ある日、かぐやが唐突にこんなことを言ってきた
「れーじ、かぐやもバイクの免許が欲しい!!」
「マジで言ってる?」
「マジで言ってる!!」
そっか~~~でもな~~~~~
「危ないって言っても納得しないよな?」
「れーじがバイク乗るのやめたら納得する!!」
そりゃそうだ、目の前の奴が一番楽しんでるのに危ないからって理由で諦めれるわけないよな~しかもかぐやは自分で稼いでるから免許費用やらなんやらの問題も自力でクリアしてるし、止める理由あるか?これ?
「あ、かぐやってさ自転車に乗れるっけ?」
「乗れないけど?」
バイクは個人的には結構バランス感覚が大事だと思ってるから最低でも自転車に乗れないと2輪で走る感覚的なのを養っておく必要があると思っている。あくまで個人的な意見だけど…
「じゃあさ…」
「彩葉!!自転車の練習付き合って!!」
「かぐや!?どうしたのいきなり!?」
零士にお願いがあると言って、リビングで零士と話してたはずのかぐやがいきなり部屋のドアを開けた。
「れーじにバイクの免許が欲しいって言ったら『自転車に乗れないと危ないから却下』って!!」
「なるほどね~~」
あの心配性のシスコンな旦那の事だ、自転車にさえ乗れないようでは危ないと思ったのだろう
「だから自転車に乗れるようになってから改めて言おうと思って!!」
「零士はどうしたの?」
「部屋に自転車あるから整備してくるって!!」
そう言えばアパート時代、たまに自転車に乗って買い物していた様な気がする。
「れーじの奴!かぐやとヤチヨが自転車にすら乗れないくそザコつきんちゅだから舐めやがって!!」
「いや、そうは言ってねえだろ」
「零士、お疲れ様」
「まあ、油差しただけだしな。かぐや河川敷で練習するぞ、あと勝手にヤチヨまで巻き込むな」
そう言って、零士はかぐやを連れて河川敷へ自転車の練習をしに出掛けた
「それで?れーじ自転車ってどうやって乗るの?」
「どうやって乗るの!?」
改めて説明しろと言われても最早9割なんとなくで乗ってるから説明が難しい
「こう……ガー!!って感じで漕いでサァーーーーッ!って感じかな?」
「分かんないよ!!」
すまん、まじで改めて自転車ってどう乗ってたっけ?
「スマホあるんだから調べたら早いわ。」
そう言ってスマホで『自転車 乗り方』で検索を開始した。
「「ふむふむ」」
2人でスマホを見ながら乗り方や練習方法を一緒に確認した。
「んじゃ、まずは俺が押すからバランス感覚を養うところからだな」
「れーじ…かぐやはヤチヨカップ優勝の歌姫だよ!バランス感覚くらいお茶の子さいさいでしてよ?」
そう言ってかぐやは自信満々だったがいざ始めてみると
「れーじ!!手離さないでね!!」
「はいはい、離さないから前見ろ前。足元ばっか見るな」
流石にペダルを外す道具は用意していなかったためかぐやは両足をペダルに置いた状態で自転車を押してあげることでバランス感覚を養うところから始めたがかぐやが超ビビってる
「れーじ!!ほんとにこんなの人間に乗りこなせるの!?」
「出来る出来る、なんなら俺最初に自転車乗ったの5歳だから」
「じゃあかぐやまだ無理じゃん!!」「諦めんなや」
確かに、戸籍上は俺と同い年になってはいるが最初に彩葉が赤子として拾ったときから考えるとせいぜい2歳が関の山とはいえ
「かぐや、そういや何で急にバイクに乗りたいって言いだしたんだ?」
「……れーじには内緒!!」
そうか、まあ大方俺が乗ってるのが羨ましいとかその辺だろと思ってあまり気に留めなかった
「よし、練習再開するぞ」
「おおー!!」
「ちょっと、様子見てくるか」
作業も一段落したころに零士とかぐやの様子を見るために河川敷に向かった
「零士、かぐや、調子どう?」
「おう、彩葉。実は、かぐやもう自転車乗れるようになったんだよね」
「早くない!?一日で乗れるようになれるものだっけ?」
「まあ、今は何もかもの成長が早いんですわ」
「経験アメでも舐めたの?」
なお、無事に自転車に乗れるようになったかぐやは元気にサイクリングするようになりました。
また、その姿を見たヤチヨが危機感を感じたのかすぐに練習を始めた模様