後展開が超かぐや姫!出なくても良くないかとご意見頂きました
他人の袴で相撲を取るなって言われたらそこまで何ですけどね
言い訳終了!
そして今回も駄文!筆が乗らないでござる
モヤが憎しげに放たれた舌打ちがやけに耳に残った
それに、モヤが今まで飄々した態度が一変した
息が詰まりそうな程に張り詰めた空気へと変わった
その張り詰めた空気に思わず唾を音を立てて飲む
武器を握る手に酷く汗ばみ、僅かに震える
背筋が凍りつく様な感覚に襲われる
今まで味わったことのない感覚。何なんだこの感覚は
「殺…気?」
自分が何を言っているのかわからない
でも、殺気、そう表現するしかないそんな冷たい凍てつくような空気
「なん!?」
ほとんど動かなかった相手が急に攻め込んできた
初撃はどうにか防御できたが続く刃で左肩を浅く裂かれた
クソ痛いし、カウンターどころ防御も間に合わないとか、ふざけんな。どんな反応速度だよ
痛みにのたうち回りたいのにゲーマーとしての理性がギリギリ本能を上回り降り注がれる猛攻を防ぐ
アドレナリンだかドーパミンだかで痛みが麻痺してきてくれたのは僥倖だ
これなら痛みで心が折れておしまいってことは無い
だが、此奴に勝ち筋がまるで見えない
何所をどう攻撃しても防がれカウンターで死ぬ未来が見える
というか、何なんだろうねホントにこの変な感覚
防げるはずのない速度のはずなのになぜか防げる
確実に初見の相手の筈なのに次の攻撃がわかる気がする
まあ防げるっても致命打だけだし浅くは入ってるからじわじわ削られる
そして、死の足音が聞こえてくる。死神の鎌が少しずつ首に食い込んでいくのがわかる
なのに口角がつり上がり笑いが漏れて、ワクワクしている自分がいる
俺ってこんなに危機感がない奴だっけかな
命の危険どころか存在の危機的状況なのにイカれてんのか
実際アドレナリンの過剰摂取でイカたんだろうけど
そんな、くだらない思考の間にも攻撃の雨は止まない
身体を掠める攻撃で命が削り取られる
こんな状況なのに
非常識だってわかってる
こんなこと考えてる場合じゃない
なのに……なのに……
「
ああ…楽しいんだ今
自分の本気で、特別で、ゲームで競い合える奴が目の前にいる
恐怖が薄れて気分が高揚していく
こんなに楽しいのはいつ以来だ
初めてKASSENに触れた時?
初めての公式大会の決勝?
この高揚感はどれとも違う
命の終わりが迫っているのに胸の高鳴りが抑えられない
自分が自分でなくなっていくような感覚
闘争本能が高められていき理性が失われていく
「セェア!!」
「………!」
段々防御のタイミングが噛み合っていく
僅かづつだが、相手を削っていく
もっとだ、もっと、もっと楽しませろと内なる何かが笑う
浮ぶ球体が楽しげにニタニタ嗤っている気がする
こいつが終わったら次はお前だ
笑みが残虐なものへ変わっていくのがわかる
「キヒヒ……」
自分のものとは思えない笑い声が漏れ出す
いい気分だこれなら
「「♪~♪~」」
「!?」
その音楽が聞こえた途端に茹りきった頭から熱が失われていく
理性が本能にブレーキをかける
高揚感が緊張感へと塗り替えれれる
今何を考えてた?
