鳥ステーキを作ってから数日、頭を抱えて唸っていた。
「う〜む、あれ以来フクロウが近づかないせいで、鳥肉を調達出来ないんだよなぁ……」
あのフクロウ共は屋敷から一定の距離を離れた囚人を見つけたら、看守に連絡する知能はある。
故にオレに近づいたら危険だと、先の一件で学習されてしまったようだ。
ココさんとかアンアンさんからもう一度作ってくれって催促されてるってのに困ったもんだ。
「だ、ダメですよカレンさん……。
フクロウさんも生きてるんだから……殺しちゃったら可哀想じゃないですか……」
「しっかりステーキを完食したメルルさんが言うセリフじゃないですねぇ」
「だ、だって食べなかったら、それこそあの子達の死が無駄になっちゃいますし……。
それにあんな美味しいご飯、何年振りだったか分かりませんでしたから……」
「一体ここにくる前までどんな食生活だったんだよ……」
自由時間になってから少し歩き回り昼食が遅れてしまったと言う事で、同じく遅い昼食を取りに来ていたメルルさんと不味い食事を摂っている訳だが、彼女は嫌な顔一つせずスプーンを進めている。
すげえなと思う反面、こうはなりたくないと思う。
「ふ〜む……やっぱ牢屋敷が用意してくれる食事はあんまり食いたくないし、鳥肉は諦めて別の食べ物を採取するしかないかな……」
「そ、そんなに食事が重要なんですか……?」
「当たり前っしょ。
他の子達は脱獄しようって前を見据えてるけど、少なくともオレはここに骨を埋めるつもりなんだから。
なら、せめて美味しいもの食べてから逝きたいじゃん」
そう言いながら黒いドロドロを口に運ぶ。
……初めて食った時は不味すぎて味わう余裕がなかったけど、だいぶこの酷い味にも慣れたお陰でなんとなく何を材料に作ってるかなんとなく分かってきたな。
「……こうなったら料理のアレンジに手を出してみるか……」
「アレンジ……ですか? それって……」
「ごめ〜ん! ここにメルルちゃんいるかな〜!?」
突如食堂に飛び込んできたのは、ギャル風の見た目のボインな少女、佐伯ミリアさん。
慌てたような彼女を見てみると、彼女はゴスロリのちびっ子……夏目アンアンさんを背負っていた。
「は、はい! 私はここです……。
アンアンさん、どうなさったんですか……?」
「え、えっと……娯楽室で一緒に映画を見てたんだけど、途中で具合悪くしちゃって……。
ね、ねぇ大丈夫かな!? もし大きな病気とかだったら、おじさん心配で心配で……!!」
「うぅ、み、ミリア、うるさい…………」
「と、取り敢えず医務室で休ませましょう!
ごめんなさいカレンさん、少し手伝ってもらってもいいですか!?」
「イエス、マイシスター!!」
食事中に起立なんてしたら
食事中のマナーなんて完全に無視して、至急アンアンちゃんを医務室へと連れて行く事にした。
◇
アンアンちゃんを医務室へと運び、医療の心得があるメルルさんに診察させた結果、アンアンちゃんが倒れた原因は────
「貧血……ですね。
急な環境の変化で、アンアンさんにもストレスが溜まってしまったんでしょう」
「そっか。こう言っちゃなんだけど、貧血でよかったよ〜……。
もっと大きな病気だったらおじさんどうしようかと思ったよ〜」
貧血という事はちゃんと食事を摂って安静にすればいずれ解決する。
医療設備の整っていないここでの体調不良は悪化して衰弱死という危険性を孕んでいる。しかし貧血程度なら不味いが食事はちゃんと出る牢屋敷でも解決するだろう。
酷い病気でなかった事に胸を撫で下ろすメルルさんとミリアさん。
しかし、オレは貧血というワードに違和感を覚えていた。
「……ミリアさん、一個質問していーい?」
「質問……いいけど、どうしたんだい?」
「ミリアさん、いつもアンアンさんと同じテーブルでご飯食べてるけど、アンアンさん、ちゃーんとしっかり食事は摂ってたんだよね?」
「あ……」
「不味いからってあんまり食べてないとか、そんなくだらない理由で倒れたんじゃないよね?
