散り際の鬼、再び咲き誇る   作:心ここにあらず

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幕間

キャラプロフィール 

 

 

名前:悲鳴嶼歳玄(としはる)

 

 

年齢:15歳

 

 

身長:180センチ

 

 

体重:75キロ

 

 

容姿: 無駄のない長身細身の体躯であり暗めの桜色の長髪が白いリボンで高く結い上げられ、鋭く刃のような切れ長の蒼の双眸を持つ美青年である。前世の影響からか常に蒼色の羽織を着用している。結婚してからはカナエとしのぶにもらった桜色のリボンと藤色のリボンを交互に愛用している。

 

 

 

 

使用呼吸:桜の呼吸

 

 

 

《技名・概要》

 

 

 

 

 

壱ノ型・"桜花一閃"(おうかいっせん)

 

 

桜の呼吸の始まりの型にして一閃神速の抜刀術である。静寂を裂く一太刀は、まるで咲き誇る桜が散る瞬間の如く、気配すら残さず敵を断つ。

 

 

壱ノ型・"桜花一閃・終ノ景"(おうかいっせん・しゅうのけい)

 

 

桜の呼吸の始まりにして、終わりを強制する神速の抜刀術。刃は一度きりにあらず。初撃が刻まれた瞬間、間合いも時間も断ち切り、連なる斬撃が不可視の軌跡として重ねられていく。舞い散る花弁の如く、静かに、しかし確実に。逃れる隙も、抗う間も与えず――斬り捨てる。終ノ景――それは一太刀では終わらぬ、命尽きるその瞬間まで咲き続ける、無慈悲なる桜の斬舞である。

 

 

弐ノ型・"散華"(さんげ)

 

 

振り抜かれた刀から無数の細かい斬撃を“散りゆく花びら”のように浴びせ、気づいた時には斬られた獲物が全身を切り裂かれている乱撃技である。

 

 

参ノ型・“花影・連斬"(かえい・れんざん)

 

 

踏み込みと同時に間合いへ溶け込み、実体と“影”を錯覚させる軌道で刃を走らせ一太刀ごとに残る残像はまるで花弁の影のように無数の刃を宿す連続斬撃である。

 

 

肆ノ型・"薄紅流し"(うすべにながし)

 

 

触れた刃、すべてを抗わず、受け流す。

その一振りは花弁の如く軽やかに、あらゆる攻撃の軌道を狂わせる。

 

 

伍ノ型・"流桜"(りゅうおう)

 

 

平青眼に近い構えから一気に回転し刀を滑らかに振り続けることで、周囲に“桜の結界”のような斬撃の壁を形成する。舞う刃は絶えず巡り、触れた攻撃をすべて弾き、逸らす。踏み込めば裂かれ、離れれば間合いを許さぬ――攻防一体の円環であり誰一人として侵せぬ領域と成る。

触れた瞬間に排される、“絶対拒絶の桜”。歳玄にとって最強の防御技である。

 

 

淕ノ型・"宵桜・断"(よいざくら・だん)

 

 

獲物の頭上より降り注ぐ、終焉の桜雨。幾千の刃は閃光となり、逃げ場を奪い、四肢を刻む。散るは桜か、命か。

宵に咲いた刃は、ただ静かに終わりを告げる。

 

 

漆ノ型・"徒桜"(あだざくら)

 

 

一太刀を放った瞬間、周囲に桜の花弁のような斬撃が広がる広範囲攻撃であり、花びらの一枚一枚が並の鬼なら首を斬り落とすほどの威力を誇る。

 

 

捌ノ型・"天翔絶華・終焉桜"(てんしょうぜっか・しゅうえんざくら)」

 

 

今の歳玄における到達点に位置する秘儀…

“平青眼”の構えから一切の無駄を削ぎ落とし、呼吸・剣速・踏み込み・間合いの全てを完全同期させて放たれる一撃必殺の斬撃である。

 

発動時、全身から放たれる桜色の闘気は単なる演出ではなく、

これまで鍛え上げてきた呼吸法による身体強化と集中力の極限状態を可視化したもの。

筋力・瞬発力・知覚速度が極限まで引き上げられ、相手の動きはほぼ静止して見える領域に到達する。

 

