百万回超生きたねこ   作:百万回死んだねこ

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またたび

「……ということで! 今日は特別ゲストを連れて来ちゃいました〜!」

 

「どういうことかなー?」

 

 

 

 ちょっと待って欲しい。

 

 

 ……え、何でボクはヤチヨと共に配信をしているんだろうか。

 確かボクは、今日も今日とて一緒に配信をと企むかぐやをふらふらと避けていたんだけど……。

 そしたら、その先で待ち受けていたヤチヨに捕まって。

 

 

 

「ヤッチョの頭脳をもってすれば、よろづの逃げる先に待ち伏せすることなんて簡単なのですよ!」

 

「なんだぞ!」

 

「えー……」

 

 

 

『野良猫の保護かな?』

 

『世にも珍しいヤチヨの方からの積極的アピール』

 

『え? え?』

 

 

 

 そりゃあボクの考えることを予測するのはかぐやより得意なんだろうけどね、8000年のアドバンテージがあるから。

 ここまで簡単に捕まるとは思ってなかった、というかヤチヨが捕まえにくるとも思ってなかったんだよ、うん。

 

 

 

「ふふふ、私はよろづ(ねこ)がだーいすきだから……ね?」

 

「ボクは猫じゃないよ、巫女さんだよ」

 

「? 猫でしょ?」

 

「はい」

 

 

 

 しまった猫耳が。

 ……いやまあボクの現実を知るヤチヨだし意味なさそうなんだけどね、悲しきかな。

 

 

 

『人気者のネッコやなぁ』

 

『猫は元々人気だし、よろずちゃん程の猫ともなれば……ねぇ?』

 

『ツクヨミ界きっての神出鬼没ちゃんだから仕方ないね』

 

 

 

「?」

 

「よろづ、今ちょっとした人気者なんだよ?」

 

「え」

 

「ひょいひょーい、ってツクヨミの屋根から屋根に移動したり、どうやって登るの? って場所とかにふらふら〜っと現れるから、ちょっとした幸運のお守り扱いなんだって」

 

「んにゃあ……」

 

 

 

 ばかな、かぐやから逃げることにそんな裏目が……!?

 だって下手な場所だとかぐや追い付いて来るからね、あの行動力ほんとすごいよ。

 最近はボクの行動予測までしてくるからほんと気が抜けない。

 

 

 

「そーんなツクヨミのマスコット猫、よろづを今日はヤッチョが独占しちゃいまーすっ!」

 

「……優しくしてね」

 

 

 

『草』

 

『ヤチヨは強引だなぁ』

 

『うそだよね、よろず……?』

 

 

 

 ほんと何でボクの行き先バレたのかな、結構ばらばらに逃げてたんだけど。

 ……というかヤチヨ、ボクがかぐやから逃げてる時いっつもボクと話してる気が。

 

 

 

「えへへ……」

 

「なんかボク、とんでもないのに目を付けられた気がする」

 

 

 

『お気付きになられましたか』

 

『いやぁ、もう手遅れだゾ』

 

『ヤチヨをとんでもないの扱いできる胆力は流石ネッコやね』

 

 

 

 あれなんか見捨てられてない?

 かぐやといいヤチヨといい配信で何やってんのかな。

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