石の世界でアニメの技を使える俺   作:8アイス8

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処女作です。できる限り3人称で書くつもりですが、おそらくほとんど1人称だと思います。温かい目で見ていただけると幸いです。


第1話

転生した。

 

その事実に彼――いや、彼女が気づいたのは、五歳の時だった。

転生して最初、もっとも気になったのは「ここがどういう世界なのか」ということだ。

過去か、未来か、あるいはアニメの世界か。

 

結論から言えば、そこは不自由のない現代日本だった。

しかし、一つだけ大きな不便がある。

 

「…なんで、女なんだよ」

 

鏡の中に立っているのは、可憐だが、どこか浮世離れした少女だった。

今世の自分は、どう見ても美少女という枠に収まっていたが、中身が男の彼女にとっては不便極まりない。

 

何より目を引くのは、その髪だ。

全体は雪のように白いのに、毛先に向かって、鮮やかな水色に近い青へとグラデーションしている。その独特な色合いは、どこか科学使いの少年を彷彿とさせた。

 

さらに、その瞳。

右目は深く澄んだ緑、左目は神秘的な紫、そしてその奥に微かに青が混じる。

 

この異質な姿を鏡で見たとき、彼女は考えた。

ここは普通の世界じゃない。アニメの世界なんじゃないかと、八割方の確信を持っていた。

 

鏡の中の自分の姿に驚いて一年後、彼女は引っ越しをした。なんでも親が転勤するらしい。

小学校も変わる。正直なところ彼女は精神年齢が大人なため小学校は苦手だった。

 

しかしその考えは、新しい小学校に行ったときに変わった。

 

「嘘だろ!?」

 

声が漏れた。いや出た。

そこにいたのは、まだ幼い、けれど間違いなく後に世界を救う科学使い、石神千空だった。

 

ネギみたいな髪の毛をした少年。

彼が実在しているということは、ここは間違いなくあの世界。

 

「Dr.STONEだ」

 

彼女は必死に生き残るための計画を立て始めるのであった。

 

 

色々考えた結果、これは逆にチャンスなんじゃないかと彼女は考えた。

主人公の幼馴染とかになることにより、3700年後優先的に起こしてもらえる可能性がある。

よし、この作戦で行こう。

 

そうと決まれば即行動。ネギ頭の少年、もとい石神千空に近づいて話しかける。

 

「あの、えっと、友達になって?」

 

それを聞いた彼は持っていた鉛筆を置き、こちらを見た。

六歳児にしては、その眼光はあまりに鋭く、そして知的だ。

 

「……友達だぁ? 悪いが、俺は今、宇宙へ行くためのロードマップを書いている途中だ。ままごとをやってる暇はねぇぞ」

 

「手伝うから、友達になって」

 

半場ごり押しで頼む。こうでもしないと彼女は生存できない可能性があるのだ。

 

「手伝うって、お前文字書けるのかよ」

 

「文字?…あたりまえ、書けるに決まってる。何なら計算もできるよ」

 

千空の眉がピクリと動く。

先ほどは媚びを売るように近づいたが、千空は能力主義なため、自分はできるということを伝えたほうがいいだろう。

 

「……ほう。ククク、大きく出たな」

 

千空はそう言って一枚の紙と鉛筆を渡してきた。

おそらくここに文字を書けということだろう。

 

「何を書けばいい?」

 

「なんでもいい。文字が書けることが分かればいいだけだしな。計算の問題は後で出す」

 

なるほど、実に彼らしく合理的な意見だ。

 

「……はい。書けたよ」

 

千空に文字を書いた紙を渡す。

しかし、その紙を見た千空は少し眉を顰める。

 

「……英語?」

 

あえて英語で、そして大人顔負けの流麗な筆致で書いた。

これには千空も認めてくれるだろう。

 

「すごいでしょ。少しだけなら書けるよ」

 

「ククク、いいじゃねぇか。じゃあ次は計算だな。その紙よこせ」

 

そう言った千空は、先ほど彼女が文字を書いた紙に何やら計算を書き始めた。

 

「ほら」

 

渡された紙を見ると、1年生には到底無理であろう計算が5問ほど書かれていた。

しかし、内容は小学校でやるものだけだ。いける。

 

「解き終わったよ」

 

「はえーな。………全問正解だ。……ククク、100億%ただのガキじゃねぇな」

 

千空には言われたくない言葉だな。

 

「いいぜ。友達になってやる。名前は?」

 

「……神代 凛。よろしく、千空」

 

これは、人類にとっては小さな一歩だが、私にとっては大きな飛躍だ。




性転換は、完全に自分の趣味です。この後色々チートが出てくると思います。
幼少期はあと1,2話続く予定です。
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