最大の特徴は――“回避・防御の無効化”。

 

踏み込みから斬撃に至るまでの動作が一拍の隙もなく繋がることで、

相手に「反応する時間」そのものを与えない。

加えて、間合い操作と剣筋が極めて洗練されているため、

どの位置にいようと急所へ到達する軌道を自動的に描く。

 

斬撃は単なる速度ではなく、圧縮された力が一点に収束することで、

対象を“切断する”のではなく断絶する性質を持つ。

そのため、肉体の強度や再生能力に依存せず、鬼であっても例外なく致命傷を与える。

 

 

ただし、その圧倒的な破壊力に対し消耗も激しく歳玄ですら1日三発が限界と見ている。

 

 

 

 

 

オリキャラプロフィール

 

 

 

 

名前:市川尊(みこと)

 

 

年齢:15歳

 

 

身長:160センチ

 

 

体重:??

 

 

容姿: 艶やかな黒髪は腰元まで流れるように伸ばしており、顔立ちは端正で、瞳は切れ長で無駄のない輪郭に通った鼻筋であり白磁のように透き通る肌は傷ひとつなく、触れることすら躊躇わせるほどに繊細である。またこの時代の女性にしては長身なため容姿と相まって街でも高嶺の花のような扱いを受けている。

 

 

 

 

 

 

名前:市川武流(たける)

 

 

 

年齢:17歳

 

 

 

身長:180センチ

 

 

 

体重:75キロ

 

 

 

容姿:乱雑に切られた髪に狼のような鋭い瞳、そして時折みせる甘さ…容姿と相まってその様は新撰組の初期の頃の土方歳三そっくりであり、歳玄本人も認めているところである

 

 

 

使用呼吸:嵐の呼吸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日、初めて貴方に出会った時からどこか運命めいたものを感じていた。それが"恋"だと言うことに気づいたのは少し後の事になるけれど…おそらく…ううん、今だからこそはっきり分かる…初めて会った時から一目惚れだったんだと思う。

 

 

自然に目が貴方を探していたり、貴方を見るたびに呼吸が上がり、胸のところが高揚するのを感じる。

 

 

更に極め付けは"あの時"ーー

 

 

私を攫ったあの怪物に単身で屋敷まで乗り込み、私を助けてくれた

 

 

まるで西洋の絵本に出てくる王子様のようだった。(実際は血塗れた姿に刀を持った鬼のような男である)

 

 

全身傷だらけになっても私たちを助ける為に命を張り続け、最後には1人怪物を引き留めるために森に残った。

 

 

あの時の方は正直よく覚えていないの…

 

 

歳ちゃんの最後の言葉と同時に、目の前が真っ暗になって、耳鳴りが鳴り響き、周囲の声が聞こえなくなった。

 

そしてそれは目の前にあの怪物が立っていてもなお変わる事はなく、自暴自棄になった私はここで命を捨てても良いとすら思っていた

 

 

しかし

 

 

その時再びあの人が瀕死のお兄ちゃんと私を助けてくれた

 

 

歳ちゃんの姿を目にした時は思わず幻かと疑ったくらいである。

 

 

そこからは歳ちゃんが鬼を倒したと思ったら、疲労と怪我の蓄積で気絶してしまった歳ちゃんを病院に運んでと大変だった。

 

 

 

そして私にとって最も衝撃的だった出来事が起こる

 

 

 

入院した歳ちゃんの見舞いに訪れた時のこと…病室に居たのは見知らぬ女性が2人…雰囲気や言動から見て歳ちゃんと親しい間柄なのが分かった。

 

 

…嫌な予感を感じながらも私は気丈に振る舞い、片方の女性…しのぶに対して過剰に攻撃してしまった…

 

 

そして2人の口から聞かされた"結婚"と言う言葉

 

 

頭の中が真っ白になって、目からは自然と涙が溢れてきた。…その場から逃げ出したくなった私は結局病室を飛び出してしまった。

 

 

 

 

屋上に逃げた私を追いかけてくるような足音が聞こえた。

 

 

 

