ガラル地方のむしジムリーダーなんだけど余命一年でわろえない 作:一般むしポケ好き
なるべく減らそうとは頑張っているのですがそもそも日本語力が足りてねぇなと思う場面が多くなってきました。辞書読みます。
本当にありがとうございます……!!!
「ユウリ!アニキの事はオレが探しておくから心配しないでいいぞ!」
「うわ〜ありがとホップ!連絡はしとくから!」
「最近忙しそうだったし…久々に嬉しそうなオマエを見たらちょっと安心したしな!楽しんでこいよ!」
「んもー余計なお世話…でもないか、うへーありがとね!また来るから!」
「おう!」
距離近くない???
え…さ、最近の子って皆あんな風にタッチしたりとか肩触ったりとか…ほー……へ、へー……
か、顔とかもうくっつきそうじゃん…これが都会……!
シティボーイ、シティガールは皆進んでんだ、爛れてんだ……!
この歳の人って皆こんなものなの…!?距離感バグってるって…!
威圧感マシマシユウリに気圧されつつ、しれっと元通りになっていることに首を傾げつつ、研究所に戻るといきなり目の前で都会の洗礼を浴び早速私はひんしになりかけていた。
どうしてこうなったと言うと、ターフタウンに行くことを決めその事を伝えたらなぜかユウリも付いてくると言い始めたからだ。
別に構いやしないけどユウリの方はいいのかと思ったら、諸々ホップくんが解決してくれたらしい。凄いなあの子。
という訳でユウリはんは楽しい楽しい私の無謀なダイマックス縛りターフジムを鑑賞しに行くらしい。
くそぅ…言い出しっぺの圧が強いよ……
「えっと、それじゃあまた後でねホップくんねがいぼし手に入ったらまた来るね…あの、ダンデさんにもよろしく伝えといてくれたら嬉しいな」
「おう!……あっ、はい!また!」
「あはは、いーよタメで…ソニアさんもまた」
「うん、準備しとくからまったねー、私達もテレビで見させてもらうから頑張って!」
「ありがとうございます……あ、あんまり観なくていいですよ?」
「楽しみにしとくから!」
「ヒィン………」
情けない戦いぶりをしたら後々笑い者にされるのが確定したところで街から出て再びワイルドエリアへ。
正直タクシーで行ってもいいんだけど少しでも体力作りをしておきたいのと、身体を動かしておきたいこと、加えて今ワイルドエリアに行っておかないとこのまま二度と通らずに……って事もありそうなので、昔の旅を思い出すついでに陸路で行っているのだ。
「ペンちゃんに乗らなくてもいいの?」
「んー今日はまだ元気だから歩いとく、先に謝っとくけど遅いよー」
「いいよ別に、私も久々にのんびり歩きたい気分だったし……筋肉痛は?」
「やけど並のダメージってところかな……」
「後8回行動したらひんしじゃん……」
若干ミシミシ悲鳴をあげている気がするも、朝よりはマシになったのでまだへーき。
折角なので手持ちの皆も出しておくとこの辺りのポケモンは皆勝手に逃げていくので楽ちんな旅である。
元から逃げられるだろって?うんそれはまあうん、そうなんだけどさ………
ちなみに好戦的な子もたまーにいるけど、そういうのはウチの若頭メラさんとユウリのリザードが頭の上に「!?」と文字を出しながら威圧している。
いつの間にそんなの覚えたのさ。
……帰ったらもう1回ワンパチさんモフらせて貰おう……あのもふもふは皆には悪いけれど犬系にしか出せない特有のモフ……!貴重なモフなのだ……!
未だに若干トラウマになっているランタナに連れられて行ったネコポケモンカフェで私の周りだけ誰もいないあの瞬間を乗り越えられる気がするのだ……!
「……ちなみになんだけどさ、焚き付けた私が言うのもなんだけどどうやって戦う気なの?」
「んー?ヤローさん?」
「うん……ああは言ったけど強いのは本当だし」
「んー………そうだね…最初はシズさんで様子見から始めるかな、タイプ相性的に1番辛いのはシズさんだろうし…相手に有利な環境を作らせないようにこっちのペースに引き込む。で、それからペンさんのメガホーン主軸に突破を狙って、ダイマックスされたらクヌで耐久……ああ、いや、確か特殊軸だったっけ?ならあえてシズさんを受けにして……クヌに序盤を……いや…なら最初から…んー……」
「……モナルのバトルしてるとこあんまり見たことないけど、もしかして結構考えてから挑むタイプ?ダンデさんみたいな感じだと思ってた」
「えー?あれは天性の戦い方だからムリムリ…凡才はちゃんと対策して対策してとにかく対策してからその上で挑んで起きたイレギュラーにどれだけ対応できるかで決まるからね」
そういうとあれ?という顔をしたユウリはロトムに指示し何か動画を出してくる。
「でもほら、これモナルでしょ?昨晩気がついたんだけど……」
「え?何その動があああああっ!?やめて!消してそれ!そ、そんな恥ずかしい動画見せないでぇ……!」
「ダンデさんの戦った動画は全部見た事あるからモナルも見たことあったんだよね。むしタイプ使いの人モナルしかいなかったから思い出せたんだ」
「それは……!その……く、黒歴史というか……」
「負けちゃったけど凄いじゃん、リザードンが出てくるまで結構優勢だし、アドリブ対決でこんなにやれるんだーって私びっくりしたもん」
「……う、そ、それは……私その時は……それで全部倒せると思ってたって言うか…………とにかく消して!」
ユウリが見せてきたのはまさかの私がダンデさんと戦った時の動画。
つまりはイケイケ尖り散らかした厨二病真っ只中の私。
そんなの見せないでぇ……
どうにか消してやろうと手を伸ばすもユウリもロトムもひらりひらりと鈍い私を意に介さず考えたままその動画を見続ける。
くそうこの子結構運動神経いいなちくしょう…!
