なので彩葉に修正しました。
ここだけコソコソ小話
実は彩葉から七夜に向ける好感度はどっかの黒鬼のリーダーと同じくらいに高いよ
何なら血縁関係の無い異性ならぶっちぎりで高いよ☆
日付も変わり夜も更けた丑三つ時
「ねえ〜おなかすいた〜」
身体をゆすられ珍生物が空腹だとの催促をしてくる。
寝惚け眼を擦りながら上手く機能していない脳を働かせて
「酒寄…抱っこ変わってくれ〜」
「う〜ん…ふぁーい…」
本当に新婚夫婦みたいだと内心ニヤけながら身体をを起こしてこの部屋の主人に声をかける
「ねぇ~ミルク頂戴~」
「少々お待ちよ~…」
自室から持ち込んだやたら高性能なポットに水を入れスイッチを入れて
哺乳瓶を消毒液に……
「「ん?」」
なんかおかしくないか?
再起動を始めた脳が物事を把握し始める。
ギキギと効果音でも付きそうに首を動かしてミルクを求めた者へ顔を向ける。
ミルクを求めた?
誰が?
珍生物が?
その珍生物って喋った?
赤子だぞ喋る訳無いだろJK…いやJKは酒寄だけだろDT誰がDTか俺か
やかましいか
「?」
思考がずれて来た。
視線を向けた先に居たのは天才子役をやっている妹とも酒寄彩葉と比べても一切見劣しない14歳程だろう美しい少女が首をかしげていた。
誰この子あの珍生物はどこに行った?
酒寄の物と思われる黒いTシャツを裸の上に一枚だけという中々に倒錯した姿をしていた。
悲しきかなお年頃の男子には大分刺激が強い恰好だ。気恥ずかしさから目をそらす
そう言えば、あの子あの珍生物を成長させた姿だったような………
脳味噌が再起動を果たし正しく目の前に起きた事象を認識した瞬間
「「!?!?!?!?!」」
盛大に飛び上がった。キュウリに驚いた猫かあるいはカートゥーンアニメのキャラの様に
この二人が大声で叫ばなかったのは奇跡に近い。どっちかっていうと衝撃がデカすぎて声も出なかっただけだが
「ビビった~」
間違いなく二人のセリフだ。
こんな珍妙極まる出会いが世間を騒がせて、超えられないはずの一線を飛び越える
かぐやいろPとNANAYAの始まりであった。
「またデカくなった!?」
「どちら様!?」
こんな始まりでいいのか
酒寄は買いそろえたベビー用品を素早く段ボールに詰めて
「お引き取り下さい」
流石
「てか!怖っ!何ですぐデカくなんの!?怖」
「ふぅ~今どきは何もかものスピードが速いんですわ」
君さっきまで赤ん坊だったよな
「速すぎて余韻どっか行ったわ…」
「余韻?」
「何でもない…」
兎にも角にも状況を正しく判断した酒寄彩葉がとる行動は………
珍生物改め怪生物を住処から追い出す事だ。
もう赤ん坊じゃないなら心もそんなに痛まない
追い出そうとする
「ぐぇ!?頭痛い~」
「いった…」
引き分けの様だ
「痛い~助けて~」
とガラス戸にあたまをぶつけた怪生物と
「大丈夫か?」
「平気…アリガト…」
尻餅をついた酒寄彩葉
どちらがダメージが多いかは歴然だったが
「私子供育ててる暇なんてないよ…」
「流石に俺もそんな余裕はねぇでごぜーます…」
そんな二人の弱音は怪生物からする空腹を知らせる腹の音色でかき消された。
弱音を吐いた二人の腹も食事を求めて音色をならせた
時は、午前2時を僅かに過ぎた頃。夜食を取るにはやや不健全な時刻
「助けて~」
怪生物は涙目上目遣いというかなり高度なおねだりテクニックを習得していたようだ。
完璧超人の様に見えて頼まれると断れない性格の彼女、酒寄彩葉以外に交友関係のある異性の同級生曰く「チョロ葉」はこのおねだりに屈してしまったのかギギギと顔をこちらに向けた彼女もまた涙目だ
なる程自分は「チョロ夜」の様だ
「なんかコンビニで買ってくるね…」
とりあえず一旦胃に何か入れよう…なんて誰に向けるでもない言い訳を内心に向ける
普段なら
「私が行く」
「私が出す」
なんて言葉が出てくるが残念ながら今は、つよつよ酒寄は電池切れのご様子
充電が開始されつよつよ酒寄に戻る前にするりと部屋を抜け出してコンビニへ駆け出す。
「とりあえず適当に買ってきた…」
買ってきたのはオムライス・ガパオライス・ハンバーグ弁当合計1985円
「殆ど20日分…」
「一日100円辞めろっていったよね…割り勘かこっちのおごり以外受け付け無いからな」
「ぐぬ…」
酒寄彩葉との交友を持って得た教訓は、ただ与えるだけでは、決して受け取ってくれないので
《ドア・イン・ザ・フェイス》の要領をもってすればこちらの手助けを受け取ってくれるようになった。勿論自分の手柄ではない。彼女の親友の
とりあえずふじゅ~ぺいで990円だけ受け取っておく。端数は男の子の意地ってことで納得してもらった。…させた。
「「いただきます…」」
