「いおっち~お客さんだよ~」
ホールで働いていたはずの諌山がキッチンまで俺を呼びに来た。
「俺宛て?」
「そ~女性だったよ。」
文化祭にわざわざ来るような知り合いなんてほとんどいないはずなんだけどな?
父さんが来たがってたけどスケジュール帳とにらめっこしてたし難しいと思ってたしかぐやならかぐやが来たというだろうしと誰が来たんだろうかと考えているとまさかの人物が来店していた
「久しぶり、零士君」
「はい、久しぶりです。紅葉さん……紅葉さん!?」
「人の顔見るなりおっきな声出して失礼やね」
「あ、すいません。」
いや、誰だって驚くだろ!?京都だぞ京都!!ここ東京!!
「まったく、零士はお義母さん見ただけでそこまで驚くなんて今後上手くやっていけるのか?」
「父さん居たのかよ……」
「わざわざ時間作ったのに!?それに酒寄さんを呼んだの僕ね」
「伊織さんから『せっかくですしあの二人の文化祭見に行きませんか?』って新幹線のチケットと一緒に送られてきたら無碍には出来ません」
「そっすか」
「ついでに両家顔合わせでもしておこうかなと思ってはいます」
「……そっすか、彩葉呼びますね」
たしか、さっき遊びに来たかぐやに連れていかれてたはずだ
『もしもし?』
「あ、もしもし彩葉?今から教室戻れるか?」
『大丈夫だけどどうしたの?』
「……いいか、覚悟して聞けよ」
『いいから早く』
「紅葉さんと父さん来てる」
『なんで!?』
「だまそうとはしてないからな」
『かぐや、お婆ちゃんに会ってみたい!!』
「お前、間違っても本人にそれ言うなよ。めんどうだから」
結婚を前提にお付き合いしてる段階なのにすでに子供が居るとはどういう了見だと激詰めされる未来が見える。
「うわ、ほんとに居るし」
「ひと様の顔見るなり『うわ』とは失礼な子やね」
「まあ、俺たちからしたら来ると思ってなかったんで驚くなが無理ありますよ」
「むむむ」
「そちらのお嬢さんは?」
「………かぐや」
「うちの自慢の孫娘です」
「アンタは黙っとれ!!」
紅葉さん固まってんじゃん
「れ、零士君?もしかして学生の身分でありながら彩葉を孕ませたん?」
「冷静に見てださい!!かぐやの身長彩葉と大差ないでしょ!?」
普段の冷静沈着、魔王のオーラはどこやった!?焦りすぎだろ!!人間の成長速度はそこまで早くないわ!!
っと思ったけどかぐやは三日でこの大きさまで育ったんだった………
「い、いやもしかしたら彩葉から襲った可能性も………あの子割とメンヘラ気質やし」
「
「アンタはそういうけどね、零士君が引っ越すってなった時に『毎日ビデオ通話して』ってお願いしとった子をメンヘラと思わんほうが無理あるって」
「まあ、それを『その程度でいいなら』って快く快諾した零士君も大概やと思ったしそれから本当にほぼ毎日寝落ち通話するとは思わんかったわ」
「「////////」」
なぜ、現役弁護士から辱めを受けなければならないのだろうか
「それで気を利かせて一緒に住めるように伊織さんに連絡して彩葉を雇ってもらったのに一年間進展なしでいきなり結婚しますって配信見せられて混乱しました。」
「見てたんすね」「見てたんだ」
ヤチヨカップ結果発表後に彩葉が結婚するって言ってきたのは結構話題になってはいたし耳に入ってもおかしくはないとはいえ……
「交際期間はどうなってるんだと思ってましたけど振り返るとなんで今まで付き合ってすらなかったのか不思議なくらいでしたので特に反対はしません」
「「っほ」」
思わず一息ついてしまった。これで反対でもされようものならどうなっていたのかと一瞬身震いしたがそんな地獄絵図は遥か彼方に捨て去った。
「それはそれとして、次の正月には一度家に帰ってきなさい。彩葉の今後について話す必要があります」
「……分かった」
「零士君も一緒です」
「俺もですか!?」
「当たり前です、あなたたちの今後に関する話をする予定です」
「わ、分かりました」
あ~~出た、この有無を言わさない正論で殴られる感じ。
「それでは、私はこれで帰ります」
「あれ?もう帰っちゃうんですか?二人の愛の巣とか見なくても?」
「ごめんなさい、伊織さん。私明日も仕事なのでそろそろ京都に戻らないといけなくて」
「そうでしたか」
「今日は正体していただきありがとうございました。娘が通う学校も見れて個人的には満足です」
そう言って紅葉さんは帰っていった
「今のもしかして?」
「そ、彩葉の母親」
「そっか~~いおっちのお義母さんか~~」
「二人って母親も公認だったんだね」
「交際反対されなくてよかった」
いや、ほんとに交際自体反対されるかもとはちょっと思ってた
「何言ってんの?酒寄・伊織家両家飲み会の話題は二人のことばっかだったよ」
「衝撃の事実!?」
「ていうか、零士から告白しなかったから僕が今回酒寄さんの新幹線代負担してるからね」
「息子で賭けするな!!」
「ちなみにビデオ通話って本当ですか?」
「……チガウヨ」
「はい、彩葉さんトーク画面見せようね~~~」
「あ~~後生ですから見ないで~//」
「さてさて~~ってこれやば」
「芦花、鼻血出てる」
「おっと失礼」
「すげ~~~彩葉とパパのトーク画面。電話のマークばっか!!*1」
思いついてしまった。
酒寄・伊織家飲み会は別名「チキチキ!!彩零告白ダービー!!」であり一番予想に近い人が優勝
聖牙:高校一年の冬のクリスマスに零士から告白
紅葉:高校一年の夏祭りで彩葉から告白
朝日:中学の卒業式で同時に告白
朝久:そもそも交際せずにいきなり『私達結婚します』って言い出す。
投稿時間について
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朝7時頃に
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昼12時頃に
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夜18時頃に
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できたもんからさっさと寄越せ!
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お前の好きにしたらええんやで