……おいミリアさん。こっち見ろコラ」
思い当たる節があったのだろう。冷や汗を流しながら硬直してしまったミリアさん。
やがて誤魔化さないと悟ったのだろう。困ったように頬をかきながら言いづらさそうに口を開いた。
「え、えっと……アンアンちゃん、美味しくないからってよくご飯残してた……。
お代わりまでしたのはカレンちゃんがステーキを焼いてくれた日くらいで、それ以外はあんまり食べてないかも……」
「それで? お残しについて注意したことってあるのかな?」
「え、えっと……あんまり無理に食べさせるのは可哀想だったし、おじさんもあのご飯はちょっとキツイから残す気持ちも分かっちゃって…………ごめんなさい」
「……メルルさん、これが美味しい食事の必要性さ」
「勉強になります……」
悲報、アンアンさんの貧血はストレス性ではなく、ただの自業自得だった。
アンアンさんと同じく、美味しくないからとご飯を残そうとするノアちゃんは、残すのは正しくないとヒロさんが無理やり食べさせているお陰で普段元気いっぱい。
しかしミリアさんはヒロさんと違い、ついつい甘やかしてしまったようだ。
「アンアンさんは起きた後に叱りつけるのは確定として、こりゃ食事事情の解決は急務だな。
それじゃ、メルルさん、ミリアさんも。オレちょっと行ってくるから、アンアンさんお願い!」
「あ、カレンちゃん!」
眠り続けるアンアンさんを二人に任せ、オレは医務室を飛び出した。
「こら、カレン! 廊下を走るんじゃない!」
「すんませんっ!!」
処スノートに廊下を走った事が記録された。
◇
さて、医務室を飛び出して再び食堂にやって来たオレは、ビュッフェカウンターから黒いドロドロを大皿ごと取る。
良かった。今日はまだまだ残ってた。
基本ここの料理はどれも不味いが、唯一このドロドロだけは食感の不快感が酷いだけで、味自体はそこまで悪くない。
そしてよーく味わってみると、なんだか小麦粉を生で口に含んだような……そんな味がした。
これならちょ〜と手を加えるだけでだいぶマシになる筈だ。
「おや、カレンくんじゃないか。
食事中かい? それにしても大皿ごととは食べ過ぎな気もするが……」
「いや、このドロドロを別の料理に作り替えようと思ってね。
レイアさん暇? 暇だよね? 暇じゃなくてもちょっと手伝えよ」
「え!? こ、これから配信でみんなに勇気を届けようと考えてたんだけど……」
「それは監房の待機時間にできるでしょ。
手柄はくれてやるから、こっちを優先してクレメンス」
丁度いいところにレイアさんがやって来た為、彼女に水晶製のすり鉢とすりこぎ棒を半ば無理やり押し付ける。
「それじゃあまずはすり鉢でこのドロドロをペースト状にしていくぞ」
「あ、私が手伝うのは確定なんだね……。
……しかし、これだけの量をペーストにするなら大きなすり鉢で一気にやってしまった方が良くないかな?」
「大きすぎると潰しムラができるから……
手間暇かけた方がより良いクオリティの料理ができるからな。頑張ろう」
その後、レイアさんとドロドロを少量ずつすり鉢ですり潰していき、黒いペーストを作っていく。
「単純ではあるが、単純であるが故に大変だな……」
「アハハ……でも流石はレイアさん。筋がいいよ」
単純作業な上にそこそこ量があるから骨が折れたが、約10数分程度で全てのドロドロがペースト状になった。
うん。これだけでもあの嫌な食感から解放されてある程度はマシになったんじゃないだろうか。
しかしまだまだ手を加えるつもりだ。
「ふぅ……このペーストを次はどうするんだい?」