死ぬまで楽しめる?ふざけんな俺は帰りたいんだ
二人がいるあの部屋へ
大切な人の声が聞こえたのに頭の中でもっと楽しもうと闘争心ががなり立てる
帰ろうとする本来の自分と楽しもうとするおかしくなった自分がぶつかって
精神が二つに裂けそうになって、視界は極彩色に染まって上下左右グチャグチャになって真っ直ぐ立つことすらままならない
「オゲ…ェ…」
気持ちの悪さのあまり嘔吐してしまい吐瀉物で床と衣装を汚す
ああもう…今日だけで意味わかんないことが起こり過ぎてる
かぐやを迎えに来た月人にしろ、この場所にしろ、今戦ってるモヤにしろ、ニタニタ嗤ってるアレにしろ意味がわからない
「「「………お前の想いはこの程度か?」」」
喋らないでくれるかな声が何重にも重なって気持ち悪いから
本当になんだこの声聞き覚えがあるようで無い気味が悪いようでそうではない
ああもう…気持ち悪いし頭の中で声もうるさい
自棄だ
気付け変わりだ
「ッ痛ッイ!!」
左手の薬指の関節を逆方向に曲げて折る。かぐやの見てた映画でやってた事だ
馬鹿みたいに痛いがお陰でうるさい声が消えてくれた
「………」
モヤは楽しげ…………いや嬉しそうにしている
まるでずっとさがしてた宝物を見つけたような雰囲気だった
さっきのたうってる時も攻撃してこなかったし
此奴本当に何なんだ。アレの仲間じゃないのか
「だぁ!?待つ時間はくれても考える時間はくれないのかよ!」
立ち直った途端に攻撃して来やがった
相変わらず反応が早過ぎてまともに戦うのは無理
どうするか…
「あー…嫌な事思いついた」
相手のガードを破る策
残り体力的にギリギリだけどやるしか勝ち筋見えないし普通のゲームでも絶対にやらない手段
「ハアァ!!」
「……」
あえての大振り当然パリィされて派手に体勢を崩して胴体がガラ空きになる
「ッカッフ…!!?」
相手の武器がガラ空きになった腹に突き立てられる
これまでとは比にならない激痛
そして、口の中いっぱいに血の味が広がっていく
飛びそうな意識を痛みで無理矢理意識を引き戻されるジェットコースターのような浮遊感
そして、身体から熱が急速に失われていく感覚
確実にただでは済まないだろう。でもこれで…
「…!」
これなら、アイツはガードも回避もカウンターも出来ない
左手の武器を相手の足自分の足と自分の足を地面に縫い付ける
突き立てられた腕を掴み離れないようにする
こじ開けた胸元に残った腕の武器を突き刺すと同時に起動させる
凄まじい勢いでお互いの体力ゲージが削れていく
だが、武器が刺さっている部位はこちらは腹向こうは胸
クリティカル部位の差で減少速度が違う
「アアアアアアア!!!」
間に合ってくれ!!!
YOU WIN!!
「コッフ…!カッハ…ゲッホ…」
あーこれ死ぬなこれ絶対死ぬ
当然だろう腹に大穴が開いたんだ今意識があって考えられてることすら不思議な事なんだから
折角勝ったってのに…
ふんわりとしかない医学の知識が失われた部位や血液の損失が手遅れだと言う
畜生もうちょっとだったのに死ぬのかここで
足が千切れて、身体に大穴の開いた状態で仰向けに倒れ伏す俺をアレが覗き込んでくる
最後に見るのがお前かよ最悪
「楽しい演目をありがとう。そして、おめでとう人間。いや西尾七夜というべきかな?まあいい、これにて輪廻は砕かれた。やはり人間は面白いね」
「あ…?」
耳に入ってくる言語はひっしゃかめっしゃかなのに頭に入ってくる言葉は言語として成立して意味を理解できる
「おっと、まずは傷を癒してからじゃないと会話できそうにないね…はい治ったよ。」
治ったよって瀕死の重傷がそんな簡単に治るわけ…
「………治ってる」
今更常識を問う気はないが、いい加減驚くのにも慣れてきたし飽きてきた
「さて、お喋りしようよ。ここより先の時間軸でこの星に行こうとしたら変な物にぶつかちゃって軌道が逸れちゃってね。気になってその世界軸を覗いたらある地点から輪廻が生まれてたんだよね。その輪廻に抗おうとする人間達がいてさそれが面白くってね是非この演目に参加したくなちゃってね
輪廻は何回も聞いたけど世界線?時間軸?
