プロジェクトセカイ feat  仮面ライダー   作:ミッツー116

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初投稿です。
ストーリー追いながら矛盾のないよう頑張ります。ストーリーの大筋に支障が出ない範囲での設定の改変があります。
※宮女共学化など


プロローグ

 

 そこは、見る人が見れば見覚えのある風景、と言うであろう空間だった。人里離れているであろう岩山。大多数が集まってアクションシーンのような物が撮れるスペースが確保されている。

 実際、今この場でも似たような風景が広がっていた。

 

「ぐわぁぁぁぁ!!!!」

 

 絶叫、そう言って問題ないほどの声を上げながら爆発を受け高所から1人の男が落ちていく。もっとも、男というのは声からの連想でしかない。なぜならその見た目はとても奇抜なものだったからだ。

 頭は大きな赤い丸が2つ並んでおり、その間を眉のように虫の触角にも見えるアンテナが伸びており、下部には虫の口のようにも見える段々とした縞模様がはいっている。体は深い藍色、そこに緑色の線が大雑把なシックスパックを模している。腰には地球儀を模したバックルをつけており首には真っ赤なマフラーが伸びていた。

 

 「大丈夫か!」

 

 崖から落ちた彼の元に三人の人影が走り寄る。模様や色の違いがあるが彼と同じような存在であると一目でわかることが出来た。

 

 「全く…面倒なやつを作ってくれたもんだよ。」

 「どうするの?このままだと有効打なんかないわよ。」

 「それでもヤツに負けるわけにはいかない。」

 

 無事を示すかのように悪態をつく彼に対し仲間の1人ーー声からしておそらく女性であろう人物が声をかける。別の仲間がそれに応えながら対抗策を考え始めるも、それを遮るように「それ」は現れる。

 

 「いい加減あきらめたらどうだ?勝ち目がないことなんかはとうに分かりそうなもんだが。」

 「はぁ…フッ!」

 

 傲慢な態度で話しかけてくるそれに対し先ほど真っ先に仲間に駆け寄った一人がウンザリした態度で向かっていく。

 

 『アンカーモード!』

 

 謎の声を発する船の錨を模した武器をそれに向かって振るうも片手で受け止められ黒いモヤのようなものを纏った拳で殴り飛ばされる。それとすれ違うように仲間の女性が放った矢が襲いかかるも掴まれ消えていく。別の仲間が地面になぎなたを突き刺すとその刃に地面が崩れまとわりつき巨大な岩の刃を形成する。

 

 「う、おぉぉぉぉ!!」

 

 巨大すぎる刃をなんとか振るうとそれはモヤを自分の前に波紋状に展開させ受け止める。

 

 「フン!」

 

 波紋に向けて拳を振るうと岩の刃は粉々に砕け散る。そして砕けた岩の一つ一つにモヤが覆い弾丸のような速度で戦士たちを襲う。

 

 「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」

 

 岩は戦士たちの周りに、時にはその身体そのものにもぶつかりそれらすべてが着弾と同時に爆発する。岩がすべてなくなるころには戦士たちは全員地面に横たわりうめき声をあげることしかできなくなっていた。

 

 「ハァ…ハァ…っ。」

 

 荒い息を上げながらマフラーの戦士が立ち上がり腰のバックルの地球儀に触れる。彼には自分の命と引き換えにして目の前の敵を倒す決意があった。

 今こそそのとき。ゆっくり立ち上がりバックルを操作しようとしたとき、錨型の武器を支えになんとか立ち上がった仲間がその肩に手を置いてくる。

 

 「待てよ…」

 「止めないでくれ。あいつはオレがなんとか倒してみせる。」

 「別に止める気なんかないわよ。」

 

 2人の元に残りの仲間たちも近寄る。なぎなたを持っていた戦士が口を開く

 

 「奴を倒すというなら力を合わせるべきだ。」

 「…お前らには頼みたいことがある。」

 「あの子のことならアンタもいないと意味ないわよ。」

 

 その言葉にマフラーの戦士は口を閉じる。言っていることは痛いほどわかる。だが今奴を確実に倒すことが最も重要なこともわかっていた。

 

 「オレが犠牲になればお前らは助かる。そしたらアイツのことを…」

 「掛ける命を4つにすれば一つより威力も助かる可能性も上がる。」

 「アンタだけで勝てるとも思えないしね…」

 

