「起きてくださいっす、ヨウさん」
体を揺さぶられる。
自分がなぜ寝ていたのかわからないが、まぁそんな事はどうでもいい…
俺は温泉の時、大変な目にあった気がするんだ誰かのせいでな!!
そう、別に拗ねてるわけじゃない。俺は誰かの為に自分を犠牲にするなんてもうしない、これからは自分のために生きていこう…
「眠いのはわかるっすけど、今はユイさんですよ」
「なに?ユイ?、そいつがどうした。」
「今、学園全体がおかしいんっす。ヨウさんが寝ている間に大変なことが起きてるんっすよ?」
時は、遡ること三十分前…
「ふぁああ~、あー昨日はホントに大変だったな…」
風呂場で、ヨウは二人の女の子に連れて行かれてそのまま行方不明。仕方なく学園長に頼もうと学園に帰ってくると、この部屋のベットでグッスリ眠ってやがる。
「こいつも、とんだ気まぐれな奴だ…」
「それはマスターは人に言えるのかぁ?」
「なんだよ?魔道書。俺はこいつほど気まぐれじゃないし、というか俺は気まぐれじゃないぞ」
「ふっ、どの口が言う」
「この口が言うんだよ。」
いつも通りに、魔道書とはコミュニケーションを取って制服に着替え始める。
今日はさすがに変な事件だけは勘弁してくれよ?
「アラタ!大変です!!」
「なんだよ?教室の前で…って何だこれ?」
教室に来るなり皆がぐっすり寝ていた。何だこれ?
ここにヨウがいたら、リリスの突込みが増えたのになぁー。あいついつまで寝てんだよ?
「リリスの授業を集団ボイコット?」
「いや、そ、そんなに嫌われているわけではないと思いますが…」
少し不安そうな顔をして戸惑うリリスは、それはもうたまらなかったが今はそんな時ではないことくらい分かってる。
「学園長に聞きに行きましょう、アラタ」
「確かにな、あいつなら何かしってるかもな」
「うん、これは間違いなく【崩壊現象】だ。しかもアラタ君のよりも質が悪い」
「誰が起こしてるんだ?これ」
「それは、ユイさんだと思うっす…」
「おぉおお?!、驚かせないでくれよ…レヴィ」
「まぁ、自分忍者っすから」
少しさみしそうに決め台詞を吐くレヴィはどうしたのか弱弱しく見えた。
誰か失う喪失感に襲われる前の前兆みたいに、何かを次々に考えてるような…。まぁ、そんなことよりこの【崩壊現象】を止めないとな。
「なぁ、その【崩壊現象】の発生源はどこにいんだ?」
「あぁ、彼女なら自身で作った〈地下迷宮〉にいるよ。まぁ多分、眠り続けてるだろうけど…」
でも、【崩壊現象】を起こせるってことはかなり強い魔力の持ち主なんじゃないのか?
しかも眠り続けてるらしい。どっかの誰かが聞いたら、さぞかしその待遇を好むんだろうなー
「なら、止めにいかねぇと。リリス、レヴィその場所に案内してくれ」
「いや、私はヨウさんを起こしてきます。」
「わかった。また後でな。」
「はいっす。」
そして、時は巻戻り…
「今ってわけだ。」
「そうっす。」
はぁーと大きく溜息をついて体からダル気をとるために毛伸びをして、風呂に入ろうとする
「待ってろ、すぐ終わる」
レヴィの顔の表情がかるく明るくなったな。とか思いシャワーを浴びる。
「ねぇ、ヨウ」
ネックレスから声が聞こえる。陽気な声が…
「ちゃんと、私達を使ってね?」
「またそれかよ。」
「だって全部自分の力で終わらせちゃうんだもん!」
「はいはい」
シャワーを浴び終え、着替える。
制服姿になり…
「んじゃ、ぼちぼちいきますか。」
「はいっす!」