「まだまだ見たい演目があるんだー次はねー…おっと」
「は?」
まだ何かを喋ろうとするそれは、
「ありゃりゃー油断したねーこれもまた面白いねー。じゃあ、さよならーまたあそぼー」
そんな軽い言葉と態度でソレはポシュンっと間抜けな音を立てて消えていった
結局アレは何だったのだろうか悪夢だったのだろうか夢であってほしいが、でもそれは身体に残る幻痛が否定する
「………ちょっとお喋りしよっか」
モヤがポリポリと頭を搔きながらそう聞いてきた
あー…これ物凄いシリアスが始まるのかと思ったらあっさり倒せて拍子抜けしちゃった感じか
うん分るよ当時の連勝記録持ちのチャンプに挑んでパーフェクト二連勝決めちゃって新チャンプになった時と同じだ。ちげぇよアホか
めっちゃ肩透かし食らったからわかるよ。わかんねぇよバカかよ
うん…………でも取り敢えずひとつ言わせろ
「お前もかよ!」
どいつもこいつもお喋り大好きかよ!暇かお前ら!暇なんだろうな!こんちくしょう!
「………ハァ…んで何?お前何?胸に大穴開けたのに何でピンピンしてんの?帰らせてくれんの?あとキャラ違くない?」
「あはは…質問多いね。一つずつ答えていこうか。まず、最初の質問からわかんない☆俺が何か…我は汝、汝は我ってね♪次の質問。多分…恐らく…きっと…多分…メイビー…うん…帰れると思うよ。キャラが違うのはノリ。じゃあ、渡すものがあるから…」
「まてまてまてまてまて!」
飲み込めない、飲み込めない、色々飲み込めない
「…?まだ聞きたい事がある?」
「あるよ!分かんないのかよ!我は汝、汝は我って何だ軽いな!そんで中二臭いな!え、なにつまりお前俺なの!はぁ!?意味わからない!帰れるかどうかがあやふや過ぎる!!?ノリ!?なんじゃそら!気持ち悪!怖!渡すものってなんだよ不気味!…………ハァ…ハァ…ハァ…コッフ…!?」
痛みも忘れて怒涛のツッコミを入れてしまったついでに肺にたまってた血反吐もついでに吐き出した
「………大丈夫か?落ち着いた?」
「………どうにか」
血を吐いたおかげかどうにか落ち着いた
「君が俺ってのはもうそろそろ納得出来るんじゃないかな?干渉も切れたし」
「は?何言って…」
モヤは晴れてきちんとした人の輪郭が現れた
黒いシャツに白衣を羽織り、カーゴパンツを履いていて
見慣れた身体を覆う銀の龍の翼
ふんわりとしたダークブラウンの髪
目じりの下がった髪色と同じ瞳をした青年から中年の間の年齢
その姿は明らかに自身とよく似ており、血縁関係者とわかるが二人の兄とも父とも違う
「未来の…………俺?」
理解した訳でも納得した訳でも無いがそうなのだろう
「ん〜…未来のってのはちょっと違うかな?」
え、なに?まだ分かんない単語増えんの?もうお腹いっぱいになんだけど…
「正しく言うなら時間軸と世界線がちょっとズレてるんだよ」
良かった単語増えなかった。相変わらず意味はさっぱりだけど
「此処からはちょっと難しい話だから頑張ってついて来てね」
「お、おう?」
「それじゃあいくよ…ずっと言ってる輪廻が何かからだねかぐやを中心とした特殊なタイムリープがこの世界軸で起きてるんだ。そしてこのループは変えられないし逃れられない確定した事項なんだ」
「まった。世界軸と世界線と時間軸ってなに」
「世界軸と世界線の違いは世界軸がパイプで世界線がその中を走るものって解釈して貰えればわかりやすいかな。ある程度決まった道筋を様々な可能性が通る。これが軸と線の違いだよ。時間軸は…うーん…そうだな世界線と世界軸が横に流れる力で時間軸が縦に流れる力かな?」
「多分…わかった…と思う…」
「…続けるよ変えられない筈の軸に異常が起きた。それがさっきまでいたアレのせいなんだ。アレが介入したせいでループの起点に歪みが起きた。例えるなら粘土細工を濡れた手で触ると形が変わってしまうだろ?それと同じ事なんだ。奴は言ってたろこの星に訪れようとしたらぶつかったって。奴の存在がぶつかったものに書き換えられたそのせいで本来起きる筈のない事が起き始めたんだ……かぐやが来た事以外にもありえない事に覚えがある筈だよ。絶対にあり得ないことが」
あり得ないこと…あり得ないこと…なぁ…うーん…
「…ニューロン・リンカー…」
多分…いや間違いなくアレだ
よくよく考えたらたかが学生が作れるものじゃない技術ツリー何段すっ飛ばしてんだ
そもそも、使ったパーツのことも作ってる最中のことも殆ど思い出せないなんておかしい
「思い当たる節があったみたいだねアレがやって来たせいで0%の確率が存在しなくなったんだよ。噛み砕いて言うなら不可能が存在しなくなっただね。もちろん0じゃ無いだけで普通に失敗もするけどね」
なる…程?
