リリカルヤンデル短編集   作:コミュニ爺

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どうも皆さんこんにちは、コミュニ爺です。
今回はヴィヴィオ編…という名のハーレム編です(爆)
まぁオリ主からの好感度が一番高いのがヴィヴィオだから大目に見てやってください…(滝汗)

サブタイは父性を求める気持ちの現れをイメージしています。独占欲とはまた違った具合を表現できていたら幸いです。

今回のオリ主の設定をば。
容姿:黒髪で緑の瞳です。
名前:例によって、皆様の想像におまかせします。
年齢:JS事件解決後、六課解散前の時点で26歳〜くらいのイメージです。
その他:他人に厳しく、自分にもっと厳しく…。を心掛けているが、甘さが隠しきれてないタイプ。しかもポケットには子供用の飴玉を常備しているとの噂アリ。
子供相手だとその傾向が特に強く、ヴィヴィオやエリオ、キャロといった年少組によく懐かれている。
あと鈍感。すっげえ鈍感。

また、感想や評価、お気に入り等、大変励みになります。お時間のあるときにでも寄越していただければ大変喜びます。
追記:なんと赤バーになりました!応援してくださった皆様のおかげです!今後ともどうぞよろしくお願いします!

お目汚しを失礼しました。それでは本編をどうぞ。


『ゆるぎないものひとつ』Case:ヴィヴィオ

 

吾輩は一般的独身男性である。名前はまだない―――ごめんなさい、嘘です。

 

私は時空管理局に勤めている。そして、その中でもロストロギアの保護や管理を専門に活動する独立部隊である機動六課に席を置いている。非魔導師ながら、階級は課長である八神二佐に次ぐ階級だ。青い春を犠牲にミッドのために、世界のためにと身を粉にして働いてきただけのことはある。もっとも、これくらいしか誇れるものもないのだが。

当然、そんな青春時代を送ってきた私に浮ついた話などは一つもなかった。つい先日までは(・・・・・・・)、だが。

 

―――なんと、義理の娘ができました。そして、その娘の義理の母親と一緒に暮らすことになりました。

 

―――前略、父さん、母さん。お元気ですか?私は非常に困っています。一体どうすれば良いのでしょうか?息子の生涯最大級のピンチです、どうかお助けください。

 

そうして風呂場で黄昏れていると、とてとて、と可愛らしい足音が耳に入ってくる。きっと娘だろう。

 

「おとーさん、いっしょにお風呂入っていい!?」

「う〜ん、なのはおかーさんに怒られるからやめてほしいかな〜」

「えー!?おとーさんのケチー!…なのはママに言いつけちゃおっかな〜…?」

「よーしわかった、一緒に入っていいぞ。おとーさんはいつでもウェルカムだ!」

「やったー!おとーさん大好きー!」

 

ヴィヴィオ()の喜ぶ姿が見られるなら、高町一尉のお小言の一つや二つなんて怖くはないさ…。

ほ…砲撃が怖いわけじゃないよ?ホントだよ?おとーさん嘘つかない。

 

 

☆☆

 

「で?スケコマシのロリコンさん。なにか言い残すことはありますか?」

「待て、待ってくれ高町一尉。デバイスを一度降ろしてくれないか?我々には言葉という素晴らしいコミュニケーション手段があるじゃないか…」

「あなた…ヴィヴィオと一緒にお風呂に入ったんですってねぇ?未だに(わたし)のことも名前で呼ばない人がするにはちょ〜っと大胆だと思うんですけど…どう思います?あ♡な♡た♡(言い訳したら殺す)

「裏切ったなヴィヴィオォォォ!?」

「娘をダシに焚き付けてくるだなんて…最低ですね」

「何を言ってるんだ君はーっ!?」

「まぁ、そんなあなたと連れ添ってくれる物好きなんて、そうはいないでしょうけどね―――。私以外は」

「…いやこれヴィヴィオが大きくなるまでの関係じゃないか」

「…レイジングハート」

《―――アクセルシューター》

「落ち着けーっ!落ち着いてくれ高町一尉ーッ!」

 

