超かぐや姫の世界に転生してしまったので... 作:大塩tune八郎
オリジナルの設定が含まれるので苦手な方はご遠慮ください
後日談的なのです。
EX 海水浴での 話
彩葉から身体をもらってはや1年.....
夏、日差しがギラギラと降り注ぐ中来たのは、
なんと!
なんとなんとなんと!
海水浴に、来たあああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!
「「イヤッッッホーーーーーーイ!!!!」」
「あんまり深いとこ行かないでよーー!」
彩葉が猛ダッシュで飛び込もうとする私とかぐやに注意する。
が、関係ない。
今の私は完全防塩水型ボデーだし。多少はしゃいだって大丈夫っしょ。
「めぐみってあんなに海好きだったっけ?」
「いい歳してもあのはしゃぎ方出来るの羨ましい〜」
もちろん今日は芦花と真実も来ている。
アラサー1歩手前の2人だがその身体の仕上がりは見事なもんだ。
忙しい中来てくれてありがとう、2人とも。
水着は流石に全員、昔のとは違うものを着ている。
彩葉とかぐやは確か前出かけた時に新しく購入したものだ。
芦花と真実は知らん。
多分真実は夫さんから選んで貰ったんだろ。
ッケ、これからも幸せになりやがれ。
「うへ〜」
波打ち際で波を感じながらボーッとそんな事を考えrっっぶぴゃァ...!
「フッフッフ、ここはかぐやの領域だぁ...! 楽しみたかったらまずは私を倒すんだなぁ!!」
かぐやがそんな事を言いながら水をかけてきた。
そうかそうか...。つまり君はそうゆうやつだったんだね。
私は立ち上がり、かぐやと向かい合う。
「...ほう。向かってくるのか、このかぐやに恐れずに立ち向かってくるのか...!」
「あぁ、じゃねぇとテメェに水をかけれないんでなぁ...!」
「オラァァ!」「無駄ァ!!」
ジリジリと互いに近ずき、水をバシャバシャとかけ合い始めた。
~side彩葉~
レジャーシートとパラソル、サマーチェアを設置し、
サングラスをかけ、片手には近くの海の家で買ったレモンスカッシュを持って、
目の前で繰り広げられるアラサー手前どもの子供じみた....というか子供な遊びを眺めていた。
「いい歳して何やってんだか....」
かぐやはまあいいとして、めぐみ。
あんたの身体、一応報告しなきゃなんですけど...
今日あったこと事細かに報告しないとなんですけど!
これ書かなきゃいけない私の気持ちも考えて欲しいんですけど!!
眉を顰めながら後のことを考え頭を抱える。
「そんな顔しないの彩葉」
「ブエッ」
芦花になだめられるようにほっぺを押された。
聖母のような優しい目で私を見つめてくる。
まあ、それもそうか。折角来たのだ、後のことは後で考えるべ。
「そうだね、よし!私も少し泳いでこよ」
「じゃあ私も〜」
「いってらぁ〜」
手に持っていたレモンスカッシュを飲み干し、気持ちを切り替えパラソルの影から海へ向かう。
芦花も一緒についてきた。真実は残って荷物を見てくれる。
さすが2児の母だ。感謝。
ー
芦花はかぐやたちと一緒に遊泳範囲の端まで泳ぎに行ってしまった。
海に全身で触れると冷たく、なんだか急に虚しさが湧いてくる。
思考がクルクルと頭の中で踊り始める。
満足出来ていない。そう感じてるな...と、
広大すぎる海を見たから黄昏てるのだろうか。
思い返せば今日まで自身の人生は必ず誰かのために努力をしていたな。と、思ってしまった。なんて思うのは考えすぎか。
逆に考えれば今、私は自己を満たしたいのかも....
みんなと、かぐやと、めぐみと一緒に生きれれば満足。...だったはずなんだけど。
こんな歳になってまだ欲が強くなるとは、恥ずかしい...
