お隣の様子が急におかしくなってしまった   作:納豆伯爵

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前のお話でおかしいところがあったので加筆修正しております。ごめんね!
もう少し内容を精査してから投稿せねばならんと思う今日この頃、どうしても駆け足気味になってしまうよー助けてくれー


8000年の歩み

俺たちの寝ない宣言を聞いたヤチヨは手を払うと、ツクヨミの景色から一変してよく知るアパートの間取りに変わっていた。

「二人にとっては、あんまり懐かしいってわけでもないか…」

「んじゃあ、まずは縄文人と魚を獲った話から、ナガツノだったかな?髭が大きい魚でね!ーーー」

 

そこから、ヤチヨは喋った、話して話してひたすらに話し続けて丸二日が経った。

 

「もうお休みなさいよ二人とも、死んじゃう」

「まだ江戸じゃん!」

「俺もまだまだ大丈夫」

ヤチヨの静止に対して、気丈に答えると

『ネムッテネムッテ』

FUSHIがヤチヨにスリープするように促していた。

「ふぁぁぁ、おねむ…」

そういうとヤチヨは眠りだした。

「ずーっとケラケラ笑っちゃって、私みたいになっちゃった」

「辛いの我慢して笑顔を作ろうとしてるところとかそっくりだ」

「え~そんな風に見えてたの。」

「かぐやに会う前の彩葉はそう見えたよ」

「ねえFUSHI、ヤチヨが隠してることあるよね。」

その彩葉の願いを聞いたFUSHIは

「……ヤチヨが言わなかったならそれは」

「見せて、私かぐやの全てを知りたいの」

「人の体で耐えられるかわからない」

「彩葉一人に押し付けるわけないだろ、俺も見る。例え、ヤチヨが俺を知らなくても運命が変わっていたとしてもかぐやの兄貴分だからな。」

その言葉を聞いたFUSHIは嬉しそうに

「ヤチヨは…久しぶりに本当に楽しそうだったんだ」

「うん」「分かってる」

 

「行くぞぉぉぉぉぉ!!!」

 

FUSHIの目が光りレーザー状に広がっていく。それを受けた部屋が崩壊していく。

そしてーー俺たちの体が落下していく。

 

『ヤチヨ…どこかにいるんでしょ…出てきてよ…助けてよ…」

「「かぐや!!」」

例え記憶の映像だったとしても叫ばずにはいられなかった。

そこからフィルムのように流れるかぐや(ヤチヨ)の記憶が流れていく

 

病気で亡くなってしまった男の子と楽しく遊んでいた記憶

 

市井で値切られ続ける商人

 

ウミウシに恋した歌人

 

二人三脚で太夫を目指した花魁

 

焼け跡になった町で花を売り続ける少女

 

正倉院から『もと光る竹』を盗みだしたCIA職員

 

現代でサーバールームを提供してくれた研究者

 

たくさんの出会いと別れが儚くて尊くて胸をかきむしりたくなるほど悔しいものになっていく

 

ーー彩葉!零士!

 

誰かが俺たちを呼んでいる…

 

ーー彩葉!零士!

 

「ヤ、ヤチヨ…」

「ヤチヨ…」

俺と彩葉が目を覚ます。

「ばか!壊れちゃうよ!」

無茶をした俺たちをかぐや(ヤチヨ)が怒ると同時にかぐや(ヤチヨ)を抱きしめた

「私、成長したよ。お母さんとだって話せた。」

「俺もかぐやのおかげでやりたいことも大切なものも見つけることができた。」

「だから、十分ハッピーエンド…お話はもう終わり」

「……かぐやといたい」

それは彩葉の純粋な願いだった。

「俺も、3人でずっと居たい。」

そんな純粋な願いをきいたヤチヨは8000年分の涙を流しながら

「……もうこれで終わってもいいと思ってた。」

 

『この一瞬を最高のパーティーにしよー』

彩葉が作った歌だった。

 

「いつも思い出して歌ってた」

 

『大切なメロディーは流れてるよー』

ヤチヨのデビュー曲だった。

 

「この歌のおかげで生き残れた」

 

ヤチヨと彩葉が同時に手を挙げてハンドサイン(仲良しの証)を行う。

「触れたら、温かいかなっていつも思ってた。」

「また、彩葉とパンケーキ…食べたいな…」

その言葉を聞いた彩葉は突然立ち上がり

「……わかった、このお話はこれで終わりじゃないんだ!まだ続きがある!本当のハッピーエンドまで付き合ってよね!!」

力強く宣言していた。

「当たり前だろ、俺たちが目指すエンディングはハッピーエンドだけだ」

そういって今度は3人でハンドサイン(仲良しの証)をした

「でもその前に、ヤチヨ」

「何?彩葉」

「ヤチヨの記憶の中に零士がいないってどういうこと?」

「彩葉、これはヤチヨの予想になっちゃうけど何かしらの原因で本来廻るはずの輪廻にエラーが生じたんだと思う。」

何かしらの原因?そういえば師匠がUSBを渡してきたな…

「それは?」

「師匠が渡してきたやつ、会いに行くやつの話が全部終わったら見ろって言ってた。」

「それって、ヤチヨの事?」

「多分、そうなんだと思う。」

そしてそこにはきっと何かがある。そう思い、USBを開くとそこには

 

『月の世界に行く方法 著:伊織聖牙』

 

「伊織…聖牙?」

「この人、ヤッチョにこの部屋提供してくれた人だ」

「いやそれよりも、内容が!」

 

それは一番俺たちが知りたい情報であった。

 

 




アルティメット言い訳タイム、ヤチヨの呼び方が伊織から零士に変わったのはヤチヨがそう呼びたくなったから。

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