ここだけコソコソ小話
そろそろネタが切れそう☆
『注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でランキングを駆け上ってきた超新星かぐや・いろPに宣戦!そしてまさかの求婚!運命を懸けたKASSENが今まさにここツクヨミ特設スタジアムで始まろうとしています!」
あれよあれよという間に決ってしまったかぐやと帝のバトル
なにが『世紀の竹取合戦』だ。
おかげ様で会場は超満員
最悪七夜に全部丸投げしようと思ったのに、特別コメンテーターとして、お呼び出し
モニター席では、乙事照琴と忠犬オタ公が盛り上げるための口上を述べている
そしてやる気のない七夜……うん…やる気湧かないよね
「ヤチヨカップ集計終了まで残り僅かとなりましたね」
「この勝負の結果次第ではかぐや・いろPの逆転も!?」
「ソッスネ」
(かぐやみたいに七夜にお願いしたら全部めちゃくちゃにして攫って行ってくれるのかな)
なんて、普段なら絶対に考えない様な事を考えてしまう
あぁ…今だけ攫われる系ヒロインになりたい…
会場上方の岩壁が爆発した。
虎が前輪を前足で後輪を後ろ足で掴んだバイクの様な奇妙な物に乗りながら
帝が砕けた岩と共に落ちてきた。
しかも、巨大な鬼と闘いながら
何だあれ……
謎バイクで鬼にタックルをして、衝撃の直後、バイクを蹴って跳躍
そのまま帝のマルチギミック武器の棍棒からの刀を抜き鬼を切り刻む
刻まれた鬼の体は、爆散して会場の空へ花火となって打ち上がる。
そして、会場に降り立つ帝。その後ろから雷と乃依がやってくる
「黒鬼ご来臨!」
なんと派手な演出だろうか
盛大な歓声と共にブラックオニキスの三人が登場した。
此奴らにかぐや達は勝たなくてはならない
頑張って欲しい
「まみ、悪いけど今日は手加減できない」
と、ウインクと共にファンサービス
諌山はファンサで気絶。
そういえば帝推しだったな諌山
俺もヤチヨにファンサされたら意識を飛ばすかもしれないていうかインタビューされて飛ばした。
「試合開始前に対戦相手を削るんだ……狡猾ですねー」
取り敢えず、コメンテーターとしての役割を果たしておく。
帝の顔が一瞬引きつったように見えた。嫌がらせ100%だけどなんか文句あるか
彩葉が画像を諌山に色々見せているが意識を取り戻さない。自動ログアウトしないので危険はなさそうだけど大丈夫なんだろうか。
ていうか、メンバー足りなくなったけどどうすんだろ……
「取り敢えずかぐや、アバターの装飾を毟るんじゃありません。食べんな、味しないからってっペってするんじゃありません」
毟ったおにぎりを口に含み吐き出した悪童に注意を飛ばす。
毟るなって言ったろメロンパンもいくな
こっち見んな、仕事しろ、トラウマサンドするぞ
そんな言葉を口にしようとした時
巨大な玉手箱が空から降って来た。成程飛び入り参加はしなくて済みそうだ。
「じゃっじゃーん☆呼んだ?」
玉手箱の中から飛び出したのは、予想どうりバトル用の華やかな衣装に身を包んだヤチヨだった。
「えええええええ!?!?」
彩葉は驚愕の声を上げた。
「えへへっ、絶対勝とうね☆」
と可愛らしくポーズを決めながらヤチヨが言った。
羨ましくなんかないが!ヤチヨと一緒に戦えるのなんてちっとも羨ましくなんか無いが!
