんてことが出来ない
あの人のやり方を肯定も否定もできない。
「そんなの…彩葉もパパも辛いだけじゃん」
泣きそうな顔で俺たちを見るかぐや
「てか、ごめんね。あの時、本当は言いたかったでしょ?『かぐやには分かんない』って」
「…違うよ。言いたくなかったの」
朝久さんの葬式の時、泣いてる彩葉に対して紅葉さんが『アンタにはまだ分からん』と言っていたことは俺もよく覚えている
「かぐや……かぐやは帰っちゃうの?」
「……ッ!」
彩葉やかぐやの話からどこかそんな気はしていたはずなのに自分が見た悪夢のことで手一杯でかぐやの変化に気付くことが出来なかった事実に悔しさがにじんできた
「いや~仕事放り出しちゃってさ~強制送還的な?」
「んだよ……それ……」
「かぐやは……かぐや姫だったみたい。次の満月の夜にお迎えが来る」
「お迎えって家にか?」
「多分、ツクヨミにかな?」
なんでツクヨミなんだ?あれは父さんが作ったゲームのはずだろ?
「ツクヨミって月の世界とよく似てるから」
「また、逃げればいいじゃん」
彩葉はかき氷をぐしゃぐしゃにしながら話し始めた
「かぐやは、もっとわがままでハチャメチャでめちゃくちゃでだから……かぐや姫とは違う」
「そんな、ハチャメチャかぐや姫にお迎えが来ましたが最後まで楽しく過ごしましたとさ!!」
ふざけんな
「そういうのがいいじゃん。だから、笑ってパパ、彩葉」
この時のかぐやの顔がとてもきれいで覚悟を決めた顔をしていた
「これが私のエンディング!!運命に向かってちょ~楽しく走ってく!!」
「そりゃ、本当は彩葉ともっともっと歌いたかったしパパとだってもっともっと遊びたかったよ」
「あ!そうだ、最後の日は卒業ライブしたいな!!派手に!」
「……ふざけんな」
「零士?」「パパ?」
かぐやの覚悟はよくわかった。だが、それでも…
「ふざけんな!!!」
かぐやの覚悟を踏みにじることになろうとも
「月に帰るだ?楽しく走ってくだ?ふざけんじゃねえ!!」
「そんなのが運命だっていうならそんなもん俺が全部ぶっ壊してやる!!」
例えそのせいでツクヨミが壊れようとも
「俺はかぐやと彩葉と三人で過ごす時間が大好きだ」
「くだらないことで笑って、怒って、喧嘩して仲直りして」
「ムカつくことだって、辛いことだって悲しいことだってたくさんあった。嬉しいことだったたくさん」
「俺はかぐやと過ごした全部の時間が楽しかったんだよ。最高に楽しかったんだ」
俺は、たとえ彩葉に拒絶されることになろうともかぐやがここに居れる可能性が高い方に賭ける
「最後だって言ったよな?」
「う、うん」
「だったら、最後くらい俺たちのわがままを叶えろ。」
「もっとずっと一緒に居たい。大人になっても爺さん婆さんになっても。死ぬまで俺は三人で居たい」
気付けば花火は終わっていた
ここで引き留めにかかるタイプの人あんまり見ないよなって気持ちもあります。
投稿時間について
-
朝7時頃に
-
昼12時頃に
-
夜18時頃に
-
できたもんからさっさと寄越せ!
-
お前の好きにしたらええんやで