百万回超生きたねこ 作:百万回死んだねこ
「ははっ、流石よく避けるっ!」
「にゃ、にゃー!」
にゃは、キミの攻撃にだけは意地でも当たりたくないなぁ、なんか嫌だし。
勝負に勝ったら結婚ってなんだい、いつの時代の人間なのかな。
「ふしゃーっ!」
「……何で睨まれてるのかってのもわからないなぁっ!」
「それだけ集中攻撃してたら当然じゃなーい!?」
とは言え、ここまで果敢に攻められるとこっちも回避に集中せざるを得なくなるのも事実。
それが目的なんだとしたらこの人間、とっても厄介だね。
「かぐやちゃんとも戦いたいけど……彩葉の奴とも早く遊びたいからなっ! 子猫ちゃんには悪いけどさっさと片付けさせてもらうぜ」
「……」
は?
かぐやだけじゃなくて彩葉にも何かする気なのかな。
……うん、決めた。
「にゃうん……!」
「……何だ、雰囲気が」
「な、なんかやばい気がする」
もう少し頑張ろう。
彩葉やかぐやが幸せならとも思うけど、それはそれとしてちょっとむかっと来るものがあるからね。
「んにゃあーっ!」
「ん……」
化かしを使って今回は……。
「……んんっ!?」
「わー!」
ボクの偽物を作り出す。
しかもそれなりの数を。
現実だと自分自身しか基本化かしてこなかったけれど、こういうのもありなんだね。
「にゃー!」
「なぁー!」
「にゃはっ」
「まじかっ」
「……」
万の数を出すのは流石に憚られるし、これKASSENのゲーム性としてはちょっと問題な気がしなくもな……あれ?
「にゃ?」
「捕まえたっ!」
「……にゃあっ!?」
んにゃっ!?
あれボクいっぱい増えたんだけどな、なんで一瞬で見抜かれてるのかな。
というかかぐや、いつの間にボクの側に。
「えへへ、これでかぐやのだよっ!」
「……こういうとこ、かぐやちゃんには敵わないな」
「にゃにゃあ」
……ここから化かすのは流石にしつこいよねぇ。
うーん、ボクを倒したはいいけどここからどうするんだろう?
「そぉりゃっ!」
「うおっと!」
「彩葉!」
「ばっ……彩葉って呼ばないで!」
ボクが捕まって無力化されたということは。
彩葉と帝側の味方が解放されたということに他ならない。
即席の妖怪じゃあゲームが上手い相手に時間稼ぎ以外は難しいよね。
ボク自身が化けたわけでもないんだし。
「……捕まえたんだ」
「うん! かわいいよっ!」
「知ってる」
「んにゃあ」
「大丈夫だったか、雷?」
「当然だ」
ボクみたいなお邪魔キャラを作るならKASSENじゃなくてもうちょっと別のゲームの方が適任だね。
扱いがレイドボスのそれだし、倒したところで何か得を与えられるわけでもないから。