TSして触手産卵ゲーのマゾメス堕ちロリ女神になった   作:ハリケーン

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『女神』カーディナル

 

 

 

 

 

 

 

「―――――最初にはっきりさせておこう。私が前回のラグナロクを防いだ手段は使えぬ。あれはアスモデウスと私が互いに放った最大の一撃とエデンと魔界が離れるタイミングが奇跡的に噛み合ったにすぎぬ。ラグナロクの細かな周期も予測できない以上、狙って起こすなど非現実的だ」

 

 

 

 

 

 四枚の翼、ぺたんこな胸。黄金の髪に黄金の瞳。切れ長の目が知性的。光を司る女神カーディナル様。

 その割にはグングニルって雷だよね、と思った人は鋭い。彼女が本来の姿に戻ると、その真価を見ることができるが――――そうすると『傲慢』の明けの明星(モーニングスター)なんて目じゃない破壊力で魔界を吹き飛ばそうとするので阻止するのは不可能に近い。

 

 女神4柱、魔王数人くらい墜とした究極完全態アスモデウスなユーリ君なら互角の戦いができるが私はマゾメス堕ちしたくないので却下で。

 

 現状だとスルト君でも火力負けしてシンプルに負ける。それが神体にして真体・カーディナル様である。

 

 

 

 

 

「だそうですよ、ユーリ君」

「………他人事だな」

 

 

 

「アイリス、それくらい其方なら理解していたのでは?」

 

 

 

 

 と言って私と大差ない身長からジト目を向けられる。

 な、なんてことを言うんですかカーディナル様……。

 

 

 

 

「それはもちろん。手段があるなら回避のために手を打つくらいカーディナル様なら当然されると思っていますし」

「む」

 

 

 

「魔王側だって、回避の策があるなら戦争なんて非効率なことしな――――しない…しないですよね?」

「…………正直怪しい」

 

 

 

 

 面倒くさいからぶっ壊そうぜ! な蛮族思考の魔族が多いのは事実。

 そっと目を逸らすユーリ君には同情を禁じ得ないがそれはそれとして。

 

 

 

 

「私、女神アイリスとしては己の民を守護することこそが本懐です。必要とあらば魔界だろうと魔王だろうと排除は辞さないので」

 

 

 

 

 きっぱりと線を引いておく。

 私はユーリ陣営ではない。「そんなぁ」と言って縋りついてくるエルピスにはちょっと可哀想だなぁと思わないでもないが、こいつ人の事も無邪気に母胎仲間にしようとしてくる子なので。

 

 その一方で、ユースティア姉さまは苦悩するように柳眉を寄せた。

 

 

 

 

「私は――――分からないんです。生きるために戦うものを、排除するのが正義なのでしょうか……」

 

 

 

 

 ちらり、とカーディナル様に目線を送ると「人の事をなんだと思ってるんだ」とばかりの目で見られた。いや、処罰とかしないかなって気になるじゃないですか……。

 

 

 

 

「良い。それが『正義』の女神の在り方だ――――まだ時はある。悩めるうちは悩むがいい。だが、己の民を守護することだけは忘れるでないぞ」

 

「はっ、はい!」

 

 

 

 

「アスモデウスは排除したいところだが、流石にユースティアを救われた義理に反するわけにもいかない。故に、ここは見逃す」

 

「一応、感謝しておく」

 

 

 

 

 と、そこでなぜかカーディナル様の目線はこちらに。

 

 

 

 

「さて。アイリス」

「……なんでしょうか」

 

 

 

「なぜ身構えるのかは聞いておきたいところだが――――ミネルヴァとメティスの様子が気になる。転移で確認を」

「あ、はーい」

 

 

 

 

 

 それは大事だわ。

 というわけでさくっと転移転移。

 

 『暴食』と『強欲』でしょ。

 

 どっちもとんでもなく厄介な相手だ。

 サウスランドが『暴食』―――大地を操るメティス姉さまに対して、周囲のマナ(神力とか魔力の根源になるもの)を無差別に吸収していく魔王ベルゼブブ。

 

 ウェストランドが『強欲』――――炎を操り秩序を司るミネルヴァ姉さまに対して、無制限に黄金を生み出すとかいう経済破壊系魔王マモン。

 

 

 

 

 単純に与しやすいのは圧倒的に『強欲』だが、ヤツの厄介なところは無限の黄金で現地の人間を買収しやがることである。人間相手は女神にとって相性最悪、本来の力が活かせないどころか神力を失うことになりかねない。

 

 

 

 

 まあその点我らが北方教会騎士(ノーザンライツ)は十分な報酬と休暇と褒美を与えてるから大丈夫……大丈夫だよね?