高町なのは一等空尉。真面目で人当たりもよく、魔導師としても優れた人物だ。建前上では(・・・・・)私の妻にあたる。

しかし、義理の娘であるヴィヴィオが絡むと、こんな具合に暴走するのである。恐らくロリコン疑惑(誠に遺憾である)がかかっている私が、ヴィヴィオと一緒に風呂に入ったことが許せないのだろう。気持ちはわからなくもないが、一度抑えて欲しいものだ。というかそもそも私はロリコンではない。むしろ年上趣味だというのに。

…話を戻そう。しかし解せないな。ヴィヴィオを引き取るために、高町一尉とは事実婚のような体裁を取っている。それだけ、ただそれだけの間柄なのに、やけに私に対して当たりが強い。特に女性関係については。

そりゃあ好きでもない男と同居した上に、未婚の母としての誹りを受けることになるのだ。彼女からしたらさぞ面白くないだろう。そんな彼女の心情も理解はできる。できるのだが、いかんせん出力の仕方がおかしいように思えて仕方がないのだ。

さっきのようにヴィヴィオへの対応が不満だったというケースもあれば、高町一尉以外の女性と話をしていただけで不機嫌になるケースもある。その中でも、私がハラオウン執務官や八神二佐と接した時の恐ろしさは尋常なものではない。もし彼女らと二人きりで話でもしようものなら、リングバインドで逆さ吊りにされた後にアクセルシューターでリンチされ続けるだろう。下手をすればディバインバスターまで撃ち込まれてしまうかもしれない。怖すぎる。

 

「わ、私にできることならなんだってする!だから、だからどうか!どうかバスターだけはご勘弁を…!!」

「へぇ…なんでも、ですか。ふぅん…」

「た…高町一尉…?どうして服を脱ぎ始めておられるのでしょうか…?」

 

ワイシャツのボタンが一つ、また一つと外されていく。その度に彼女の白い肌が露わになり、なんとも直視し難い状態になっていく。

 

「どうして、って…ヴィヴィオの今後のことについて話し合いたいからですよ。―――ベッドの上で♡」

「え゛っ」

「なんでもしてくれるんですよね?な♡ん♡で♡も♡」

 

はらり。脱ぎ捨てられたワイシャツが宙を舞い、床に落ちる。さ、流石に下着姿の高町一尉は目に毒だ!強く目をつぶりながら、こんなを事を速やかにやめるよう呼びかける。

 

「それとこれとは…って、バインドだとぉ!?」

「ヴィヴィオがね?弟か妹が欲しいんですって。娘のお願いを聞いてあげるのも大事なことだと思いませんか?おとーさん?」

 

―――ノー!ノー!ダメダメ!同意無しの性行為、ダメ、絶対っ!

私がバインドから抜け出すべくもがいていると、インターホンが鳴り響いた。高町一尉は構わずおっ始めようとしていたが、私の必死の説得を前に来客を出迎えに行ってくれた。ただし、心底嫌そうな様子ではあったが。露骨に大きなため息を残していくのはやめて欲しいものだ。流石に胸が痛む。ついでにもう一重かけられたバインドに苦しみながら、そう思った。

 

「―――」

「―――」

 

そうこうしていると、高町一尉と来客の話し声が聞こえてきた。なにやらモメているようだが、一体どうしたのだろうか。私はイモムシのように身体をよじりながら玄関に近づき、そっと聞き耳を立てた。

あ、この声はハラオウン執務官だな。二人は子供の頃からの親友だと聞いている。そんな高町一尉と喧嘩するとは、よっぽどのことがあったのだろうか?まぁ、今の私に人のことを気遣える余裕など毛程もないので、気にしても仕方ないのだが。というか、むしろこっちが助けて欲しいくらいだ。

…いや、ちょっと待てよ?これはチャンスなのではなかろうか。フルスピードで頭を回転させ、この状況を切り抜ける策を考える。そして猿轡のように口に噛まされたバインドを憎々しく思いながらも、なんとか声を張り上げた。頼む、ハラオウン執務官!この声を聞いてくれっ!

 

はふへへふへ(助けてくれ)〜!」

「はっ、―――三左!?」

「あっ、フェイトちゃん!?」

 

流石は管理局が誇るスピードスターだ。私の声が聞こえた途端、猛スピードで駆け付けてくれた。うーん、頼もしい。彼女は私にかけられたバインドを手早く解くと、そのまま腕を絡めてきた。…あれ?

