TSして触手産卵ゲーのマゾメス堕ちロリ女神になった   作:ハリケーン

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『信仰』と『色欲』と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スルトの行った『調教』は凄惨を極めた。

 『嫉妬』のレヴィアタンはあえて下等な魔物と交わらせることでプライドを圧し折り。『強欲』のマモンはぎりぎりの生殺しにすることで犯してくれと懇願させる。

 

 一応味方(?)であるミネルヴァはケツアクメを極めさせられるという比較的穏当?な対処だがそれでも好き放題しているのは変わらない。

 

 

 自分のことを己の『色欲』そのものだと宣うスルトに、ユーリははっきりとストレスを覚えていた。

 

 

 

 

 

「ユーリはむつかしく考えすぎですよ!」

 

 

 

 と、何も考えてなさそうなエルピスは言う。

 

 

 

「その迷いが、貴方らしさだと思います」

 

 

 

 と言って静観する姿勢のユースティア。

 

 

 

 

 

 

 迷いに迷い――――というか、誰かに責められたかったのかもしれない――――ユーリは、『信仰』の女神アイリスの元を訪れていた。

 ラグナロクは一旦小康状態となっており、暇だったという理由もある。

 

 が、どうやら女神は被害やら何やらの影響で忙しいらしく。

 大量の書類に囲まれ、部下に矢継ぎ早に指示を飛ばし、目がキマっている女神アイリスは視線だけユーリに向けて言った。

 

 

 

 

「――――いや生温いですよ。私だったら手駒になるまで虐め抜きます」

「は?」

 

 

 

 

 いやこの女神真顔でなんかとんでもないこと言うなぁ!?

 

 

 

「そもそも殺しにきた相手を捕獲で済ませてあげてるだけで穏当ですし……。自尊心ボロボロのレヴィアタンとか良い感じに『嫉妬』が強まりそうじゃないですか」

 

「いやまあ」

 

 

 

 

「『強欲』もマモンもイキ中毒になればこっちのものです。もっとイキたい『強欲』を餌にして仲間にしてあげましょう」

「鬼かお前」

 

 

 

 

「いえ女神ですが」

「俺はどちらかというとスルトを止めたいんだが……」

 

 

 

 

 ふむ、と一旦作業の手を止めて話を聞く体勢になった女神アイリスが、真剣な色が宿った目でユーリを見据えた。

 

 

 

 

「そもそも、『色欲』が恥ずべきものだというのがよく分からないですね。三大欲求ですよ、三大欲求。過度な睡眠はまあ怠惰でしょう。過度な食欲は暴食でしょう。過度な性欲はまあ刃傷沙汰かもしれません。ただ寝なければ死にますし、食べなくても死にます。性欲が無ければ生命としてアウトです。全ては適度であるべきです」

 

「それは、まあ」

 

 

 

 

「愛した相手と行為におよぶ――――自然なことです。子孫を残すためにも必要です。スピカみたいに可愛い子も産まれるでしょう」

「………そうだな」

 

 

 

 

 

「憎らしい相手は触手調教する、自然なことです。戦力増強のためにも必要です。戦いは数ですよ、ユーリ君」

「そうかぁ!?」

 

 

 

 

 

 急に極論語りだしたぞこの女神!

 見た目は厳粛に、『私はカーディナル様の熱心な信徒です』みたいな顔して悪魔みたいなことを囁く。こいつ本当に女神でいいのだろうか。

 

 

 

 

「だって魔王に容赦とか要らないと思いますし……。精神が強靭ですよね。私みたいな繊細な女神には耐えられないですけど」

 

「自分が耐えられないことを他者にやらせるのはどうなんだ…?」

 

 

 

 

「だって世界を救うには力が要りますし……。私は女神アイリスとして破滅を回避するために全身全霊で頑張ってますし、そのためならユーリさんにも協力しますよ? でも大人しく協力してくれない相手なら仕方ないこともあると思うんです」

 

「……アイリスがそっちも協力してくれれば早いような気はするが?」

 

 

 

 

 

 と、返答は分かっているものの一応言ってみる。

 アイリスはものすご~く渋い顔で首を横に振った。

 

 

 

 

「いいですか、ユーリ。私は『信仰』の女神としてカーディナル様の敬虔な信徒であるわけです」

「まあそうだな」

 

 

 

 

「その軸がブレたら今の『禁欲』のユーリと大差ない能力に落ちます。今のままの方が役に立つのになんで好き好んで産卵プレイをしないといけないんですか絶対嫌ですそれ以上言ったら戦争ですからねその棒ねじ切りますよ」

 

 

 

 

 とんでもない早口で、一息に言い切ったアイリスの目は本気だった。

 が、素朴な疑問も一つ。

 

 

 

 

 

「……というか、多少のことで女神アイリスへの信仰が揺らぐ気はしないんだが…?」

「あはっ。そんなわけないでしょう。信仰なんて儚く移ろうものです」

 

 

 

 

 いやお前それ『信仰』の女神が言っていいのか。

 ちらり、と周囲に目を向けるとアイリスの敬虔な信徒たちが「私たちはそんなことありませんよ!」とばかりにアイリスに祈りを捧げまくっている。

 