「天日干しして水分を飛ばす。
でも天日干しできる場所が無いんだよな。室内待機時間で飛ばす予定だから水晶で干し場所を作るのは無理だし、だからって庭に直置きなんてしたら風で砂埃とかが入りそうだし……」
「う〜ん……あ、それなら良い場所を知ってるよ!」
「詳しく聞こうか?」
◇
その後レイアさんに連れられてやって来たのは、絵の具や紙、布などが敷き詰められた静かな部屋。
そこには黙々とキャンバスに絵を描いているノアちゃんがいたが、オレ達に気がつくと絵描きを中断してこちらに駆け寄って来た。
「……あ、レイアちゃんにカレンちゃん。
ようこそ、のあのアトリエに!!」
「アトリエ……? 以前まではこのエリアに部屋なんてなかった筈だけど……」
「のあが見つけました!」
得意げな表情でえっへんとない胸を張るノアちゃん。
レイアさんに話を聞いてみると、なんでもオレがフクロウ狩りに出かけた日、ヒロさんとノアちゃんが絵を描くための場所を探していた様なのだが、そんなときに偶然隠しギミックを解く事に成功し、この部屋を見つけたらしい。
「それで二人は何をしに来たのかな?
あ! お洋服のお絵描き許可してくれるの!?」
「まだ諦めてなかったかこのちびっ子め。
剥製にして牢屋敷の玄関ホールに飾ってやろうか?」
「どうどうカレンくん……。
私達はこのペーストを天日干ししたくて来たんだよ。
少しここのベランダを利用しても構わないかな?」
「うん、いいよ〜。
あ、黒い絵の具がなくなっちゃった……使っていい?」
「ヒロさんにチクるよ?」
「けちー」
ノアちゃんがスプレーアートをしていたらとてもじゃないがここは使えなかったが、運のいいことに絵の具で絵を描いてた上に、そろそろ昼の自由時間は終了だからこの後この部屋には見回りの看守以外は来ないだろう。
と言う事で早速ベランダに黒いペーストを設置すると、事前に回収して洗濯までした綺麗な布を上に被せて四方に重りを乗せ、まだ絵を描きたがるノアさんの首根っこを掴んで監房へと帰還した。
◇
その後、メルルさんがアンアンさんの付き添いで医務室に残留した事で、ひとり寂しい拘束時間を過ごすことになったが、無事夜の自由時間を迎え、レイアさんと合流してペーストを回収した。
「お、しっかり水分が飛んで固くなってるな」
「これで完成かい?
正直あまり美味しそうには見えないが……」
「ここからだよ。こ・こ・か・ら」
すっかり水分が飛んで固くなったペーストを再びすり鉢で砕き粉末状にすると、再び綺麗な水を少しずつ足して粉をまとめていく。
「おぉ、あの黒いドロドロが生地の様に……!
なるほど、カレンくんはこれが作りたかったんだね!!」
「フフン、そうなのですよ」
あのドロドロ、若干小麦粉の様な味がしたし、小麦粉をベースに作られたものだと思ったが、まさかのビンゴ。
一度水分を飛ばして粉に戻す事で、再び利用できないかと思ったがオレの思惑は見事ハマってくれたようだ。
「さて、一つレイアさんに質問ですが、この牢屋敷に米があると思いますか?」
「お米? いや、少なくとも私はこの牢屋敷でお米を見てはいないが……」
「そんなレイアさんに一つ朗報、米は……あります!」
「な……本当かい!?
私も日本人だからね。実は少しお米が恋しくなっていて……」
米があると言う発言に嬉しそうにしていたレイアさんだったが、お皿に乗った黒い生地を見て気づいた様な表情を浮かべる。
そして冷や汗を流しながら、恐る恐ると言った風にこちらに問いかける。
「あ、あの……カレンくん?
