2030/09/12、その日はあっさりやってきた。
「おう、レイジ。おはよう」
「師匠…帰ってきてたのか」
何の連絡もなしに帰ってくるとは…食材あったかな?
「なんか、しばらく見ない間に顔つきが変わったな」
「男子三日合わずばなんとやらって奴だろ?」
というか滅多に帰ってこないので3日どころの話ではない
「いや、覚悟決めた男の顔してる。」
きっと、今日の戦いの事を考えてたせいで険しい顔をしていたのだろう…気をつけなきゃ
「レイジ、死ぬなよ」
「はあ?何言ってんだ?」
ゲームの中で戦うだけだ、かぐやを守るか失うかのどちらかしか起きないはずだ
「師匠からお前にありがたい話を一つしてやろう」
「はいはい、なんでしょうか」
「『真の意味で拳を振るうのは大切なものを命を懸けて守る時のみ』って教えただろ?」
そう、それは初めて護身術を教わったときに最初に教わったことだ
「でも、命を懸けて守りたいものの笑顔を忘れるな」
守りたいものの笑顔…俺は彩葉の笑顔を守りたい…
「わかったよ、師匠。行ってきます」
「おう、行ってこい」
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「お邪魔します。」
「あ、れーじ!いらっしゃい!」
「零士、お疲れ。」
二人の部屋に向かうと二人が出迎えてくれて一緒に配信準備をしていた
「ふんふふ~ん」
鼻歌交じりに準備するかぐやの姿はこれから最後のライブをするとは思えないものであった。
「俺たちに気を使ってんのかな…」
そう思わずにはいられなかった、がその瞬間
「かぐや!」
「!」
一瞬目を離したすきにかぐやが見当たらなくなった!こんな前ぶれもなしに来るのかよ!
「どうしたの?」
「「ほっ…」」
机の下から、何事もなかったかのように出てきたかぐやはこちらを不思議そうに見つめていた
「驚かさないで」
彩葉の言う通り、驚かさないでほしい
「二人とも心配性~、これが落ちてたから拾ってたの」
それは、かぐやがいつもつけてるブレスレット?
「これ、彩葉にあげる。」
「これ、大事なものじゃないの?」
「だから、彩葉にあげる!それに、『名前』もらったからそのお返し」
名前…確かにかぐやと名付けたのは彩葉だったな。
「れーじにも何かあげたかったんだけど…」
「んじゃ、
「そうだね!
まるで、お互いが自分に言い聞かせるかのように明日の予定を話した。
「かぐや、零士…」
「「行こう(ぜ)、彩葉」」
三人で手をつないで、ツクヨミにログインした
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ログインすると、ヤチヨがライブ会場に案内してくれるとのことで着いていくと
「ここって…」
KASSENのフィールド内に特設ステージが作られていた
「彩葉とレイの要望でね!」
二人の希望でこの場所になったことをヤチヨは教えてくれた。
「私が、ヤチヨだったら二人に…」
二人に一緒に月に来てほしいと言えたのだろうか…そう思わずにはいられなかった。
「ノンノン!かぐやじゃないとできなかった!」
真剣にお茶らけてるような返答に思わず笑ってしまった。
「ヤチヨのそういうところ、嫌いじゃなかった」
その言葉を聞いたヤチヨは、控室に一度戻るとのことでステージを離れた
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ライブ会場の控室で彩葉と二人で待っていると、ヤチヨが案内から戻ってきた
「ただいま~☆」
「お帰り、かぐやはどうだった?」
「喜んでたよ~燃える!って」
「そうか、良かった」
かぐやが喜んでくれたのなら、お願いした甲斐があったというものだ。そう思っていると
「私がヤチヨだったら、かぐやも帰りたくないって言ってくれたのかな…」
彩葉の口から予想もしていないことがこぼれた
「あ、ごめん。わけわかんないよね、忘れて」
「彩葉、少なくとも俺は彩葉じゃなとダメだったと信じている」
「零士…」
かぐやのこれまでの軌跡には彩葉の力がないと絶対にできないことばかりだと信じている。
『各所、準備OKです。』
「ヤチヨはこれから先には行けないことになっているの…頑張ってね二人とも」
「……そういう運命だから?」
たまにヤチヨが使う言い回しで彩葉が聞いてみるとヤチヨは苦笑いをして
「彩葉なら…大丈夫!」
無責任だけど前向きなまるでかぐやのような返しであった
「大丈夫だ、俺が絶対に守って見せる。」
そのために命を懸ける覚悟はできている。
「零士、ありがとう。」
「行こう!彩葉!」
「そうだね」
いざ、出陣
流星パーフェクトコレクション、息抜きに遊びましたがあれは私の青春なので全部にふひひとか言いながら遊んでます。