 ポウ、と淡い緑色の信仰の輝きに照らされたアイリスは周囲を見渡すと慌てたように言った。

 

 

 

 

 

 

「み、皆のことを疑ってるわけじゃないから! いいから! 忙しいでしょみんな! ただ私が幻滅されるのは一瞬だろうなぁ、っていう――――うわああもっと増えた!?」

 

「だろうなぁ」

 

 

 

 

 ペカー、と明るい緑のランプと化した女神アイリスは、慌てて「仕事に戻りましょう! ね!?」と宣言することでなんとか、ほとんど元の状態に戻ることに成功し(まだちょっと光ってるけど)。

 

 

 

 

 

「……おかしい、私なんて冬場の暖房くらいの信仰しかないはずなのに……いや冬場の炬燵と考えれば信仰されるのも……うーん……」

 

「というか、さっきの『破滅を回避するために全力で頑張ってる』ってのが本当ならそれなりに人気取りもしてるんじゃないのか?」

 

 

 

 

 

 極寒の地をそれなりに涼しい程度、農作物もしっかり育つ気候に変えてる女神とかそりゃ信仰されるだろうとしか思えないのだがしかし。というか暖房とは一体。暖炉みたいなものだろうか?

 

 

 

 

 

「それはもちろん。犯罪者には厳しく、マトモな人間には優しく。いかれた人間っぽいものには断罪を。天族だろうとカーディナル様の名の下に全て平等に裁きます」

 

 

 

 

 ふふん、と薄っぺらな胸を張って答えるアイリスだが、シンプルな疑問として。

 

 

 

 

「そういえばなんで天族も厳しく罰してるんだ?」

 

 

 

 

 一応カーディナルに近い血筋とか、高い能力を持った選ばれし優良民族みたいな感じであったはずである。魔族でいう魔王の血筋みたいなものだろうに。

 

 

 

 

「権力には相応しい立ち振る舞いが求められる、それだけのことです」

「……仕事に埋もれながら言われると説得力があるな」

 

 

 

 

 ユーリとしては女神として真面目に働いているアイリスを褒めたつもりだったのだが。

 大分疲労がキていたらしいアイリスは、キレた。

 

 

 

 

「なんですか!? 私が仕事に埋もれる雑魚だとでも!? いいでしょうならば見せてあげます『信仰』の力を!」

 

「いや言ってないが!?」

 

 

 

 

 

「―――――揺るがぬ真理、儚き幻想を飾り結ぶ――――ラスト・ミラージュ!」

 

 

 

 

 

 

 風が集い、光が曲がる。

 蜃気楼のように現れるのは―――黄金に包まれた四枚翼の女神、カーディナルの幻影。前に見た本物のカーディナル様よりも成長しているように見えるそれは現れるなり女神アイリスを上回る凄まじい速度で仕事を処理し始めた。

 

 

 

 

「強靭! 無敵! 最強! 見るがいい、これがカーディナル様の圧倒的パワー…! あっ、しかもなんか私の信仰も増えてるしこれは永久機関が完成しちゃいましたね!」

 

 

 

 

「いやもしかしてこれ本物のカーディナル並に強いんじゃ……」

「イメージするのは常に最強のカーディナル様ですよ」

 

 

 

 

 いやそれ本物より強いって言ってる…?

 コイツ本当に『信仰』の女神でいいのだろうか。ドン引きするユーリの前で仕事が倍以上のペースで溶けていく。ついでにそれなりの消耗があるのは間違いないらしく、アイリスの目もどんどん死んでいく。

 

 

 

 

 

 それはなんとなく良くない引き金を引いてしまったかのようで。ユーリはちょっと申し訳ない気持ちになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜。

 

 

 ユーリも、そしてアイリスも既に眠っているその時間。

 女神アイリスの私室の扉が音もなく開く。

 

 お気に入りのふわふわの布団を抱きかかえて、質素な寝間着で眠るアイリスに忍び寄るのは、細い針のような先端をした触手で。

 

 

 

 

 

 強力な媚薬が含まれたそれが、アイリスの首元に突き刺さる――――。

 

 

 

 

 

 その瞬間、幻のようにアイリスの姿が掻き消えて。

 机の上で脚を組み、寝間着ながら神器『ゼピュロス』を構えた女神アイリスの姿が現れる。

 

 

 

 

 

 

「――――話、聞いてなかったんです? スルト」

「聞いていたぜ? だから『色欲』のままにお前をいただくことにした」

 

 

 

 悪びれもせず、黒い炎に照らされて立つのはユーリではなくスルトの姿。

 

 

 

 

「――――ひとつ、気になっていることがあるんです」

「へぇ、何だ?」

 

 

 

 

 

 パシッ、と音を立てて鉄扇を開き、口元を隠しながら部屋に侵入してきた不埒者――――スルトを見据えながらアイリスは言った。

 

 

 

 

 

「スルトの睾丸を潰したら、ユーリに影響があるのか――――とりあえず片方潰して様子を見てみましょうか」

 

「ハハッ、いいねぇ。なら俺はメスになったお前の『信仰』が本当に揺らぐか――――とりあえず墜として確かめてみるとするぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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