「......はぁ〜」
考えすぎの自分に魔が差したのかため息が出る。
ため息なんて出すもんじゃない。疲れが増すだけだ。
めぐみやかぐやならこんな時どうするだろうか。
....新しいことでも始める? それとも暴飲暴食?
「わっかんねぇーーー」
研究所では所長として、ツクヨミでは人気ライバーグループの一員として、気を抜くことができない私にとって2人は一番身近な気を許せる居場所。
『かぐやの考えてることぐらい..! わかってるっちゅうのー!!』
『めぐみの考えてることぐらいわかってるちゅうの...!』
なんて言ったことがあるが実際分からんものである。
意識して2人のことを観察した覚えがないし、当然か。
「でも私たちの好みとかバッチリ覚えてるじゃん」
「それとこれとは話が.....うわあぁ!!??」
「うぉ!?大丈夫?」
ボケボケと考えていたらいつの間にか頭上にめぐみが居た。
驚きのあまり少し海水を飲んでしまい咳き込む。
「ゲッホゲホ....いつから居たの...?」
「わっかんねぇーとか言ってたあたり?」
そんな前じゃないか。
ていうか考えてること読んだ?え、怖。
「読んでないから。怖がらないでよぉ〜」
「いやいやいや、読んでるじゃん!バッチリ!」
なんなんだこいつ。
月から戻ってきた時からそうだが偶にエスパーのようなことをしてくる。
なんなんだこいつ。
「まあまあ。それに彩葉さ、そんなに難しく考えないでよ」
「はぁ?読まれる立場にもねぇ....!」「違うそっちじゃない」
「彩葉が新しいことやりたいって話しのほうね」
あ、そっちか。
めぐみが海に腰をかけるように座って言う。
「新しいことやりたいなら協力するよ。かぐやもね」
「今の全てをくれたのは彩葉なんだからさ」
めぐみは私の方へもたれてきてそう言う。
それに続けて、
「あと、もっと私達のこと頼んなさいよ!彩葉からだったら誰も断んないから!」
「....いやでも、みんなには迷惑既にかけてるし....」
「かぁーー、良い子ちゃん気取りですかぁーーー?」
んな!?そんな言い方しなくていいだろ。
「そう思うなら、もっと甘えて、もっと我儘に生きて!」
「彩葉の気を許せる居場所なんでしょ。私」
そう言われハッとする。
そうだ。気を許せる相手が私にはいるのに。
「追加で言うけど、彩葉のこと愛してるから。どんどん来て」
......ふーん。めぐみがいいって言ってるんだ
....ならこの我儘もいいよね♪
私は両手をめぐみの前に広げて突き出し、ハグのポーズをとる。
....普通に恥ずかしいな?
「あ、甘えていいんでしょ...なら、岸まで運んで....」
めぐみは一瞬驚きの表情をしたが直ぐに暖かい笑みを浮かべ、
「承知しました。お姫様」
私をかぐや姫のように扱って運んでくれた。
ーー
「なんで彩葉、めぐみにお姫様抱っこされてるの?」
岸に着くとかぐや含め他3人が驚きの視線をよこす。
当たり前だ。くそう、すっごい恥ずかしいんだが...!
「彩葉は今日からお姫様になったんだよ♪」
ばッ!余計なことを言うな!
「へぇー意外と似合ってんじゃん」
「彩葉がお姫様かぁ」
「かぐやもお姫様抱っこするー!!」
あーもう、『いい歳してなにやってんの』は私の方じゃないか...!
下ろしてもらおう...恥ずかしいぃぃ.....
「下ろして....! 恥ずかしいから早くぅ...!」
「うわ、えっっっっっっ戸。無理、かぐや早く撮って」
「任せろッ」
うおおおおぉぉ!!!撮るなぁぁああ!!!
かぐやに撮られてしまう前に暴れて下り、逃げた。
これっきりお姫様抱っこはされたくない.....
「.....」
それでも、なんだか、
満たされる感覚が私を包み込んでいる気がした。
〜EX 海水浴での 話:[完]〜
かぐやはアラサーじゃないけれど、
絶対『彩葉たちと同じ年齢にして!』って自分から言い出す。
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