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─四人のライダーはアルビノジョーカーに翻弄されていた。
ブレイドの斬撃が空を切り、ギャレンの銃撃はかすりもせず、レンゲルの突きは受け止められ、カリスの矢は弾かれてしまった。
「無駄なんですよ。いくらあなた達でも私には到底適いませんねぇ。」
アルビノジョーカーが反撃の火球を連続で放つ。
直撃する事は無かったが、四人は地面ごと吹き飛ばされてしまう。
「つ、強い…!」
圧倒的な力の差を見せつけられ、
「ここまで力の差が歴然としているのは面白くありませんねぇ…。」
こちらを見下した様子で言う。
「手っ取り早い攻略法をお教えしましょう。」
「ゲームクリアのもう一つの方法は、そこにいる『ジョーカー』を封印することです─。」
アルビノジョーカーが指さしたのはカリス─、
「始さんが…、ジョーカー…!?」
「貴様!ふざけたことを言うな!」
逢瀬が激高する。
自分にライダーとして戦うことを説いた始が『ジョーカー』なわけがない─。
「いや…ヤツの言うことは正しい。」
始自身が逢瀬に制止をかけた。
始の身体が禍々しい黒き甲殻に覆われる。
それは、四年前も目にした黒いヤツらの親玉─。
逢瀬の親友を手にかけた黒い化け物だった。
「…あんたがあの時の!?」
驚愕するとともに怒りがこみ上げる。
友の敵─。
「あんたはずっと俺を騙していたのか!」
激しい怒りで身体が震える。
「そうです。その者こそあなたの憎むべき敵、ジョーカーなのです。」
逢瀬はブレイラウザーの切っ先をジョーカーに向けた。
「恨んでくれて構わない。だが、ヤツの口車に乗せられるな。」
「逢瀬、それはお前のやるべき事なのか?お前はなぜ仮面ライダーになったか思い出してみろ。」
「俺がライダーになった理由…。」
失った友のような存在をつくりたくないから─。
そして彼もライダーとして戦っている。人を守るために─。
「うああーっ!!」
叫び声をあげ、ブレイラウザーを振り下ろす。
だがその刃は寸前でピタリと止まった。
ブレイドが剣を下ろし、始が再びカリスの姿になる。
「ほう…、どうしたのです?」
怪訝そうに見つめるアルビノジョーカー。
「あなたを許したわけじゃない…!」
「けど、俺は自分のあり方を見失っていた…。真に倒すべき相手はお前だ!アルビノジョーカー!」
ブレイラウザーをアルビノジョーカーへと突き出す。
それに応じて三人もそれぞれの武器を向けた。
「なるほど…、そうきましたか…。」
「ならこちらも『切り札』を使わせてもらいましょう。」
アルビノジョーカーが手にしたのは一枚のカード。
そこに描かれていたのは鎖に縛られた青いジョーカー─。
「あれは!」
「まさか!?」
「そうです。もう一体のジョーカーは封印しました。」
「私を倒せば残るアンデッドはジョーカー一体…再び世界は滅びへ向かいます。」
「仲間を見捨てて人類の未来をとるか、仲間のために人類の未来を捨てるか…選んでください。」
アルビノジョーカーは悪意に満ちた問いを投げかけた─。
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─「いったいここはどこだ…?」
薄暗く何もない空間で目が覚める。
辺りを見回すが、自分以外には何も見えない。
だが、獣のような息づかいが聞こえ、闇の中からなにかがゆっくりと歩んできた。
それは青みがかった甲殻を纏った一体の怪物─。
全貌が見えると、相手もこちらに気づいたらしく雄叫びをあげる。
「グルァァァァァァァ!!」
空気がビリビリと振動した。
そして、素早く飛びかかってくる。
(アイツは…!)
飛びかかると同時に右腕の鎌を振るってきた。
「くっ!」
転がるようにかわし、距離をとると怪物は再び雄叫びをあげる。
本能を剥き出しにしているようだが、その雄叫びからはどこか物悲しさを感じた。
「そうか…、思い出した!」
再度鎌を振るってきたが、それをかわさずに真っ向から向かうと─。
鎌がギリギリで止まった。
「そうだ…、『お前』は『俺』だったんだ…。」
怪物は右腕をおろし、うなだれる。
「俺はもう逃げたりしない。一緒に戦ってくれ!」
怪物がゆっくりと頷き、辺りが光に包まれた─。
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─アルビノジョーカーがもつカードから青い光が放たれる。
「何が起こっているのです…!?」
アルビノジョーカーが動揺を見せる。
そして、青い光が収束し、人型を形づくる。
傷つき、緑色の血を流してはいるが見た目は普通の人間だ。
その人間とは─。
「剣崎…!」
「剣崎!!」
「剣崎さん!」
始、橘、睦月が名前を呼ぶ。
(つまり、あの人が…。)
ジョーカーとなり、世界を救った男─。
逢瀬の命を救った青い鎧の戦士─。
顔を上げた男が言う。
「みんな…、久しぶり…!」
あの人が剣崎 一真─。