「ほらここ!このギルガルドのスイッチの瞬間を狙ってフィールドを作って行って…でほら!ここの差し返しのむしくいで撃破!あの隙間で有利状況を狙えるなんて考えてなかったからさんこ…………んんっ凄いなって!」
「そ…そう……?そうかな〜ま、まあ!ダンデさんのギルガルドはバトルスイッチの速度が尋常じゃないけどそれでも隙ではあるから、前にキバナさんがそのタイミングで天候を変えてるんだなって気がついてからそうしてみたって言うか……」
「キバナさんも気がついてたんだ…ならここのオノノクスとペンちゃんの突撃!これはわざと?」
「いやそれは……」
花の女子高生といえる二人。
ソニアとホップがここに入れば「あの二人、バトルのことになると早口になるわよね」「やめたほうがいいぞ」とでも言いそうなほどバトルジャンキーの会話であった。
そんなことに当然気が付かなかった私はペラペラと考えた事やこれからやりたい事なんかを話している最中思わずハッとする。
脳裏に今まであった変なものを見る目で見られた記憶が蘇りピタリと口が止まる。
やっちゃった。また引かれる。
「へ〜!そっかここは……」
「…………ごめん」
「へ?」
「ごめん、あの、ずっと私だけ喋ってたよね。キモいよねー…前も言ったけどヤだったらすぐ……」
「嫌じゃないよ?私もバトルの話好きなんだ!…というか!むしろこんなに話し合うの久々で嬉しいってかんじ!ね、ね、そんな事よりこの前あったバトルの動画なんだけどさ……」
そんな事より、とユウリは簡単に言ってしまい思わず私はぽかーんとしてしまう。
今まで結構嫌だったし、それから人を避けてた事もあって、その後はクレータウンにいたから同年代の人なんて居なくて子供相手か大人相手で話し方もすっかり二分されてしまった自覚がある。
敬語で話すか、お姉さんぶるかのどっちかでこんな風に話したいことを話せるのは初めてだ。
そーいえば、ランタナに言われたっけな。
「いつかアンタにも話の合う奴が絶対いるから安心しな、そういうのを探す為に旅ってのはあるんだからサ!」とかスカしてたっけ。
そっか……話の合う人ってこんなに気楽で、簡単で、楽しいんだ。
「……ね、ユウリ」
「だから!ここの対面で……!……ん?どうしたの?」
「前言った初めての同年代ってのオッケーて事に…その、してもいい?なんとなく、なんとなくだけどね」
「……!勿論!実質14歳組!後でチャットグループにいれるから!ホップとかいるやつ!」
「え、そんなのあるの……まー、いいけど…他の子はいいかな」
「そりゃ勿論!私がノーと言わせないし言わないよ!……一人うるさいのいるかもだけど」
「ふーん?……へへ…そんなに知り合いできるの初めてだな」
「知り合いじゃないよ!友達!でしょ?」
いつもならそろそろ陽の光にやられて逃げ出している所だけれど、それ以上に嬉しくてロトさんに追加されていく連絡先を見る度耳が熱くなってくる。
でもそれ以上に躊躇わずに私のことを友達と呼んでくれる存在に胸が熱くなってきてしまう。
実質14歳組とか、ふざけた話だけど私にとっては救いでもあるなぁと思ってしまうのが良くない。
4年寝てたお陰でユウリみたいな子と会えたのだから、そこだけはまあ、感謝してやるよクソ鳥。
等身大のただの友達になれる気がするから。
昨日会ったばかりの人にこんな事言う私も大概チョロイのかもしれないけど、この出会いだけでもこの旅に出てよかったな。
「……変なやつ」
「酷!」
「まあね、私口悪いしー?」
「む!なら私だってぇ〜」
まだ臆病で意地っ張りでダサい自分を全部見せる勇気はないけれど、ユウリになら、まあ、そのうちこっそり教えてもいいかな。
おまけ
「モナル!?さっきから文面硬すぎない⁉」
「し、仕方ないじゃん!いままでやったことあるメールなんてリーグ宛とかだったし…」
「メールじゃないし!もっと緩くていいよ!」
「モナル!」
「無、無理…だって顔合わせたこともないのに…」
「人見知りするタイプだったっけ…?」
「や…その、なんていうか……ユウリ相手とかはカッコつけてて…だってお姉さんだし…一応」
「…ふ~ん?モナル私相手にお姉さんぶってたんだ?」
「だってぇ…」
「頑張れモナル!いい感じだから!」
「うあ、ぅへ…ど、どうしよ、わかんない」
「顔真っ赤~」
「う、う、う、うるさい!ほんとに皆に知られてるぅ~…!」
「ちょっとユウリ!」
「え~?しらな~い」
「こ、このクソガキ…!……ま、いいけどね」
「お?」