自分の前に置かれたハンバーグ弁当をつつきながらこれからどうするのか考える
怪生物は二人が食べているのを見ておっかなびっくりオムライスにスプーンを突っ込もうとするが、
その前に
「あ~何で~!」
「いただきますは?」
人の姿をしていて人の言葉を話すなら人のマナーを守らせる
オムライスの入った容器を遠ざけてやる
「え~」
文句を言ったのでもう少し遠ざけてやる
「~~いただきます!」
「よし」
オムライスを戻してやる
「あとスプーンの持ち方!」
「え~~…!?…う~~」
スプーンの持ち方もついでに指導しておく文句を言おうとしたが視線に気付いて言う事を聞いた
「………ぱぱじゃん」
「………」
「!凄い!これ!なに!」
妙な空気になりかけたが空気をぶち壊すのは、やはり怪生物
口の周りをトマトソースでベタベタにしながらオムライスをがっつく
見た目こそ美少女そのものだが、しぐさは、幼児。それも躾のなってない
とても見れたものではないので七夜はティッシュで口周りを拭く
「だぁ!?もう!もうちょっと綺麗に食べろよ!」
「ん~あ~」
やはり
そんな疑似親子を尻目にして
「あなたどこから来たの?」
完全に冷静さを取り戻し全うかつ最も知りたいことを完璧少女は聞いた。
ゲーミング電信柱から生まれた怪生物正体はいかに?
「ン~?」
怪生物が指さしたのは上。その先は窓の外。それも月を指していた
何とびっくり怪生物改め宇宙人
「…で?その宇宙人は何しに?侵略?」
「人間の生態観察か?こう…自由研究みたいに」
「う~ん…なんか~あんまりよく覚えてないんだけど~毎日超つまんな~いなって楽しい所に逃げたーいって思った気がする!」
「えぇ…」
「取り返すために軍隊で攻め込んできたりしねぇだろうな…」
「あのさ…ちなみにこれに心当たりは?」
酒寄彩葉の起動したタブレット端末には日本最古の物語、竹取物語が映し出されていた。
「今は昔竹取の…」
読み聞かせを始めたぞこの
しかも読み聞かせをされてるのにパパのハンバーグ弁当をむさぼってるぞこの宇宙人
「んでかぐや姫は地上の記憶を忘れて月に帰りましたとさ…」
「じゃあ七夜はこの翁なの?」
無断でハンバーグ弁当を七割以上に食べつくしておいてこの失礼な言い草である
「80年後の姿でもみてんのか…ちげぇし…ていうか弁当食われてるし…」
「じゃあ彩葉が翁?」
もっと失礼だった。バチバチのキラキラ真っ盛りの17歳の女子高生になんていいようだ。
「性別すら違うし…てかなんで名前…」
「それで七夜続きは?」
残念無念、酒寄彩葉の疑問は無視されてしまった
「名乗ったっけ?…まぁいいや…よくはないけど月に帰っておしまい。めでたしめでたし」
「月に帰って終わり!?何それ超バッドエンドじゃん!かぐや姫ぜったい不幸じゃん!」
「御伽噺に文句言われても…確かにめっちゃくちゃバッドエンドだけど」
「しかもいい話風におわってるのが余計にゆるせない!」
手足をじたばたさせて駄々っ子の様に床を転げまわる
「これはこういう話なの」
「やだやだバッドエンドやだーハッピーなのがいい~」
バタバタと駄々をこね続ける
「暴れるな!夜遅いの!……どうしよもないじゃん暴れたってあがいたって決まってることは変わらないし…受け入れて覚悟するしかないの…」
「そういう事。物事はぜーんぶ決まってるんだよ。なーんにも変えられないの。変えられるのは、それこそ物語の中だけなんだからさ…突然不思議な事が起きたり、土壇場で覚醒したり、全部助けてくれる救世主が現れたりもしない。全部絶望も希望も割り振られ方は決まってる」
それこそ
「じゃあ自分でハッピーエンドにする!そんで彩葉と七夜もハッピーエンドまで連れてく!一緒に」
宇宙人は目を輝かせて言うが
「ハッピーエンド要らない。普通のエンドで結構です。」
「同じーくノーマルエンド希望ー」
残念二人は
「ミルクも必要ないみたいだし帰るね。明日学校で…お休み…ねみぃ…」
「うんお休み…」
やだーなんて声を背にしながら三連休を過ごした部屋を出て隣りの自室へ帰る
何所か温かみのあったあの部屋と比べて最低限の生活必需品以外は【スマコン】の拡張機器や
配信で使う機材のみの冷たい部屋だ。
熱を持った頭と頬が急激に冷えてくる
これが現実。自分は彼女のノーマルエンドにもいない。これが普通
何も変わらないゲーム以外に出来ることのない自分
あの宇宙人が居なくなったら元に戻る
普通の友達・普通のお隣さん・普通のクラスメイト…普通の…普通の
それだけだ
ここだけコソコソ小話ロングの予定だよ見たいのを選んでね☆
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