はい、大変です。
「おい、お前聖か?」
「違うわ、私はアリン。神無月アリンよ。」
「私はあなたに興味はないの。あるのはそこの春日アラタよ。」
「俺もお前になんか興味ねぇよ、少し気になった。それだけだ」
そんな会話をしているとアラタが深く考えごとをしていたので、気になったが危なそうなことじゃないから大丈夫とかそんな乗りでスルーした。
そんなことよりも俺は、風呂に入りてぇ…
意味わかんねぇ幼女に色んなこと吹き込まれて頭がこんがらがってんだよ。もう、メンドくせー…
「んじゃ、俺風呂入るわー」
独り事のように呟き風呂に入っていく。
さっきのことを深くより深く、考えるために…
「なぁ、アリン?」
「なに?」
「自意識過剰かもしれないが、何で俺に付きまとうんだ?」
次の日の朝から付きまとってはジーーーと俺の顔をみてくる。
挙句の果てに男子トイレにまで付いてくるまでだ。
「それは、私が魔王の番(つがい)だからよ」
「番って?」
「お嫁さんのことよ、旦那様」
これが一日中続き、精神もろともかなり疲れた。
早く部屋に戻ったもいいがここは1人部屋だ、俺もヨウと一緒の部屋が良かったが学園長が面白がって1人部屋にしやがってこうなっている。
「はぁー、疲れた。」
ベットに寝転がると、俺の魔道書「アスティルの写本」から声が聞こえる。
こいつは、聖の格好をしていた張本人だ。
「いいじゃねぇか、マスター。こんな思いはどんなイケメンでも無理だぜ」
「そうかな?」
そんなことを話しているとドアをノックする音が聞こえる。
ドアの方に行くとヨウが立っていた。
「なぁ、アラタ。入っていいか?」
「いいけど、どうしたそんな浮かない顔して?」
「俺ってこの学園きてから誰かに怨み買ったっけ?」
「いや、お前寝てるだけだろ?どうした急に」
「いやー、俺この頃誰かにストーキングされてんだよね。で、だからここに泊めてくんない?」
「いいけど、お前をストーキングとか面白いやつもいたもんだな!」
「だから、もうメンドすぎ…」
今は夜中の7時だ、寝るには早すぎるがヨウが来たから寝るしかない。
まぁ、いいか。楽しいし… そして眠りについた。
「ヨウ!ねぇ。ヨウってばっ!!」
「ん、またお前かよ。頼むから寝かせてくれ…」
毎度のことのようにイヴが夢に出てくる
ホントに眠れない、誰か助けて…
「んじゃ、私外に出ていいの?」
悪戯な笑みを浮かべ聞いてくるが、目をつむっている俺には見えない
「あぁ、俺から離れなきゃな。」
ありがとーとギューと俺の体を抱きしめて体に入るように消えていく…
もう夢でも大変、現実でも大変ってもいやだ。
そして、朝も来るのいやだ…
ムクっと起き上がり風呂に行く。もちろんアラタは起こさないように…
「あぁ、まだ6時かー」
そう、まだ朝の6時なのだ、自分の魔道書のせいで疲れが酷い。
そういって自分の首に付いている水晶でかたどられた正方形のネックレスをみる。
溜息が止まらねぇ。
「もう、風呂入ってまた寝よ。」
「ダメだよ!ヨウ。しっかりしないと、イヴそろそろ怒るよ?」
空耳だ、空耳であって欲しい。頼む空耳であってくれ!!
「ちょっと、聞いてる?ねぇ?」
必至に俺の腕にしがみ付き、上目づかいで「私のこと分からない?」と泣きそうな顔をしながら言ってくる。
何で、いんの?
「おい、イヴ。何でいんだよ?」
「昨日の夜中にいいっていったじゃん!!」
覚えてねぇ…
「そんな事はいいよ、私はヨウから離れないから。」
「あぁ、もうわかったよ。」
何でもありだな、この世界…
「もう、離さないからね!」
「怖いよ、そのセリフ」
そのあと一緒に風呂に入った。