「どどどどうしよ!!!」
私、酒寄彩葉は超てんぱっていた
「彩葉~明日れーじとデートなんでしょ?もう夜遅いし寝なくていいの?」
慌ててる彩葉を心配してかぐやが様子を見に来た
「か、かぐや…助けて!!」
「ど、どうしたの彩葉?そんなに慌てて」
「明日のデートに着ていく服が決まらないの!!」
明日は自身の恋人であり婚約者の伊織零士とのちゃんとした初めてのデートであるため服を選んでいたが一向に決まらずに困窮していた。
零士の自室にて
「やっべ~どうすっかな~~」
一方零士の方も混乱していた。
「明日のデートに着ていく服が全く決まらん…」
ちょっとでも彩葉にかっこいいと思われたい、ダサいと思われたくなくて持っている服を一通り出してみたが、どれもしっくりこないという非常事態に陥っていた。
「こうなったら、誰かに相談するか…彩葉のことよく知ってて、俺が相談しやすい相手で…男で…」
綾紬に聞くのが手っ取り早いとは思うが、なんか女性陣に相談するのはよくないような気がして除外した。
「う~~~んう~~~~ん」
「あ、そうだあの人に相談しよう」
そう思い、電話を掛けた
『よお、零士君どうしたん?』
「朝日さん!!助けてください!!明日のデートに着ていく服が決まらないんです!!」
義兄に当たる酒寄朝日に助けを求めて連絡をした
場所が戻って彩葉の部屋
「い、彩葉?落ち着いて?」
「だ、だって私、零士に少しでも可愛いって思われたくて…」
彩葉が珍しくしおらしくて可愛いと思うと同時にただの濃厚な惚気を聞かされるだけとなったかぐやであるが
「大丈夫だよ?れーじはどんな彩葉でも可愛いって言ってくれるよ?」
あの愛妻家のことだから、それこそ極端な話ちょんまげだったとしてもかわいいとか言い出しかねないと思っているしこの状況を知ったら、飛んできて抱きしめそうだなと思っていた。
「で、でもぉ…零士ってめちゃくちゃモテるからダサい私を見たら愛想つかされるんじゃないかって…」
それは絶対にあり得ないだろう、何度あの兄が彩葉一筋だと叫んだことか
「れーじは彩葉しか目に入ってないから大丈夫だよ。かぐやが保証するから!!」
「かぐやぁ…」
「ほらほら泣きやんで!!泣いてたられーじが飛んできちゃうから!!」
「う”ん”、ありがどう」
「泣き止んだら一緒にお洋服考えよ!」
「ありがどうがぐや”~~」
「お~よしよし」
こんなに泣いてる彩葉を見たのはかぐやとヤチヨが帰ってきた時以来かもしれないと思い慰めると同時に彩葉にここまで想われる兄がちょっと羨ましく思った。
酒寄朝日の部屋にて
「お、落ち着いてくれ零士君、ていうか相談相手俺であってるん?」
『朝日さん!俺、明日彩葉とデートに行くんですけどその時に着ていく服が決まらなくて!!』
なんで、夜遅くに義弟と妹のデートの話を聞かなければならないのか疑問だったが可愛い義弟のためにひと肌脱ごうと思い話を聞いたというより勝手に続きを話し始めた
『お、俺…彩葉にちょっとでもかっこいいって思われたくて…』
「ほうか~」
零士自体は愛妻家で有名になりつつあるが、かぐやちゃんの配信を見てる感じだと彩葉も彼に相当ぞっこんであることなど仮に自身が兄でなかったとしてもそれこそ誰が見ても分かるくらいなのであるが
『彩葉ってめちゃくちゃモテるんですよ。も、もしダサい格好で行って愛想でもつかされたら俺は…』
「大丈夫やろ、前に遊びに行ったときもそんな可笑しな恰好してなかったし」
あの妹が彼に愛想を尽かすことなんてそれこそ天変地異が起きてもありえないと思っているため宥めようと心見るが
『ど、どうしましょう…燕尾服と革ジャンだとどっちがいいですかね!?』
「ほんまに一度落ち着いてくれへん!?」
なんでデートに着ていく服の選択肢が燕尾服か革ジャンなんだろうか、もっとまともな服を持っていただろ!!
