超かぐや姫!~超人に脳を焼かれた廃人~   作:三流ゲーマー

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新しい日常

沢山あった段ボールも七割程が開け終わり、各々に割り振られた部屋に荷物を運びこんで、ネット環境の設置と衣類を仕舞い終わって部屋を出ると

「…………まだ片付けてなかったのか……」

 

「いや~いっぱいあってねぇ~」

 

今だ、大量のガラクタに埋もれながら、謎のお面を被りながら段ボールに入っていたかぐやが居た。

やはりというか……予定調和というか……知ってたというか……

まぁ三人の中でも個人の荷物が多いから当たり前だが。内容は主にガラクタだが

 

「いい加減に何割かは、捨ててくれよ…………」

 

四畳半の部屋二つ分のガラクタは、かぐやに割り振られた部屋にも入り切らなかったのか、共有エリアにも浸食していた

 

「え~全部いるのに~」

 

「絶対にそれは噓だ」

 

この50㎝はありそうなカブトムシの角とか何に使うんだ……

 

「うっわ…こんなにガラクタあったんだ……」

 

彩葉も片付け終わったのか、部屋から出てきた

 

「彩葉~手伝って~」

 

いつもの甘える攻撃をするが

 

「い・や・よ!自分でやりなさい!」

 

「………七夜~♡」

 

「駄目」

 

「ぶ~」

 

今回ばかりはおねだりを聞いてやる訳にはいかないので鋼の意思で断る

 

「買い物行ってくるからその間に少しでも片付けなさいよね!………七夜荷物持ちお願い!」

 

「りょーかい」

 

え~かぐやを一人にしないで~

 

「「だったら片付けなさい!」」

 

ぶー垂れるかぐやを置いて買い物に出かけるのだった

 

 

 

 

 

「スーパーを複数回らずに買い物するのって凄く贅沢な気がする……」

 

前までなら安いものを求めてあっちこっち歩き回ったんだけどなぁ……

 

「それもだけど…………お肉を躊躇いなく買えるようになったのが贅沢な気がするよ私は…………」

 

「確かに」

 

苦学生の悲しいお財布事情がいつの間にか潤っていく

 

「それでも竹輪は買うんだ……」

 

「やー……アレンジも結構聞くし安いし……」

 

竹輪それは、お肉が買えない苦学生の味方で動物性タンパク質を安価でとることが出来るものだこっちに来た時から、本当にお世話になった

 

「他に買うものって……」

 

「えっと…かぐやのシャンプーかな……」

 

カートを押しながら二人で売り場を回っていると

 

「…………買っててやるか」

 

「…………甘やかすなって俺に言ってる割に彩葉も大分甘やかしてるよね」

 

「ぐぅ…」

 

ぐぅの音は出たようだ

 

「いーろはっ!なーなやっ!」

 

「「うわ!?」」

 

後ろから飛びついてきたのは、部屋で片付けをしている筈のかぐやだった

 

「うわっ、どこから出た!片付けは!」

 

「一人、つまんない!」

 

「お~ま~え~は~!」

 

「ぎにゃぁぁ!?ごめんなさい~ぐりぐりしないで~」

 

役割を放棄したおばかにお仕置きをする

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物を終えて部屋に戻った

昼食はかぐやの希望でパスタとなった。それも麺から作る

パスタって乾麵じゃなかったっけ?

 

 

 

 

かぐやのガラクタを片付けていると

 

「かぐやもそれやる~」

 

さっきまで隣で片付けていた筈のかぐやがパスタマシンで麵を作っていた彩葉の方へ行き後ろから抱き着いていた

 

「ちょっと、危ないって。邪魔!というか、あんたは片付け!」

 

「あきた~そっち、やらして~」

 

「も~」

 

二人で交代でパスタマシンを動かしていた

 

「…………楽しそうだね」

 

「「あ」」

 

良いけどね別に。取り敢えずかぐやは戻ってこい

 

 

完成したパスタはまるで匂いの時点でもう美味しい

お皿に盛ったらもっと美味しい

さらにモデルルームの様なこの部屋だともっと美味しい

口にしてないのにこの感想である

 

「「「いただきます」」」

 

三人で並んで席に着いてパスタを口に運ぶ

 

「う~ま~♡」

 