もしかしてだけどこの後、米ならある! チネればある! ……なんて言わないよね?」
「……流石は芸能人。テレビ番組に対する造詣が深い。
オレらが幼い頃に終わった“黄金伝説”を知っているとは……」
オレが作ろうとしていたもの。……それはチネリ米だ。
説明しよう!
チネリとは、練った小麦粉を米の形にしていく、超地味な地獄の作業だ!!
「黄金伝説を知ってるなら分かると思うけど、まぁぶっちゃけかなり大変だと思う。
しかしやるしかないんだよ。
米を食いたいのだから! 米で作りたい料理があるのだから!!
と言うわけで最後まで手伝っておくれよ?」
「…………」
ニッコリとレイアさんに告げると、彼女は俯いてプルプルと震え出してしまった。
普通嫌がるにしてもそんな反応は見せないからと一瞬体調不良を疑ったが、しかし次の瞬間、バッとレイアさんが顔を上げる。
「素晴らしい!!」
「およ?」
「現在は舞台女優として活躍している私ではあるが、いずれはあの番組の様なサバイバルに挑戦してみたいと思っていた。
まさかそれを体験することが出来るとは……本当に素晴らしい経験だ!!
あぁ、こんな経験が出来るのなら、ここに閉じ込められたのも案外悪くないのかもしれないな!!」
「おぉう、モチベーションが高くなってくれた様で何よりですわ」
キラキラと目を輝かせたレイアさんはそれはもう凄い速度で生地をチネってチネリ米を作成していく。
さて、オレも負けてられねぇ。
正直ここが一番キツい所だが、これを乗り越えたらこの苦労に見合う対価が手に入る!
「さぁ、レイアさん! 気合を入れてチネリまくるぞ!!」
「任せたまえ!!」
「……アイツらなにやってんだろ?
面白そうだし配信しちゃお」
「お、ココさん良いところに!
暇? 暇だよね? 暇じゃなくてもちょっと手伝えよ」
「ゑ?」
◇
こちらにカメラを向けていたココさんも半ば無理やり巻き込んで、なんとか消灯時刻までに全ての生地をチネリきると、風通しの良いところにチネリ米をおいて就寝。
「うぅ〜、指いてぇ〜……。
あてぃしを巻き込みやがって……カレッちもレイアっちも恨むからなぁ〜……」
「だからごめんって言ってんじゃん。
できたてをいの一番に食わせてやるから勘弁してくれ」
「約束だかんな〜?」
無理やり付き合わせた結果、指が筋肉痛になってしまったらしいココさんの恨み言を聞き流しながら、一晩おいて固くなったチネリ米を回収。
さて、今までの工程はあくまでもチネリ米作り。
これを料理することで、本当の意味でアレンジ料理の完成だ。
「カレンくん、私はなにをすれば良いかな?」
「このリンゴをすり下ろして」
「了解」
レイアさんに朝イチでビュッフェカウンターから盗んだリンゴと、水晶製のおろし金を渡すとオレも作業に取り掛かる。
「この水晶は熱伝導性もいいからフライパンにも鍋にもなるんだよな〜。
ほんと素晴らしい魔法だよ」
自身の魔法に感謝しつつ、鍋に水を入れてチネリ米を煮込んでいく。
いくら米の形にしたとは言え所詮は小麦粉。
煮込みすぎたらくっついて一つになるため、火が通ったら早めにチネリ米をザルであげておく。
次に同じくビュッフェカウンターから盗んできた緑のモサモサを水洗いでドレッシングを洗い流し、下茹で。
しっかり火を通せばモサモサの厄介な青臭さも多少は緩和されるだろう。
「あむ……うん、大分マシだ」
「終わったよカレンくん」
「お、ご苦労様」
レイアさんからおろしリンゴを受け取ると、新しい鍋に水を入れてモサモサ、おろしリンゴ、チネリ米の順で鍋にぶちこんでいく。
最後にキッチンで盗んだ塩で味を整えたら…………
「完成、特製、黒リンゴ粥!!」
「おぉ! まさかあの料理がこんな進化を遂げるなんて……まるで魔法だよ!!」
「もっと褒めてくれてもええんやで。
しっかり味見はしたからな。味は保証するぜ!」
「私も楽しみだよ。それでは早速食堂に持って行こうか!
