百万回超生きたねこ   作:百万回死んだねこ

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世界で1番のキミたちへ

「え、かぐやたちのこと?」

 

「うんうん! どうして避けてるのかな〜って神々の皆が不思議がってるからさ」

 

 

 

『せやで』

 

『悲しんでるかぐやちゃんkwii……かわいいそうだから』

 

『本音が隠しきれてないゾ』

 

 

 

 そっか、そりゃ不思議だよね。

 

 

 

「ボク邪魔でしょ、かぐやといろPがヤチヨとライブするのに」

 

「……」

 

「?」

 

 

 

 あれ、なんかぽかんとしてる。

 ずっと言って来たつもりなんだけどな。

 

 

 

「……あははっ! さっすがよろづ、あの子たちの勝利を確信してやまないんだね」

 

 

 

『当然が如くあの子たちの勝利を宣言しやがったぜこのネッコ』

 

『ちょ』

 

『もはや勝負よりその後のこと心配してる……』

 

 

 

「勝負を負ける前提で考える必要がどこにあるのさ、特に今回なんて1位以外に報酬なんてないのに」

 

 

 

 言われてみれば勝つ前提の物言いしてるねボク。

 まあかぐやたちが負けるとも思ってないのはほんとだし。

 

 

 

「それに……」

 

「?」

 

 

 

 ヤチヨの方をじっと見る。

 だって、ねぇ?

 

 

 

「ボクにとって世界で1番お姫様に(かがやいて)見えるのは、かぐやといろPなんだもん」

 

「……っ!?」

 

「だからこそボクは邪魔だなって、最後にあの子たちが笑っていてさえくれればボクはそれでいいからね」

 

 

 

 ボクはあの子たちの道筋にさえなれば良い。

 この無意味な命の存在意義は彼女たちなんだし。

 

 

 

『あれ?』

 

『なんかこのキャット湿度高くね?』

 

『クソデカ感情持ち後方ファン面猫耳ボクっ娘巫女……なんだこのジャンル』

 

 

 

「?」

 

「え、えへへへ……」

 

 

 

 はて、ボク何か変なこと言ったかな。

 まあボクが変に思われたっていいし……あれ、でもこうやってボクから彼女たちに注目が行くことになるんならだめ?

 

 

 

「うーん、こんな形で注目浴びるとは思ってなかったなぁ」

 

「……」

 

「どうかしたの? ヤチヨ」

 

「あ……いや、何でもないよっ!」

 

 

 

 なんか目が怖いよ、ヤチヨ。

 

 

 


 

 

 

「えへへ……!」

 

「え、どうしたの急に」

 

 

 

 その後はのんびり雑談して、お開きということになった……筈なんだけど。

 

 

 

「よろづが悪いんだよ、ヤッチョにあんな告白まがいの言葉をかけちゃうから……!」

 

「本心しかボク話してないんだけど」

 

 

 

 ヤチヨに押し倒されちゃいました、多分現実で配信を終えたかぐやと彩葉が待ってるし早々に離してくれると助かるんだけどな。

 

 

 

「……そろそろ私に襲われても文句言えないよよろづ」

 

「ん、ボクを襲っても猫肉しか取れないよ?」

 

「……」

 

「んにゃ」

 

 

 

 だから目が怖いよ、何で無言で頰をむにむにしてるんだい喋りにくいんだけど。

 

 

 

「……よろづのばか」

 

「ばかだよ、ボク。だって8000年間、キミの為に死ぬことしかできないおろかな獣なんだからね」

 

「っ……ばか、ばか、ばかっ」

 

 

 

 昔の時代は、現代よりも物理的な危険が多かったからね。

 ヤチヨ(かぐや)をそれらから完璧に守るにしては、当時も今もボクには足りない能力が多すぎた。

 まあ、化け物という立場が当時だとすごく都合が良かったともいう。

 

 

 こんなやり方しかできないけど、それでもめいいっぱいキミたちは守るからさ、安心してくれよ?

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