 

 

 

 

 

 とりあえず上空から状況を確認。

 ………うん。『暴食』は一旦帰ってくれたらしい。サウスランドの一部が焦土になってるが、ゲートが消えて空腹になることを恐れたのだろう。

 

 とりあえずメティス姉さまに状況確認かなぁ。

 というわけで一度サウスランドの首都上空に転移。

 

 わざと神力を垂れ流して不意打ちにならないように配慮してからメティス姉さまの前に転移した。

 

 

 

 

 

 

「アイリス……様子を見に来てくれたのね」

「はい。手酷くやられたみたいですね」

 

 

 

 

 メティス姉さまは黒髪ロング、すごい巨乳のお姉さまである。うおでっか。毎度のことながら一度ガン見して。普段なら拝んでおくところだが今は真面目なタイミングである。

 

 

 

 

 

「あの荒れ果てた土地の様子から察するに、生命力を吸収する魔王の類ですか?」

「ええ。……マナを吸収するせいで近づくこともままならないわ。大地を隆起させて妨害するのが精一杯」

 

 

 

 

 それでも十分すぎる働きなんだよなぁ……正直『暴食』はスルト君を出すかゼピュロスの転移で特攻かけるくらいしか攻略法がない。私でも油断すれば捕まって干物にされるだろうし。

 

 

 スルト君なんとかしてよ。

 いやスルト君多用しちゃいけないんだけど……正直使うならレヴィアタン戦とベルゼブブ戦だよなぁ、という感じはする。

 

 ベルゼブブはグングニルを乱射してもダメージを受けた傍から回復するとかいうクソみたいな状況になるので。よく考えたらレヴィアタンなら私が不意打ちで倒せなくもなかったか……いやでも母胎は増やさないと後で詰みそうなのがなぁ。

 

 マモンはまあ女神じゃないユーリなら相性有利だし。

 残る『怠惰』のベルフェゴールは……まあ、ユーリになんとかしてもらうとして。

 

 

 

 

 

 

「すみません、一旦ミネルヴァ姉さまの様子も見てきますね」

「ええ。気を付けてね、アイリス」

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、今度はウェストランドに転移。

 ノック代わりに神力を垂れ流して気配を察知してもらってからミネルヴァ姉さまの近くに転移すると、困惑した顔でこちらに目を向けてくる、燃えるような赤い髪のグラマラスな美女が。

 

 

 

 

「アイリスか。……そちらは、魔族の襲撃があったか?」

「ええ。凄まじい熱を発する『憤怒』の魔王サタンの襲撃がありましたが辛くも凌ぎました。あとユースティア姉さまは『嫉妬』の魔王を『色欲』の魔王と協力して撃破。メティス姉さまは周囲のマナを無差別吸収する『暴食』の魔王が撤退するまでなんとか時間稼いだそうです。あと一応、カーディナル様のところに『傲慢』の魔王が来たので叩き返してます」

 

 

 

 

「ふむ。『色欲』の魔王と協力というのは気になるが………こちらも、一度『強欲』の魔王マモンを名乗るものが来た、のだが………すぐに魔界に帰って行ってな」

 

 

 

 

 あー。

 それ多分別の場所に行って無限の黄金で民を誘惑してますね。間違いなく。

 早いところユーリ君を呼んだ方がよさそう? ……いや、困窮してから来た方がサクっとミネルヴァ姉さまを母胎にする交換条件が満たせるから都合はいいんだけど。

 

 

 

 

 

 『秩序』を司るミネルヴァ姉さまとあの無秩序の化身みたいな魔王は相性最悪。

 とはいえ具体的に何処にいるのか分からない以上、北方教会騎士を連れて強襲する作戦も取れない。

 

 

 

 

「『色欲』のユーリ・アスモデウスはまあ、エデンと魔界双方の被害が避けられないか探る甘さがあるので。そう警戒しなくても問題ないかと」

「ほう。アイリスにそこまで言わせるとは……興味深いな」

 

 

 

 

 え、何。私ってそんなに警戒心強いイメージか?

 ………ダメだ心当たりがあんまりないぞ。

 

 

 

 

「敵とみるや、即座に排除するのが其方であろう?」

「そうですか? そうかも…?」

 

 

 

 だって腐敗した天族とか死ぬほど面倒くさいんですもん。

 こちとら天下の四翼将、無礼打ちが許されてるのでさくっと排除するのが鉄板。

 

 

 

 

「まあ、ひとまず『強欲』の魔王とやらは騎士団に探させている。発見報告があれば手を借りることになるやもしれん」

「わかりました。お気をつけて、ミネルヴァ姉さま」

 

 

 

 

 

 気を付けてもどうにかなる相手じゃないのはまあ、はい。

 ユーリ君があんな性格なので、女神が大ピンチになるような状態じゃないと母胎が増えないんですよね。メタ的に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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