 

「なのは…一体どういうつもり?まさか抜け駆けする気?」

「…フェイトちゃんには言われたくないなぁ。この人はヴィヴィオのおとーさんなんだよ?そしてヴィヴィオのママは私。―――家族で一緒に暮らすことの、一体何がおかしいのかな?」

「…ヴィヴィオの保護者はなのはになったけど、私だってヴィヴィオの母親だよ。―――それに、エリオとキャロも三左のことをお父さんだと思ってるんだから、私たちが一緒に暮らしたって良いと思うけど?」

 

あれー?なんか思ってた状況と違うぞー?

 

「お、おい、二人とも…一旦落ち着いて」

「あなたは黙ってて!」「三左は黙っててください!」

「あ、はい。すみません…」

 

…私のほうが階級は上なんだけどナー。勤務時間じゃないからいいのか?一応24時間の即応部隊だぞ、機動六課は。

 

「私ね、前々から思ってたんだぁ。―――いつか、フェイトちゃんとは白黒ハッキリ付けたいって」

「あはは…奇遇だね、なのは。―――ちょうど私もそう思ってたところだよ」

「うふふ…」「あはは…」

「あ〜、うん。近隣の皆様のご迷惑にならないようにやってくれよ?頼むから」

「…レイジングハート」「…バルディッシュ」

「「セットアップ!!」」

 

玄関から行儀よく飛び立つ二人。もうこの状況の意味不明さにほとほと疲れ果てた私は、それを力なく見送った。

いや、ホントになんなんだ。高町一尉はヴィヴィオを引き取るために仕方なく私と同居したのではないのか?それにハラオウン執務官もだ。どうして彼女まで躍起になっていたのだろうか。うーむ、さっぱりわからん。

 

「…もう日々の癒しは君だけだよ、ヴィヴィオ…」

 

寝室にて、すっかり眠ってしまった娘の頭を軽く撫でながら、私は独り言ちた。彼女を義理の娘として迎えた日から嵐のように忙しい毎日だが、ヴィヴィオが笑ってくれるから頑張れるし、耐えられている。我ながら単純なものだ。初めて会った時は怯えられていたのだが、人間変わるものだな、お互いに。

 

「…むぇ、おとーさん…」

「あぁ、おとーさんはここにいるぞ。ヴィヴィオ…」

 

寝言だとわかっていても、言葉を返さずにはいられなかった。娘に呼びかけられて、言葉一つ返せない父親なぞあってたまるものか。小さな意地が一つと、娘を愛しく思う気持ちが一つ。()の父さんや母さんも、似た気持ちを抱いていてくれたのだろうか。

ヴィヴィオは、常人とは違う出生ながら、元気に生きている優しい娘だ。できるなら、ずっと幸せでいて欲しい。そのために私にできることなら、なんでもしよう。ヴィヴィオ、愛しい娘よ。

そっと頬をひと撫ですると、私と娘の顔には柔らかい笑顔が浮かんでいた。願わくば、こんな時間がずっと、ずっと続きますように。

 

 

☆☆☆

 

『わたしのかぞく たかまちびびお』

 

わたしには、ままがふたりと、おとーさんがひとりいます。

なのはままはおこるとちょっとこわいけど、すっごくやさしいです。

ふぇいとままはちがうおうちにすんでるけど、わたしのことをいっぱいやさしくしてくれます。

そしておとーさんはいつもわたしのことをいちばんにかんがえてくれます。なのはままやふぇいとままにまけないくらいやさしい、じまんのおとーさんです。

わたしは、やさしいみんなといっしょにいられて、すっごくしあわせです。これからも、かぞくみんなでず〜っとず〜っとなかよくくらしたいです。

 

たかまちびびお

 

「そう、ず〜っと一緒だよ?なのはママ、フェイトママ…」

 

―――おとーさん?




ゆるぎないものひとつ抱きしめたいよ
誰もがそれを笑ったとしても
燃えさかる想いだけを伝えましょう
いのちの証しが欲しいなら
うたおうマイライフ
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