さきほどミラボレアス(仮)と遭遇してから、俺たちは洞窟の外を目指し歩いていた。というのも、ミラボレアス、もとい暴風龍ヴェルドラによって名付けられたスライム、リムルの意向によるものだ。それに、俺はもともと洞窟の外からきたので帰り道は分かっている。つまり案内人ということだ
ちなみに遭遇してから何があったかをダイジェストとして語ろうと思う
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『我が名は暴風龍ヴェルドラ!”個にして完全なる者”であり、世界に4体しかいない竜種が1体、暴風龍ヴェルドラとは我のこと!』
『ぬ…?スライムの方はいいが、そこな赤い獣、貴様我が思念を拒絶しているのか?…いや、なるほど。貴様も転生者か?なら納得がいく』
『おおかた、得る予定だったスキルが歪んだのだろう。世界から僅かに魂が剥離している』
『まぁいい。我とこのスライムの間でもう話は済んだ。ついでと言ってはなんだが、スライム、いや、リムルのついでに名を付けてやろう』
『………そうだな。貴様の歪んだその魂は少し哀れだ。手助けついでに、貴様はこれよりヴェルギーダ。ヴェルギーダと名乗るがいい』
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喋れるようになったリムルから聞いた事だが、どうやらあの暴風龍さんは何年もむかし、大暴れしていたところを勇者によって封印され、魔素─おそらく獣甲種が反応するエネルギー─垂れ流しの状態になり、消滅の危機だったとか
そこでリムルが封印ごと暴風龍さんを捕食し、長い時間を掛けて封印を解くつもりらしい。
それに、転生者と俺は見破られたワケだが、その時ヴェルドラは”も”と使っていた。なのでまぁ俺の勘違いでなければリムルも転生者なんじゃなかろうかと思う。
「なぁヴェルギーダ……お前名前妙に長くてめんどくせーな…まぁいいや。お前喋れないのか?」
上で早速名前にケチ付けてくるスライムを、揺する事で咎めつつも頷く。ちなみにだが、この世界で魔物、まぁリムルやオレが殺しまくったあの蜘蛛。あいつらが名を持つというのはかなり特殊らしい。実際、俺も名付けてもらってからは獣甲種が強反応している。
「…ギーダ、よし!お前はこれから愛称で呼んでやる!」
上から目線なのくそ腹立つなこのスライム…
そういえば、と俺はふと思い歩みを止める
ヒポクテ草を食むのを止めて、己の爪を見つめた。
これなら文字、書けるんじゃね??
「ん?ギーダ。どうした?なんかあったか?」
試しに俺は日本語でもっとも簡単に書ける”い”を書いた
「地面になんか書いて……ってお前コレ!ひらがなじゃん!お前日本人かよ!ヴェルドラが転生者とは言ってたけど!」
無事通じたらしい。やったぜ。
ここで俺は日本語が通じることをいい事に、少しリムルにたかることにした
─あのまこうせき?をひとつくれないか
「魔鉱石?いいけど…何に使うんだ?」
俺のスキルたる獣甲種はおそらく溜め込んだエネルギーもとい魔素を消費して出来ることがあるのだろうと思う。
そして、これもリムル、暴風竜さんから聞いた事ではあるがあそこは暴風竜さんの魔素が垂れ流しにされていたため高濃度の魔素が溜まっており、魔素の鉱物化した魔鉱石がたくさんあったとのこと。
なら、その魔鉱石をくえればこのもう少しで満たされそうな獣甲種は本当に満たされるのではないだろうか?
─くう
「食う!!!?良いのか?それ…………いいんだ…」
なにやら独り言を言うリムルを無視して、目の前に置かれたかなりの大きさの魔鉱石に齧り付く。思ったよりも柔らかく、無味というよりは米をよく噛んだときみたいな甘さがあった
「うお、本当に食ってる…。お前雑食なんだな」
60センチほどあった魔鉱石を食い終えると、ひさびさに猫ノ手からの声が聞こえた
《告。ユニークスキル 獣甲種の必要魔素量が満たされました。これより、■■■■の権能の1つ、■■■■を行使可能です。yes/no?》
全部黒塗りじゃ分かるわけねーだろダボ!
と言いつつもこれが目的であったため、何があってもいいようにリムルと少し距離を取ってからyesを選択する
《雪鬼獣 ゴシャハギ
天狗獣 ビシュテンゴ
女王虫 クイーンランゴスタ
の3種類からランダムに抽選し、進化します。尚、存在の昇華に必要な回数まで残り15回です》
ガチャ要素かぁ。これ面白いかもしれないけどモンハン世界では大外れでは…?と思うが、ここはモンハンの世界じゃないのかもしれない
つか!クイーンランゴスタって!!なんだよ!!!
ラングロトラの出番もラングロトラのいい所もなにも出なかった……お詫びにウツシ教官がラングロトラのモノマネをします
あとヴェルドラさんがテンペストを名乗らせない理由は別にこいつどうでもいいなって感じだからです
進化先
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ゴシャハギ
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ビシュテンゴ
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クイーンランゴスタ