「お、おいしい…」

 

「(絶句)」

 

反応は三者三様だが旨過ぎるという感想は同じだった

 

「一番、かぐや!ここ十年でさいこー!」

 

「あんた生まれて一ヶ月でしょ!」

 

彩葉が突っ込んで皆でで笑いあった

かぐやが来て、彩葉は明確に笑う回数が増えた。今まで見せることのなかった柔らかい表情も見せるようになった。

俺自身も心の奥底から笑えた。かぐやが来てから本当に俺達の生活は変わったし

トラウマも乗り越えられた。

こんな日常がもっと続いて欲しいと思ってしまうのは強欲なのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスタを食べ終わって三人で後片付けをしてから、かぐやのガラクタを三人で整理し始めた

用途不明の物に、無駄にデカい謎のオブジェクト

あまりの数の多さで四割程を捨てるように説得するのにかなり時間がかかった

泣き喚くし、駄々っ子の様に広くなった床をのたうち回るし、涙目で

 

「捨てないで…………」

 

っておねだりしてきたりして大変だった

どうにか片付け終わってから私は自室で勉強をしていたが切りのいいところまで進んだので勉強をやめて、共有スペースに出てくると外はすっかり日も落ちて真っ暗になっていた。

現在の時刻は22時程だろうか

ベランダの方に近づくとかぐやがソファーで七夜に膝枕をされて眠っていた。

 

「…………何やってんの?」

 

「多分はしゃぎ疲れちゃったんじゃないかな…………」

 

そう言いながら眠るかぐやの頭を撫でる七夜

かぐやを撫でている七夜の顔は慈愛に満ちた顔をしていてその顔を見るとひどく胸が高鳴った

 

「ホント…小さい子供みたいよね…………」

 

多分赤くなった顔を見られないように七夜の隣に座った

心臓が早鐘を打ち続けるし心音も大きい気がする

 

「ねぇ…」

 

「にゃ、にゃに!?」

 

恥ずかしい……

噛んだ上に声も裏返った

 

「?…………去年の俺達に高級タワーマンションに住むなんて、言っても信じないだろうなってさ」

 

「そ、そうね」

 

当たり前だ

こんなすごい所に引っ越すだなんて正直な話今でも信じられない

しかも宇宙人と異性の同級生と同居だなんて

改めてそのことを理解するとより一層頬の熱が上がっていく

 

「「………………………………」」

 

お互いに会話が続かない。でも気まずさは無いこの無言の時間も()()()()()

 

「あ……」

 

「どうかした?」

 

「う、ううん、何でもない」

 

そっか………私は、西尾七夜(このひと)が好きなんだ

だから同居するのも嫌じゃなかったし私の覚悟も簡単に溶けちゃうんだ

それに気付いたら恥ずかしさよりも途方もない幸福感に私の心は満ちていた

すぐにこの気持ちを伝えることは出来ないけれど

 

「!?!?」

 

膝にはかぐやが居るんだからいいよねなんて口に出さずに七夜に身体を寄りかからせて頭を彼の肩に乗せる。彼のぬくもりが心地よくてなんだかとっても眠くなってきた

触れた身体からは早い心音を感じ取れた。

七夜も恥ずかしがってくれてるのかな…………それに多分私の心音も伝わっているだろう

少しづつ心音のタイミングが重なっていくのが嬉しくて

鼻腔を擽る七夜の匂いが愛おしくて

 

(ねぇ…………いつか…いつか……私の覚悟が決まったら私の思いを聞いて下さい)

 

そんな私の願いと共にゆっくりと私の意識は遠ざかっていった

 




「ねぇ…真実」

「ん~?」

「彩葉と西尾君ってさ同居始めたじゃない」

「うん、かぐやちゃんも一緒だけどね~」

「でも付き合ってないんだって」

「らしいね~」

「失恋云々はこの際置いとくとして……」

「うん」

「そろそろキチンととどめを刺してほしい…紙やすりで出来たのこぎりで首を切られてる気分なの」

「距離感はもう夫婦なのにね~」



こんな会話があったりした

ここだけコソコソ小話ロングの予定だよ見たいのを選んでね☆

  • 七夜のツクヨミ初ログイン
  • 彩葉と七夜が友達になった話
  • 黙って両方書け!
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