今回の対決はKASSENのSENGOKUモードの三対三の三本勝負で行われる
これは黒鬼の一八番だ。
SENGOKUは陣取りゲームとタワーディフェンスを足して格ゲーで割ったようなモードだ。
円形のフィルターを左右に大きく分けて、右側にAチームの天守閣があり、左側にBチームの天守閣がある。その天守閣を先に落したほうが勝利するというルールだ。
お互いの天守閣の間に三本の道があり、上からトップレーン、ミドルレーン、ボトムレーンだ
相手の天守閣を落とすには、トップとボトムにある櫓まで向かい、中ボスエネミーの牛鬼を撃破して櫓を占拠し、相手の天守閣前に大将落としを出現させてそれを撃ち込まなくてはならない。
チームで三回までならHPが0になってもゲームオーバーにならず、残機を消費して復帰が可能である
味方が櫓を占拠すると自陣の天守閣前にジャンプ台が設置され、占拠した櫓まで10秒程で移動が出来る。
そして、フィールドには無数の中立ミニオンが配置されていてこちらを攻撃してくる
こいつらは、無双ゲーのモブ兵士枠だ。此奴らを倒して
ここは、プレイヤーの好みや状況よって分かれる
法螺貝の音が鳴り響き試合が始まった。
「…………トライデント…舐めてんねー…」
「おーっと!黒鬼は、トライデント!トライデントです!」
トライデント、それはトップ、ミドル、ボトムに一人ずつ進む戦術だ。
一人で複数の敵に対応しなければならず相当の自信が無ければまずとることは無い戦術だ。
お前なんぞ一人で十分そう宣言した事に他ならない。
直ぐにお互いに会敵して、闘いが始まった。
トップレーンで彩葉&かぐや対帝、そしてボトムレーンでヤチヨ対乃依そんなカードだった。
「帝!かぐや・いろPコンビニの猛攻を苦も無く防ぐ!やはりトッププロは強い!」
二人にはイベント前にある程度稽古は付けたが、数日で力の差が埋まるほどプロは甘くない
「決まったー!トライデントのままコールドで決着!」
二つある櫓を敵に両方占拠されるとコールド負けになってしまう。完敗だった
戦術負けではなくて、自力の差何の言い訳もできない敗北だった。
コメントすべきことはあるのだろうがそれが出来ないほどには、俺の心中は穏やかではなかった。
なぜならば、帝アキラが彩葉の兄であったのだ。ネット上のおふざけではなく実兄
もしかしなくても俺が呼ばれたのって妹に付いた悪い虫を払うためだったりする?
KASSENでの勝負ならどんなルールでも百回やっても
それ以外だとただの学生でしかない身としては、気が気ではない
第二戦目は
相変わらず黒鬼はトライデント続行
だが先程とは違い何かかぐや達には策があるようだ。
「へぇ…マップ表示に高低差が存在しないのを逆手に取ったのか」
「2Dマップに上下情報が無いことを逆手に取った攪乱です!」
「メロンパンあげると乗せてくれるとかwww初耳ンゴwww」
かぐやがマップ上空を泳ぐ巨大な魚、レプトケファス(鰻やウツボの幼体)に乗り奇襲に成功
餌あげたら乗せてくれるのは俺も知らなかった。
流行るかもなこの戦術
帝と交戦していた彩葉は撃破されてしまったが、かぐやが大将落としを天守閣に打ち込み
王者相手に一勝をもぎ取ったのだった。
ラストの第三戦は激闘だった。
櫓を各々占拠にヤチヨの自爆で雷と乃依を道ずれにして撃破
かぐや達の武器のスイッチと連携による帝撃破
此処までは良かっただが最後の最後で雷の地雷が炸裂し黒鬼側の天守閣を落としそこない
リスポーンした帝に天守閣を落とされてしまい
二対一でかぐや達は負けてしまった。
それでも二人の顔は晴れやかだった。
彩葉も兄と本気でぶつかり合えてすごく楽しそうだった。
…少しだけ彩葉が羨ましい真っ直ぐにぶつかり合える家族がいることが本当に羨ましい
俺もいつか向き合おうそう心に決めるのだった。
「いと大義~☆」
先程までのフィールドに居たヤチヨが上空高く浮かんでいた。
「とーっても楽しいKASSENでした~そして、たった今ヤチヨカップの投票を締め切ったよー。FUSHI集計お願い!」
FUSHIの口から吐き出された巻物を手にすると、夜空に巨大なスクリーンが現れた。
かぐやと黒鬼の名前の表示された二つのグラフが伸び続けそして、そううち一つが止まる
第2位『ブラックオニキス』。新規獲得ファン数。101万4221人
黒鬼が二位つまり
第1位『かぐや・いろP』。新規獲得ファン数。102万1680人
ヤチヨカップ優勝はかぐや達だった完全にゼロからのスタートで、下馬評を大きく覆しての勝利
会場は大いに盛り上がってた。盛り上がるなという方が無理だろうけど、
拍手のエモーションを取って二人を祝福した。
あ、結婚!?
え、演出は用意してるから行けって?…………はい…行ってきます。
「げっ、やば結婚!」
帝アキラが声を掛けてくるまでヤチヨカップ優勝の余韻に浸りかけていたが
KASSENに負けたらかぐやがどうなるのかすっかり忘れて居た
「その事なんだけど……」
口を開こうとした時
赤い落雷と共に七夜がチェーンソーの轟音を響かせながら現れた
「かぐやが欲しいなら俺も倒して貰わないと困るな」
どうした!?そんなキャラじゃないだろ!
お兄ちゃんも
「へぇ…!」
ってカッコつけてるけど
「デュへへへ~」
かぐやはすっごくだらしない顔で両手を頬に当ててくねくねしてるし
追い出すわよあんた!
七夜の意味を調べると赤ちゃんが生まれてから七日目の夜で赤ちゃんに名前を挙げる日だそうで
全然知らなかったので何というミラクル
次回戦闘描写頑張ります!
ここだけコソコソ小話ロングの予定だよ見たいのを選んでね☆
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黙って両方書け!