 その気遣いの言葉にどうしても複雑な想いを抱いてしまう。共に戦おうとしてくれる心強さ、巻き込んでしまう申し訳なさそれらが入り混じりながら思う。そもそも、こんなことになってしまった一つには自分の判断ミスも…

 

 「そこから先は無しだ。」

 「!」

 

 考えを遮るように声をかけられ戦士はもはや不要と言わんばかりに武器を投げ捨てる。

 

 「アイツを倒して、全員で帰るぞ!」

 「あの子に謝らないといけないしね!」

 「ここで負けるわけにはいかない!」

 

 それぞれが腰に巻いたバックルの手を叩きつけ、引き金を引き、刀身を現わにする。それに応えるように戦士たちの身体に鮮やかか光が纏われる。

 マフラーの戦士も決意を固めるように地球儀の弓をずらし、元に戻すと彼にも光が纏われる。

 

 「行くぞ!お前に俺たちの…『仮面ライダー』の力を見せてやる!!」

 

 その言葉に合わせて四人が宙に舞う。空中で一回転し片足を相手に向かって突き出し声高々に叫ぶ。

 

 「「「「ライダーキック!!!」」」」

 

ーーー3年後ーーー

 とある学校の教室で1人の少女がギターを弾いている

 

 「フンフン♪ふ~ん♪フンふ~ん♪」

 

 彼女はご機嫌だった。感じるのだ、そろそろ待ちに待った後輩が来るのを。自分がいるこの「セカイ」を作った持ち主たち。自分を生み出した彼女たちがもうすぐここに来るのを。

 

 「先輩として頑張らなくっちゃ♪」

 

 こんなところを見せたらもう一人の住人にはまたイジられるかもしれないが、そんなヘマはしない。自分は頼りになる先輩になるのだ。もう何が起きてもうろたえたりなど…そう思っていると隣の教室から大きな音が鳴り響く。

 

 「きゃあ!な、なに!?」

 

 先ほどの決意は何処へ行ったのか素っ頓狂な声をあげてしまう。

 

 「え…?も、もしかして来たのかな?」

 

 初めて来るときはこちらから声をかけようと思っていたのだが自分で入ってきたのか。いや、落ち着け。だとしても焦ることはない。落ちついて先輩とした行動を取るんだ。まずは声を…

 

 「あ、あれ?」

 

 恐る恐る隣の教室を覗く。楽器を演奏するためのスペースを確保するために端に寄せていた机や椅子が倒れてそこに誰か埋まっている。

 

 「だ、大丈夫!?」

 

 急いで駆け寄り、無事を確かめようとすると異常に気付く。ここに来る想いの持ち主たちは全員女の子だ。だが自分と同じ制服姿、しかし自分とは違いスカートではなくスラックス。何より、その顔や体つきで一目瞭然。そこにいるのは…

 

 「男の…子?」

 

 疑問に思っているとうめき声を上げながらその青年は目をさます。

 

 「う、うぅん…」

 「あ!だ、大丈夫!?」

 「んあ…?ここ…何処だ…」

 「ここ?ここは…『セカイ』だよ」

 

 来たるべき後輩に言うはずだったセリフを気付かず使ってしまう。目の前の人物は何者なんだろう。当然の疑問を口にだす。

 

 「あなた…誰なの?」

 「俺?俺は…」

 

 聞かれた相手が口を開く。一言一句聞き逃さんとする彼女に反し、帰ってきたのは期待外れの答えだった。

 

 「…誰だ?」

 「…え?」

 




見ていただいてありがとうございます。
次回は最初のオリキャラグループの紹介を挟んで第一話を公開する予定ですが紹介は飛ばしても問題ないようにはなる予定です。
おまけに今回出たオリキャラの紹介だけ

人物紹介

 マフラーの戦士
 『ライダーのセカイ』の住民が変身した姿。徒手空拳から剣、銃などさまざまな戦法を使う戦士。想いの持ち主を守るために仲間たちと戦った

 錨型の武器の戦士
 『ライダーのセカイ』の住民が変身した姿。パワーに優れ冷静な判断で敵を追い詰める。素直な性格ではなく多少コミュニケーションに難がある。
 
 女性の戦士
 『ライダーのセカイ』の住民が変身した姿。狙撃を得意とする戦士。冷静な姉御肌。

 なぎなたの戦士
 『ライダーのセカイ』の住民が変身した姿。さまざまな武器を使いこなす。最年長であり、仲間たちを後ろからささえる。

次回 RE'BEGINS始動編
 第一話 「再会」
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