「どうしましょう…、ドアが開きません」
「ホントに言ってんのか?先生」
ベットに潜りながら眠そうに会話する、何でそんなに冷静なのかというと心のなかでここから出れなくなったことを利用して寝るつもりだからだ。というか俺がやんなくてもいつかは解決できる、きっとアラタあたりが…
そんな事を思っているといきなりドアの方からバンッ!!と聞こえ見てみると案の定アラタが椅子を持って開かないドアに向かってぶち当てる。
「傷一つないなー、ホントに閉じ込められたのか俺たち。なぁ魔道書よ」
「んぁあー?ん、どうしたマスター。」
「閉じ込められたんだがどうしてか分かんねぇーか?」
「……」
「寝やがった?!」
俺も寝たいのに…、まぁいいや。俺も寝よ
「ア、アラタ?あの~」
「ん?どうしたリリス」
「いや、何でもありません。」
「なぁ、ヨウどうする?」
「アラタが決めろよ、俺はいろいろとメンドいから嫌だ」
「まぁ、俺はこのまま美女に囲まれて過ごすのも悪くないと思っているけど…。やっぱ、こんなとこで止まってる暇はないんだ。」
「どうすっかなー、アラタの魔道書は使えないし俺の魔道書はアラタがいるから出てこない…」
まぁ、考えるより感じろだよな。そういえば俺の力は魔力を弾き飛ばすんだっけ?なら試すほかないな…
なんか先生もレヴィも貧乳も動かねぇし。
チラっちみんなの方を見ると床に座り込んでモジモジしている。
「お前ら、何してんだよ?」
「え?!い、いや何でもありません!!」
「おい、アラタ。気づいてやれよ…トイレだよ。トイレ」
「まぁ、美少女がお漏らしする姿を一度拝んでみてぇが今はそんな事いってらんねぇな。」
「アラタそいつら見てろよ、お漏らししねぇように。」
「お前はなにすんだよ?」
「ただ、ドアをぶん殴る」
そういってドアの前に立ち、ドアの真ん中に狙いをすまし、ただただ無心でドアを粉々にする気持ちでぶん殴ることだけを考える。
「いや、無理だろ?椅子でも無理だったんだぜ?」
「そこらへんは心配すんな。俺に任せとけ…」
- 力を使うの? -
- まぁな ー
- わかった、でもこれは私の力ではないから気を付けて ー
- 最初と言ってること違くね? -
- あとで本当のことを説明するよ -
”本当のこと”についてはかなり気になったが今考えるべきことではないのでほっといた。
ただ無心にドアをぶん殴ることだけを考える。
「いくぜ」
歯を食いしばり、目を開け、すべてを吹き飛ばす勢いで…
「うらぁああああ!!!」
ドアに拳が当たると、豆腐のようにはじけ飛び、部屋を覆っていた黒い何かが吹き飛んだ。
すごい音に加え、ホコリと木が粉々になった破片の向こうにはいつもと変わらない日常があった。
「ほらよ、行って来いよ。トイレ」