お隣の様子が急におかしくなってしまった   作:納豆伯爵

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一度、終盤に備えてネタをまとめる時間が欲しいので少しお休みするかもしれません。
書けたら順次投稿していく予定です。

お休みするかすら未定とかいう暴挙、書け書け書け


大切な人たち

11月になり、期末試験の準備を始めていたころ

「レイジ、LLSの調整が完了した。」

「マジか!?」

師匠が唐突にLLSの完成を告げてきた。

「ああ、あのビー玉が光学保存体になってたみたいで解析した結果、滞在時間が一時間から一時間半に伸びた。だが、問題がもう一つ発生した。」

ハリウッド映画よろしく嬉しいニュースと悪いニュースを持ってきた師匠に対して

「レイジの存在証明をするために、お前の素性を知ったうえで心配してくれる人が必要なんだ」

それは師匠と彩葉とヤチヨだけではだめってことなのか?というより存在証明って?

「存在証明ってのは言葉通り、お前が存在していることを証明し続けてくれる機能の事だ。お前は一応人工の月人になるから月に行ったときに月人として判定されて意識が奪われないようにするためのセーフティ機構だな」

つまり、俺が月人ではなく地球人だと証明しつづけることで俺が月人化しないようにしようってことか

「この機構はお前を思い、心配してくれる人が多ければ多いほど効力を上げていく。最低でも俺と彩葉ちゃん、ヤチヨの他に6人は欲しい。」

6人…その数は個人の願望もあるが稲葉と諌山、綾紬そしてブラックオニキスの3人で6人揃う

「…みんな受け入れてくれるかな?」

皆は優しいからきっと受け入れてくれるだろう…でも心のどこかで俺を化けものと思ってしまう人もいるんじゃないかと漠然とした不安が心から消えないでいた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

pipipi…

「ん?零士から電話?珍しい…もしもし?」

『もしもし、彩葉…今そっちに行ってもいいか?』

「別にいいけどどうしたの?元気ないけど?」

何処か焦りや不安を抱えてるような声をしていた。

『ちょっとな相談したいことがあって…』

そういって零士は電話を切った

「何かあったのかな…」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ピンポーン

「はーい、零士。いらっしゃい」

「うん、お邪魔します。」

彩葉は笑顔で俺を迎えてくれた

「それで、電話まで寄越してきて何を相談したいの?」

「彩葉にはお見通しか…実は」

師匠から言われたことを全部話した。LLSの調整が終わったこと、自分の存在証明という問題が起きたこと、素性を知っている人間があと6人必要なこと、そして

「稲葉や諌山、綾紬…そしてブラックオニキスのメンバーには話そうと思ってる」

「うん、きっと皆受け入れてくれるよ。皆、零士が人間だって肯定もしてくれる。」

「彩葉には適わないな、欲しかった言葉を全部くれた。」

おかげで決心がついた、皆が俺を信頼してくれるかどうかじゃない、俺が皆を信頼して話す必要があるんだ

「明日、皆に連絡して全部話すよ。…彩葉に一つだけお願いがある」

「お願いって何?」

「全部話すときに一人で話すと不安だから隣に居てほしい。////」

我ながらこっぱずかしいお願いだとは思うけど、彩葉が居てくれれば無限に勇気が湧いてくる気がする。

「分かった、その時は私は零士の隣にいるね」

「ありがとう」

そして、後日俺は皆に『大事な話があるから自分の家に来てほしい』と連絡した

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「伊織、酒寄さんの隣に住んでるとは聞いてたけど…」

「前は入り口まで来た事あったけど中も凄いね~」

「私まで呼んでもらって大丈夫だった?」

稲葉、諌山、綾紬が最初に来訪してくれた

「俺が必要だと思ったから呼んだんだ、むしろ来てくれてありがとう。」

少し緊張を紛らわすために稲葉達と雑談していると

ピンポーン

「すまん、追加の来客だ」

「誰を呼んだんだい伊織、君の交友関係はそこまで広くなかったよね。原因は明らかだけど」

「お前等が居ればそれで充分だろ?」

正直、いまさら周りと仲良くも難しい気がするしそれなら今ある絆を大事にしたいと思っている

「……天然たらしか//」

「……マイナスイオン発生機//」

「…彩葉、これにやられたのか//」

なんか知らんがまあいいか…

「零士君、今日はお招きありがとうね。これお土産」

「ありがとうございます。朝日さん」

「お邪魔する。息災だったかレイ」

「雷さん、来てくれてありがとうございます。」

「やっほーセンパイ、今日はよろしくね」

「乃依もよく来てくれた。」

ブラックオニキスのメンバーが来てくれた。

「もしや奴は!!帝アキラか!!」

そういや、こいつ(稲葉)帝アキラを終生のライバル呼ばわりしてたな

「ここであったが100年目と言いたいが今日のメインは伊織の話だからな、勘弁しておこう」

「零士君の友達って個性的やね。男友達より女の子の方が多いし」

「あいつの彼女が黒鬼の大ファンなんですよ…それでライバル視してるだけですので…友達については何故か男友達ができないんですよね。」

原因は彩葉や芦花、真実といった美女軍団と仲がいいからであること、さらに彩葉と下の名前で呼び合う関係になっていることを妬まれまくっているのが原因なのだが本人は全く気付いていない。

「全員揃ったんでしょ、話始めよ」

『ヤッチョもツクヨミから参戦してるよ~☆ある意味では当事者だからね』

「彩葉、ヤチヨ…そうだな、時間も惜しいし始めようか」

そして、皆に全部話した。自分が人工月人と言えるような存在であること、アシムレイトのこと、父さんの研究の事、ヤチヨとの関係性、LLSを使う事でかぐやを迎えに行けること、そして…

「その時に俺の存在証明をし続けるために皆の力が必要なんだそうだ。」

「「「「「「……」」」」」」

皆、黙ってしまった。当たり前だよな…仲良くしてたやつが人造人間だったなんて知ったら普通は処理できないよな

「伊織!!」

俺の名前を呼びながら稲葉が胸倉をつかんできた

「この間の腕やら胸の包帯はアシムレイトってやつが原因なのか!!」

「そうだ…」

「僕たちとブラックオニキスに話したのは何でだ!!」

「…俺のエゴだよ、皆に受け入れてほしいっていう俺の」バキッ

稲葉に殴られた、その事実に茫然としていると

「ふざけんな馬鹿野郎!!僕たちが受け入れてくれるかどうかなんて答えは一つしかないだろ!!」

「頼ってくれてありがとう!!僕達は君が頼ってくれるのが嬉しいんだよ!!」

「稲葉君の言う通り、俺からしたら零士君は可愛い弟分みたいなもんやしな。今更人造人間程度では揺らがんわ」

稲葉…朝日さん…

皆も言葉にはしてないが『自分は化け物ではなく人なのだと肯定してくれている』のが伝わってくる。

「皆、ありがとう」

 

さあ、月に行く準備は整った。いざ、出陣




存在証明の機構を簡単に解説!!
今の伊織は地球人80%月人20%の状態、月にいる間はこの割合が少しずつ逆転していってしまう。地球30%月人70%とかになるともう大変!!そうならないために伊織は地球人ですよ!!って思ってくれる人がたくさん必要なんです。

以上、簡単言い訳タイムでした。

次回はちゃんと月に向かいます。
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