(…歳ちゃん…お願い…歳ちゃんが追いかけてきてよ)

 

 

 

怪我をしている歳玄が追いかけて来れるはずもないことを理解しながらもそう祈らざるをえなかった

 

ドンッ!…と勢いよく扉が開かれて飛び出してきたのはーー

 

 

 

「大丈夫か!尊!」

 

 

「…お兄…ちゃん」

 

 

 

この世で最も尊を理解している兄であった。兄の姿を見た尊は泣きながら経緯を説明した。

 

 

 

「…そっか…アイツ婚約者居たんだな。…それも2人も」

 

 

「…うん…私ね…初恋だったんだ…でも…失恋しちゃった…」

 

 

「ん??」

 

 

泣きながら語る尊に対し何故か首を傾げる武流

 

 

 

「…なぁに?」

 

 

「いや…なんでそれが失恋と繋がるんだ?」

 

 

「は?…いやだって歳ちゃん結婚するんだよ。私以外の人と…それって失恋以外の何物でも無いじゃん」

 

 

「いや違うだろ。歳玄は婚約者がいただけ。それも2人も。そんでお前は振られたわけじゃないんだろ?」

 

 

「…」

 

 

 

見方によってはとんでもない暴論なのだが、この時の尊には希望の光が再び舞い込んできたように見えた

 

 

 

「ならお前が結婚できる可能性だって大いにある。歳玄だって今更嫁の1人や2人増えたところで文句は言わないさ。問題はお前」

 

 

「…私?」

 

 

「そ…おそらく歳玄は女に対してそこまで敏感じゃない。とくれば攻めるのはお前だ。そして歳玄が家族を大事にしてるのは知っているな?」

 

 

「…うん」

 

 

「その最も大事にしている嫁とお前は仮にも喧嘩したわけだ。…愛する嫁と仲良くできない女との結婚は考えたく無くなるのはよく分かるな?」

 

 

「…はい」

 

 

「ならお前のやる事は決まっている」

 

 

「…」

 

 

「先ずは歳玄の嫁達と仲良くなる事…そして歳玄に対し女をアピールしお前と言う女をアイツに刻みつけてやる事だ!!」

 

 

「っ!うん!私頑張るよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今日、私にとって人生で1番大事な日が訪れる。

 

私はこの半年間で歳ちゃんにとって私を受け入れぬ理由を、全て取り除いてきた。しのぶやカナエ姉さんとの仲、私と歳ちゃんの出会ってからの短さ、そして恋愛感情の疎い剣術馬鹿である歳ちゃんに事あるごとに体や言葉責めを使い私の好意を印象付けることに成功した(しのぶの証言あり)。

 

同志である2人からも昨日の夜ーー

 

 

 

『いい尊?歳にはまどろこっしい、言葉遣いや遠回しの洒落た言葉なんて悪手よ。攻めるなら直球勝負!良いわね?』

 

 

『尊ちゃんなら出来るはずよ!これまでの尊ちゃんの頑張りは見てきているし歳くんもかなり意識しているのは間違いないわ。頑張ってね。応援しているわ』

 

 

『しのぶ〜!カナエ姉さん〜!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の石畳の小道に、柔らかな街灯の光が差し込んでいた。

黒と蒼に染まった空の下、静かに風が吹き抜けるたび、木々の葉がささやくように揺れる。

 

朱に塗られた欄干の橋の上――

その鮮やかな色彩とは裏腹に、空気はどこか張り詰めていて、胸の奥まで見透かされそうなほど静かだった。

 

遠くで水の流れる音がかすかに響く。

人の気配はほとんどなく、この場所だけが世界から切り離されたような感覚に包まれている。

 

――逃げ場なんて、どこにもない。

 

そう分かっているのに、心臓だけがやけに騒がしくて。

呼吸を整えようとするほど、余計に速くなる。

 

橋の中央で立ち止まり、ぎゅっと拳を握る。

震えを抑え込むように。

 

(大丈夫…大丈夫……)

 

これまでの時間が、頭の中を駆け巡る。

泣いた夜も、悔しかった日も、全部――この瞬間のため。

 

やがて背後から、聞き慣れた足音が近づいてきた。

 