みんなの喜ぶ顔が楽しみだよ」
「そうだね。牢屋敷の食事の中で唯一マシなリンゴを盗んだせいで、ココさんを除いたみんなは今頃ブチギレてるだろうし」
「え、みんなに事前に説明してなかったのかい!?」
◇
「ほら、アンアンちゃん。ちょっとで良いから食べよ?」
「ひ、貧血は食べないと治らないですから……」
「むむむ……」
『ここの料理は我輩の口には合わぬのだ……』
「ならこっちを試してみたらどうよ?」
その後、リンゴを盗んだ件をヒロさんやハンナさんに咎められたが、料理に使ったと説明した事で無事に不問。
久しぶりのマシな料理にみんなが喜んで舌鼓を打つ中、オレは自身の分とアンアンさんと彼女に付き添っていたメルルさん、ミリアさんの分のお粥を持ってお見舞いへやってきた。
「あ、カレンさん。……これは?」
「ビュッフェのクソマズ料理をアレンジして作ったリンゴ粥。
米の色は黒いけど味はだいぶマシになってるよ」
「カレンちゃんが作ったの? すごいねぇ……」
『これなら食べられそうだ』
リンゴ粥に興味を持ったアンアンさんにお粥を渡すと、彼女はすんすんと匂いを嗅いでから一口パクり。
しばらく咀嚼すると、彼女は大きく目を見開いた。
「……美味しい」
「おぉ……ご飯全然食べてくれなかったアンアンちゃんが食べてる……!」
「ほんと……よかったです……」
パクパクとリンゴ粥を食べ進めるアンアンさんに、胸を撫で下ろしたミリアさんとメルルさん。
やがて半分食べたアンアンさんはオレの顔をジッと見ると口を開く。
『これはとても美味だ。また昼も作って欲しい』
「う〜ん、難しいかな」
「……リンゴ粥を【作ってくれ】」
「声に出して言われても無理!」
「え……」
「と言うのもこれ作るのに結構な手間と暇をかけていてですね……」
黒いドロドロを生地にするだけでも大分手間と暇がかかった上に、更にそれをチネるという地獄の作業をこなさなければならない。
その上、ココさんを無理やり巻き込んで三人がかりで就寝時間ギリギリまでやったと言うのに、作れた米は一食分。
リンゴ粥一食作るのに、ほぼ1日使ったのだ。
ハッキリ言おう。あまりに大変すぎる!
「手間も時間もかかるからそうなんども作れるものじゃないから、毎回は無理だよ」
「む……」
『それならたまにでいいから作ってくれ』
「それならいいよ。ただ、条件があるかな?」
『条件だと?』
「これからは美味しくなくてもちゃんと食事は摂ること。
貧血で倒れて心配してる人もいるんだからさ」
そう言ってチラリとミリアさんとメルルさんを見る。
二人を見てアンアンさんも思うところがあった様で、やがて小さく頷いた。
「……分かった。約束する」
「それはよかった」
「カレンちゃん!」
なんとかアンアンさんから言質をとる事ができ満足して頷いていると、突如ミリアさんがオレの手を掴んでブンブンと上下に振り回してくる。
「ありがとう! お陰様でアンアンちゃんの貧血もなんとかなりそうだよ!
おじさんほんとに助かっちゃったよ〜!!」
「別にそれほどでも〜。
……二人もご飯食べてないっしょ?
ほら、二人の分も持って来たから食おうぜ?」
「そうだね、いただくよ」
「ありがとうございます。カレンさん」
その後改めて医務室で朝食をとったが、三人ともこんな楽しそうに食べてくれていた。
苦労して作った甲斐はありました。また作ろう。