お隣の様子が急におかしくなってしまった   作:納豆伯爵

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かぐやが現れてから二回目の夏です。


二度目の夏、海に行く 準備編

高校時代最後の夏休みということで皆で海に行ってキャンプしようという計画がある。

だが、私は一つ悩みがあり我らがおしゃれ番長たる芦花に相談していた

「じ、実は新しい水着が欲しくて…芦花の意見も聞けたらな~なんて///」

そう、持ってる水着が2年前のもので去年海に行った時は気にしてなかったが、今年はわけが違う

「あー、伊織くんのため?」

「はいそうです///」

そう、友達として海に行った去年とは違い今年は婚約者として零士と一緒に海に行く。必然、少しでも可愛いと思われたい気持ちがある。何故なら私は女の子なんだから

「彩葉が伊織君とくっ付いてからは普通の女の子に見える時があるね~」

「からかってるの?///」

「いやいや、彩葉も成長したんだな~って思ってさ。今度の日曜にショッピングモールでいい?」

ちょっと釈然としないが、芦花が手伝ってくれるのならば百人力だ

「よろしくお願いします///」

「でも、伊織君と一緒じゃなくていいの?」

「正直恥ずかしい!!///」

 


 

「う~~む、どうしたものか…」

「伊織どうしたんだい?彩葉さんとイチャイチャできなくて唸ってるのかい?」

「違うわ!!///…実はさ」

自分の体には胸の所に大きめの刀傷だったり、かぐやの卒業ライブの時の傷が体の至るところに残ってたりする。

「見えやすい腕とかは無いんだけどな」

それに、偶に彩葉やかぐや、ヤチヨに傷跡を見られた時にちょっと辛そう顔を一瞬してしまうのを知っている。

「後は普通に怖いだろ、友達が傷だらけだったら」

「伊織のそれはかぐやちゃんを守ろうとしてできてしまったものなんだろ?僕は怖くはないけど?」

「そうか…ありがとな」

素直に感謝を伝えると

「んで、まあ傷を隠すにはどうしたもんかなと思いましてね」

「ああ、悩んでたのってそういう事なんだね。普通にラッシュガードとかでいいんじゃないか?」

そうだよな、今度買いに行くか…

 


 

「「「あ」」」

 

休日にショッピングモールに行くと、出掛けていたはずの彩葉と綾紬とばったり会ってしまった。

「ろろろろ芦花!?どうしよ!零士とばったり会っちゃったんだけど!?」「彩葉、これは覚悟を決めて一緒に選んでもらおう。」

 

「あ~、なんかお邪魔だったとかなら言ってくれれば」

恐らく女子会というやつなんだろうし、いくら婚約者だとは言え男の俺は居なくても大丈夫だろうと思い聞いてみると

「いやいや~~伊織君が居てくれた方が話がスムーズに進みそうだからちょうど良かったよ~~」

「芦花!?///」

「彩葉、嫌とかなら全然言ってくれれば」

いくら婚約してるとは言え、彩葉が嫌がるようなことはしたくない

「大丈夫だよ、伊織君。彩葉は恥ずかしがってるだけだから」

「そうなん?」

まあ、親友の綾紬がそう言うならそうなのだろうと納得する。

「そそそう言えば零士は何買いに来たの?///」

俺と綾紬の会話を遮るように彩葉が聞いてきた

「俺?水着買いに来たんだよ。色々隠さなきゃ不味いものもあるし」

胸のあたりをトントンと指で叩いて傷の事を暗に伝えた。

「伊織君、彩葉も水着欲しいみたいだから一緒に買いに行ってあげたら?」

「芦花さん!?///」

 

まじか、彩葉の水着…正直めちゃくちゃ一緒に行きたい。

「ほら彩葉、覚悟決めて旦那様に選んでもらいなさいよ」

そう言いながら、綾紬は彩葉の背中を押して俺の方に押し付けた

「おわっと、大丈夫か?」

「大丈夫///」

「それじゃ、後はお二人でごゆっくり~~~」

そう言って、綾紬は帰って行った。

 

 

「どうする?嫌とかなら俺は別に…」

「い、嫌じゃないから!!///…一緒行こ?」

そう言って腕を組んで歩き出した

 


 

まさか、零士と一緒に水着を選ぶことになるとは思わなかったがいい機会なので零士好みの水着を選ぼうと思い、色々手に取って試着した。

「これはどうかな?」

ワンピースタイプの水着を試着して零士に見せた

「うん、彩葉らしくて可愛いと思う」

褒めてくれているが好みかどうかが分からない…次だ!!

 

「こっちはどうかな?」

次は青が基調のフリルをあしらったデザインのビキニにしてみた

「フリルがいいアクセントになってるな、こういう系も似合うね。」

 

「こっちはどう?」

次に選んだのはシンプルなオフショルダータイプの水着にワンポイントとしてパレオを追加したものだった

「シンプルながら彩葉の可愛さを引き出させるいい水着だと思うよ」

むぅ、褒めてくれるのは嬉しいけど…せっかくなら零士の好みの水着を選びたい…最後にあれを着るか…恥ずかしいけど///

 

「こ、これはどうかな?///」

最後に選んだのは、寒色系の色合いをしたビキニであった。

「彩葉、これは駄目だ。」

見せると同時に零士が力強く断言してきた、確かに他の水着よりも背伸びした自覚はあるがそんなに即答するほどなのか?

 

「……露出が多い。」

「他のもそこまで変わらないと思うけど」

「……俺は、少なくともその水着を着ている彩葉を他の人に…男に見せたくない」

 

 

え?それってもしかして?

 

「……独占欲?」

「……悪いかよ」

 

思わず、頭に浮かんだ言葉をそのまま口にして聞いてみると零士はバツが悪そうにして答えた。

 

「へぇ~~~~ふ~~~ん」

「な、なんだよ!///」

「べっつに~~~~」

 

零士がそこまで私を愛してくれているんだなって思うと嬉しくてニヤついてしまう。

 

「じゃあ、一個前のしちゃお~~~…最後のやつは二人っきりの時に見せるね

「!?//////」

 

そう囁いて、着替えるために試着室に入った。

最後に頭を抱えた零士の姿がカーテンの隙間から見えた。




ホントはね、海回で終わらすつもりだったけど関係性の変化などを考えると水着は新調するんじゃなかろうかと思うわけですよ。
え?かぐやとヤチヨが知らない理由?そんなもん零士にばれるのは恥ずかしいからに決まってるでしょ?
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