 

逃げ出したくなる衝動を押し殺して、ゆっくりと振り返る。

 

視線が、ぶつかる。

 

――もう、誤魔化さない。

 

胸の奥に押し込めていた想いが、今にも溢れ出しそうになるのを感じながら、私は一歩踏み出した。

 

 

「……歳ちゃん」

 

 

「…おう」

 

 

声が少しだけ震えた。

けれど、それでも――しっかりと前を向く。

 

夕焼けに染まるその場所で、

私の人生で一番大事な言葉を、今――伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……歳ちゃん、ちゃんと聞いて…私ね、初めて会った時からずっと……貴方のこと、目で追ってた」

 

「気づいたら、呼吸が苦しくなるくらい好きになってて……助けてくれたあの日も、その後も……ずっと、歳ちゃんのことばっかりだった」

 

 

尊は一歩、距離を詰める。

 

 

 

「私、全部分かってる。しのぶのことも、カナエ姉さんのことも…それでも――」

 

 

ぐっと拳を握る。

 

 

「それでも私は、諦めない。諦めたく無いよ」

 

 

目尻に薄らと涙を溜めた尊は真っ直ぐ見上げる。

 

 

「私は、歳ちゃんが好き」

 

「誰よりも、何よりも……貴方の事が世界で1番好きです」

 

「だから――」

 

 

一瞬だけ息を呑んで、それでも逃げずに言い切る。

 

 

「私も、その隣に立たせて」

 

「貴方の……“大切な人”にしてほしいです」

 

 

自らの気持ちを精一杯伝えた尊…

しばらくの沈黙が訪れる

風の音だけが、二人の間をすり抜けていく。

 

やがて――

 

 

 

「…初めは妹のように思っていた」

 

 

「っ!?」

 

 

 

歳玄の言葉に尊が唾を飲む。

 

 

「最初に会った頃は、もっと無鉄砲で……感情のまま動く…どこかほっとけない手のかかる女のように」

 

 

一歩、距離を詰める。

 

 

「いや……今もそうか」

 

 

わずかに笑って、すぐに真剣な表情に戻る。

 

 

 

 

「正直に言う。俺は……恋だの何だの、よく分からん」

 

「剣のこと以外、まともに考えてこなかったからな」

 

 

 

少しだけ視線を逸らし――それでも、すぐに戻す。

 

 

「だが、お前がどれだけの想いでここに立ってるかは……分かる」

 

「逃げずに、全部受け止めて、それでも来たんだろ」

 

 

間を置いて、静かに続ける。

 

 

「……だったら、俺も逃げねぇ」

 

 

「…煩くて、危なっかしい。…でも誰に対しても優しく真摯に向き合う。…俺の為に…俺なんかの為に泣いてくれて、想ってくれた…そんなお前が」

 

 

「…」

 

 

「愛おしくて仕方がなくなっていた。」

 

 

「…それは」

 

 

「勿論女として…だ。」

 

 

「っ!?」

 

 

「愛している。…結婚しよう」

 

 

一瞬――言葉の意味を理解するのに、ほんの僅かな時間がかかる。

けれど次の瞬間、その全てが一気に押し寄せてきた。

 

 

「……っ、歳ちゃん……」

 

 

涙を流しながら抱きつく尊と受け止める歳玄

 

 

風が吹き抜ける。

二人の間にあった迷いも、不安も、全て攫っていくように。

 

その手を握ったまま、尊は一歩近づく。

 

 

「……ねぇ、歳ちゃん」

 

 

少しだけ悪戯っぽく、でもどこか照れを滲ませて。

 

 

「私…ちゃんと待ったんだよ?…しのぶやカナエのことも考えて」

 

 

「…これだけじゃ足りないよ。歳ちゃんが口下手なのはわかってるからーー」

 

 

ほんのわずかに背伸びをして――

 

 

「愛情で示して」

 

 

距離は、もうほとんどない。

 

触れられるほど近くで、

尊はまっすぐに歳玄を見つめ、2人の影が月明かりの下重なり合うのだった

 

 




ごめんなさい。もう流石にこれ以上は増えないです。
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