超かぐや姫!~超人に脳を焼かれた廃人~   作:三流ゲーマー

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ちなみに前話のクラゲ水槽の下りは時間こそかなり伸ばしていますが水槽を眺めるのは作者の実話だったりします。見てると落ち着くんですよねアレ


ライブ前日

コラボライブも明日に迫った夜

俺は自分の部屋で自作のデバイスも開発に励んでいた。

静かな自室にカタカタとキーボードを叩く音とPCのファンの音だけが響いていた

 

「…………後は安全性かぁ…」

 

コードに繋がれたチョーカー型のデバイスを見ながら呟いた

 

このデバイスはスマコンの技術7割父さんの脳科学の理論2割残りの一割が俺のオリジナルなのだが

俺の目的としていたコントローラーを介さない脳波操作で行える物なのだが

このダイブ理論はひっかる法律が無いだけでギリギリ違法だ。

加えて、このデバイスを使った脳波操作を行う機構の副産物として

思考能力の加速が出来るのだが、加速倍率が高すぎるのだその倍率は理論上最大1000万倍途方もなさすぎる倍率だ

なにを一体どう間違って作ったのか分からない。使ったパーツもジャンク品が多くて再現性も無い

元々思考加速の理論は父さんのものである。それをスマコンを介することで

テスト運用した時は危うく発狂しかけた

MAXの倍率使用していない上に加速させた時間は1秒未満である筈なのに俺は丸一日以上経過していると感じたのだから。身体は殆ど動かないのに思考だけが加速する空腹や渇きは無いそれがより一層苦しみに拍車をかける

取り敢えず加速はコード認証式にしたので突然発動したりはしないから、よしとすることにした

我ながらとんでもない物を作ってしまったものだ……

加速させてしまった時に事を思い出して少しばかり頭痛を覚えたのでPCを閉じて、何か温かいものでも飲もうと部屋を出ると配信部屋からかぐやが彩葉のノートPCを持って飛び出し、彩葉の部屋に飛び込んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤバッ、怖くて眠れない……」

 

だって私が?

あのヤチヨと?

コラボライブ?

無理無理無理無理。恐れ多すぎて吐く

昼間三人で過ごしているときはそうでもないが、夜になって一人で布団に入ると途端に不安があふれてくる

コラボライブが決まった日からライブで大失敗する夢を何度も見る

 

「も、もう一回だけ練習しとこうかな…」

 

いやいや…ライブの前日しかも深夜に練習したっていい事なんてない

早く寝ないと。でも、寝れない

いっそかぐやみたいに七夜の布団に潜り込んでみるか?

きっと拒否はされないだろうし、私が眠るまで頭とか背中を撫でてくれるだろうし

頼んだら抱きしめてくれるかもしれ…………

 

「いやいやいやいや!?!?私何考えてんだ!?」

 

そこまで考えて正気に戻った。色ボケ過ぎだろ別の意味で眠れなくなりそうだ

 

「彩葉!助けて!」

 

「きゃぁ!?」

 

ノックもなしにかぐやが寝室の扉を開け放つ

色ボケた顔はさぞかしだらしなく緩んでいただろう

熱のこもった頬から熱を飛ばすようにブンブンと頭を振る

 

「…何やってんの?まぁいいや。これなに?どうやって開くの?」

 

「う、うるさい!って、あ!勝手に見ないでよ」

 

ライブ前日に何やってるんだ。

かぐやが当たり前のように覗いていたのは私のノートPC

画面に表示されていたのは…………

 

「あ…」

 

一瞬動けなくなった

 

ずっと忘れてたもの

忘れてたと思い込んでたもの

でも、ずっと心の奥底にあったもの

私の心の一番真中

大切な大切な思い出

 

「……これ…………聴いたの?」

 

「うん、すっごく素敵な曲だった」

 

「そっか」

 

「何か途中までなんだー続きは?」

 

「ない…………もう作れないんだ…………」

 

一言目は無理だったけど、二言目からは笑顔を取り繕えたと思う

 

『タイトル未定(彩葉と共作)』

 

ファイルの名前はそんなものだった

 

お父さんと幼い私が一緒に作った曲だった

どんな曲だったのかもう覚えてないけれど

 

 

「彩葉、次はどうする?」

 

「次は、こう!でぇ、こう!」

 

「ええな、ワクワクするやろ」

 

それでも気持ちだけはハッキリ思い出せる

恐れ何て知らなかったあの時の指の事をを

お父さんが受け止めてくれたこと。受け止めてくれると信じてた事

 

「聴いてみる?」

 

「いいよ…………もう…どんなメロディかも忘れたし…」

 

「…彩葉?」

 

「いいの、いいの明日本番だし、もう寝よ」

 