『で、でもぉ…』
「分かった、ちょっと俺一人だと不安だからもう一人呼ぶわ。ファッションならこっちに聞いた方がええから』
『あざびざん!!ありがどうございまず!!』
「おわっ!ちょ、話が進まんから泣き止んでくれ!!」
そういいながら、同じチームメンバーでありブラックオニキスの活動方針を提案してきた人物に連絡をした
『どうしたの?朝日?』
「乃依、すまん零士君の話を聞いてやってくれ…俺一人だと荷が重い」
『の”い”!助けてくれ!!明日のデートに着ていく服が決まらないんだ!!』
『ごめん、一から説明してくれない?』
「あー、つまりな…」
暴走気味の義弟では話にならないので乃依には自分から説明を行った
またまた場所が戻って彩葉の部屋
「かぐや、どっちがいいと思う?」
「メイド服と革ジャンは一旦やめといた方がいいと思うよ」
あからさまに冷静さを失っている彩葉がある意味で見ていられなくなってきた。あと、メイド服に関しては二人っきりでお部屋デートでもするときに着てあげればいいやろと思う。お持ち帰り確定演出になるだけだから
「彩葉、かぐやだけだとちょ~~~っと不安だからもう一人相談してもいい?」
「わ、分かった…」
彩葉の了承を得たので、我らがファッションリーダーたる綾紬芦花に連絡をした
『もしもし、かぐやちゃん?どうしたの?』
「ろが!!どうしよう!!デートに着ていく服が決まらないの!!」
『い、彩葉?どうしたの一体?落ち着いて!?』
「えっとね、つまりね…」
もうこの義姉はダメかもしれないと思いながら芦花に事情を説明した
またまた場所が戻って朝日の部屋
『ふんふん、なるほどね~。彩葉ちゃんとのデートに着ていく服が決まらなくて困ってると』
「そうなんよ、零士君が類を見ないくらい暴走してるから何かアドバイスでもくれればと思って」
『頼む!乃依!!ちょっとでも彩葉にかっこいいって思われたいんだ!!』
『まず、どこに行く予定なの?それが分からないとコーデのしようがないんだけど』
そういえばそうだったわ、俺も焦ってたのかどこに行くのかとか全く聞いてなかった
『水族館に行こうって話をしてる、師匠が無料チケットくれたから』
『水族館ね、おっけ。なら基本は動きやすい服装がいいね』
「あー、基本的に歩いて回るからか」
『そうなんだよね、あとは服はモノトーン系でまとめる。色が多いのは目に悪いしださい』
そう言いながら、乃依は零士君に『これとこれとこれを着て』とてきぱきと指示を出して服を決めた。*1
『ありがとな乃依!!これで明日はなんとかなりそうだ!!朝日さんもありがとうございます!!』
「うんうん、楽しんでおいでな」
『はい!おやすみなさい!!』
そう言って、義弟は通話から消えていった。
「なあ乃依」
『朝日、俺もおんなじこと言おうと思ってた』
『なるほどね~、伊織君とデートに行くことになったけど服が決まらないと』
「そうなの、彩葉がすんごい動揺しまくってるから芦花に助けてほしくて」
「お願い芦花!私、零士にちょっとでも可愛いって思われたいの!!」
『まず何処に行く予定なの?それが分からないとどうしようもないんだけど』
彩葉がめちゃくちゃ慌てていて宥めるのに必死になっておりそれを聞くのを忘れてた
「チケット貰ったから水族館に行こうって話してる」
「デートなら待ち合わせからだよって言ってるから明日はバイクには乗らないよ。」
『それなら、ワンピース系がいいかな?とりあえず、明るい系の服出して』
さす芦花、ちょっと話しただけで方針が全て決まっていく
『あと、靴は歩きやすいものにしてね。水族館って基本的に歩いて回るから』
「わかった」
そう言いながら『これとこれとこれを着れば大丈夫』とさっきまでのグダグダが嘘のようなスピードで全てが決まっていく。*2
「ありがとう芦花!!これで明日は何とかなりそう!!」
『それなら良かった、おやすみ彩葉、かぐやちゃん』
「ありがと~芦花、お休み~~」
「かぐやもありがとう」
「そう思うならもう寝ようね彩葉」
「うん、本当にありがとうお休み!!」
さて、芦花にもう一度連絡するか
かぐや「芦花、明日さ…」
芦花『うん、私もおんなじこと考えてた』
朝日・乃依・かぐや・芦花「「「「あの二人、明日のデート大丈夫なんだろうか?」」」」
その気持ちがあったために明日は二人のデートをこっそりと尾行して必要ならヘルプを出そうと決心していた。
お昼寝していたら思いついてしまった回です。デートの前日って緊張するよね(多分)
ちょっとでも可愛いと思われたい彩葉とちょっとでもかっこいいと思われたい零士に振り回される人たち
尚、ちゃんと作者は『水族館 デート 服装』で検索をしてから服を設定してます。偉いね
番外編として書いてほしいこと
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結婚挨拶
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文化祭
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稲葉と真実の出会い
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バットエンド√