「アイツの存在と本来作れる筈のないものと俺達の持っている能力が不安定になった世界軸これらが重なった結果が今なんだ…簡単に言えば過去と未来のどっちもが変わったこれが結論」
「分かんない事はまだあるけど考えても仕方なさそうだから良いとして…お前の存在…世界線だか世界軸ってどうなるんだ?何だっけタイムパラドックス…だっけ?は大丈夫なの?」
「んー…消えるって思ったんだけど、君の世界線こっちの世界軸と切り離されて新しい世界軸として固定されたって考えるのが安牌かな?」
もう何回言ったかわかんないけど意味わかんねー…もういいけど
「とりあえずは聞きたい事はこれで良いとして…渡すものって?」
そこまで知識欲がある訳じゃ無いので全部必要は無いし、シンプルに疲れたから話を切って、最後に言っていた渡すものについて聞いた
「…うんこれだよ…はい」
そう言って手渡されたものは掌に乗るほどの大きさの金色に輝く三日月型の結晶とオレンジ色に輝くスピネルだった
どちらもほんのりと熱を帯びていて暖かい
「これは……?」
「…内緒…これ持ってヤチヨのところに行って」
「帰れる保証ないんだよな!?ヤチヨのところに行けって何処に!?」
「若いね~我ながら…おっと時間みたいだね」
そう言う彼は足先から青い花弁に消え始めた。ツクヨミからログアウトするように
それに対して疑問をぶつけようとしたが水中に引きずり込まれたような視界になり緩やかに意識も遠ざかっていくツクヨミにログインした時の感覚をよりリアルにしたような感覚だった
「お別れだね……じゃあ最後にお願いがあるんだ…
別の俺が深々と頭を下げる姿のまま、花弁になって消えていったの見送った後意識は完全に途切れた
補足でございます。
別時空の七夜君と過ごしたかぐやが地球に戻ってくるときにヨグ様が来訪した時にぶつかる筈だった隕石がヨグ様と入れ替わって輪廻が狂うそして、本来作れるはずのない物を本編七夜君が作成
その効果によってデータでしかない筈の月人に干渉可能となり感情のデータを蓄積
そして、恐怖を蓄積した月人達がかぐやを置いて撤退を選択した結果輪廻に致命的な矛盾が生まれてしまいその矛盾にヨグ様が介入し別時空七夜君の輪廻を鑑賞
西尾七夜をおもちゃとしてロックオン
七夜君を使った演目を行うために輪廻が一時的に停止させる
ただ輪廻をいじくるだけではつまらないと考えたヨグ様は宝物を賭けた同じ存在同士の戦いって面白くね?っと二人の七夜君に互いのかぐやを賭けたゲームさせようと画策してまず、別時空の七夜君に君のかぐやを連れ戻したくはないかと誘いをかけるも自身が干渉した結果、企み全てを見抜かれてしまう可能性を生み出してしまう。これはTRPG精神鑑定の一クリに該当します
別時空七夜君はこれを達成そして、ある程度の脚本を書くために精神干渉を行うも失敗
これ幸いと別時空七夜君は操られたフリをして気を窺います。これにヨグ様は気づいていません
次に戦っていたフィールドについてあそこは七夜君達が全力を出すことが出来る+リアリティがある場所を作成これは分かりやすく言うならSAOのUWです
それはさておき、演目に参加するために調整したのでヨグ様のステータスが大幅に低下します
ですが権限は所持したままなのでデカいボーナスバルーンになってたので一撃で撃破できました
ヨグ様は負けた方は世界線ごと消すつもりでしたが消す前に撃破されてしまったので別時空七夜君はあるべき世界へ帰ることが出来ました
これで大丈夫ですかね?
ここだけコソコソ小話ロングの予定だよ見たいのを選んでね☆
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七夜のツクヨミ初ログイン
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彩葉と七夜が友達になった話
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黙って両方書け!