「そうだね。は~ライブの曲クソむじーんだが」

 

PCを閉じるとあっさりと話題を切り替えた

かぐやなりに気を使ってくれたのだろう

 

「ヤチヨの奴AIだからってさぁ~」

 

「まだマスターしてないの?不安なら練習しとく?」

 

「だいじょぶ!何とかなるでしょ!」

 

かぐやは変なポーズを決めながら笑った

強がりでも虚勢じゃない

本気で何とかなると思ってる満面の笑顔

本当にかぐやは強いなぁ…

 

「…………やっぱりちょっと不安だから皆で寝よ!」

 

「も~寝室分けた意味無いでしょ…………ん?」

 

()()

 

いやいやいや二人での聞き間違いだろ

 

「七夜~♡三人で寝よ~♡」

 

私達に甘えるときの少し媚びて半トーン程高い声。この声に何度屈してしまった事やら

いや、それよりも……

 

「聞き間違いじゃなかった!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「七夜~♡三人で一緒に寝よ~♡」

 

ポットに水を入れてお湯を沸かそうとスイッチを入れようとしていると、かぐやがとんでもない事を言い出した

 

「は?」

 

カップを持ってなくて良かった。持ってたら絶対落として割ってた

ていうか三人で?

無理無理無理無理無理無理無理絶対無理

 

「いやいや…………」

 

「かぐや~明日のライブ不安なんだぁ~だから~一緒に寝よ!」

 

「だったら二人で寝てくれよ…………」

 

かぐやに寝床に潜り込まれることですら結構きついのに彩葉(好きな人)と?

大分異性への耐性の熟練度が足りないです

 

「……かぐや達と寝るの嫌なの?」

 

ウルウルと目に涙を溜めて上目遣いでこっちを見つめる

 

「ウグ………………いや……俺の意思だけじゃ…彩葉も嫌がるかもだし…」

 

もにょもにょモゴモゴと誤魔化そうとしていると

 

「か、かぐや!あんたねぇ!」

 

かぐやを追いかけて彩葉が部屋から出てきた

よ、よし彩葉が嫌がってくれれば……

 

「彩葉は三人で寝るの…………嫌?」

 

「わ、私は…………」

 

赤くなった顔で彩葉がこっちを見る

 

「あ、えっと…その……」

 

俺は熱のある頬を掻きながら視線を床に向けたりいろはに向けたりしていた

 

「ねぇ…だめ?」

 

「「こ、こいつ…………」」

 

本当にどうしよう…………

 

「「…………」」

 

「「その……そっちが嫌じゃなければ…………」」

 

どうか断ってくれと苦し紛れに言った言葉が重なってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくら何でも彩葉の布団で3人で寝るには狭すぎるので各々の部屋から枕とタオルケットを持ち寄りリビングで、かぐやを俺達で挟んで川の字になっている

 

「zzzzz」

 

爆弾を作り出してくれた張本人はいの一番に眠りについてしまっていた

 

「こ、こいつ…………」

 

こっちは全く眠れないというのに一人で満足そうに寝やがって……

 

「「………………………………」」

 

どうすんだホントに…………というか、心臓が爆発しそうだ

 

「ね、ねぇ…」

 

「は、はい!?」

 

彩葉が声を掛けてきて若干噛みながら返答する

かぐやのお気に入りのシャンプーとかぐや本人の匂いと彩葉と彩葉のシャンプーの匂いで頭がくらくらしてくる

それにお風呂から上がってから左程時間も経っていないので熱もより近く感じる

理性がガリガリ削り取れていく

 

「私もさ……ちょっと不安なんだ……その…だからさ……」

 

その先は言わなくても分かった。手を伸ばして、彩葉の手を握る。そして指を絡めあう

 

「ん…………」

 

「二人ならきっと大丈夫……どうしても逃げたいならさ……」

 

「うん…」

 

「全部ぶっ壊して誘拐するからさ……」

 

「フフ…アリガト…でも大丈夫」

 

俺の冗談に笑ってくれたようだ

 

「流石に誘拐は冗談だけどライブを批判する奴がいたらぶった切ってやるからさ」

 

「ん……期待してる」

 

それからすぐに、彩葉から穏やかな寝息が聞こえてきた

繋がれた手から伝わる熱が心地よい

俺も眠ろうと視線を落とすとかぐやが、ぱっちりと目を開けていた

親指を立てながらニヤニヤしていた

こ、こいつ…………!?




これどの辺までセーフなんですかね…………小説版の描写をちょこちょこ変えて書いてるんですけど
アウト判定受けないか不安です
というか、いつのまにやらお気に入り登録1000超えでビックらこいてます

ここだけコソコソ小話ロングの予定だよ見たいのを選んでね☆

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