超かぐや姫!の世界に転生してしまったので... 作:大塩tune八郎
はい、曇らせたいだけです。ハッピーエンドはないです。本編にはまっっったく関係ないただの息抜き作品なので気にしないでください。
多分2話目は遅くなります。
再上映行きてぇ....
If話 曇らせたいだけ 1日目
私の名前は"和副 恵"....と言ってもこれはこの超かぐや姫!での名前だけどね〜。
まぁつまるところ異世界転生系超美少女天才年齢=彼氏無し三十歳一歩手前婚期逃し激焦り女と、言うわけだ。...自分で言ってて悲しくなるなこれ。
とまぁ、そんなこんなでこの世界にやってきて和副 恵として若々しい青春を生きて早いのなんのと1年半と少し........。
現在私は、オンボロアパートの2階階段傍の部屋、いろPこと"酒寄 彩葉"の部屋で、月からやってきた謎多き宇宙人系超新星乳児(推定肉体年齢約17歳)こと"かぐや"と一緒にライバー活動をしているのでした......
「かぐやサァ~ン...!! どこに隠れたんですかぁ...??」
「ヒィー、コワーイ」
棒読みやめろ。同接2〜3万人の中、今やっているのは某隠れんぼゲーム、流行ったのは4年前らしいが.....こんなゲーム流行ってたっけ?
「まじで何処にいるのかぐやぁ...!」
[草]
[草]
[ヤマト全然気づいてなくて草なんよw]
[泣きそうなのウケるw]
[目の前通るの4回目じゃないか...?w]
[えぇ....(困惑)]
[草]
[潜伏スキル持ちを肉眼で見つけた人とは思えないプレイ]
[かぐや結婚して!!]
[かぐや結婚して!!]
[ヤマト消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ]
[消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ]
[柱の脇いますよ]
[だから目の前だって]
[草]
──────────────
クソぅ...まじでどこだよ...!
鬼側になってかれこれ4試合目、何度やってもかぐやが見つからない.....ほかの参加者は見つけれるのに!!
「これが恋、か」
「なんでぇ!?」
恋は盲目なのッさ....。ふっ..だから今回もかぐやの勝ち、だね。
制限時間がゼロになる。my.PC画面に勝者陣営が映し出されてかぐやの一人勝ちが良く見える。
「ヤマト雑魚すぎ〜もう4回目だよぉ?」
「煽りおってぇ..!! まだまぐれの可能性だってあるだろー!」
「いや、流石にないない。これで今回の賭けはかぐやの勝利だねぇ〜♪ピースピース~✌️」
クッ....可愛いのが余計腹立つ...。
そう、今回は互いに陣営を変えて4回ずつ試合をし、勝った回数が多い方が敗者になんでもお願いすると言うドーパミンドパドパ配信だったのだ。
「じゃぁ〜....どうしよっかなぁ〜♪」
「ック...〇すなら早く〇せ!!」
唇に指先を当て、上半身を右へ左へメトロノームのようにフラフラと振りながら上目遣いで悩むかぐや。これを狙ってやってないというのがかぐやの恐ろしいところだと思う。うん、まじで。
.....そろそろ決めてくれません?
「じゃぁ〜あー....マックデリバッリー⤴︎奢ってー!!」
「.....ちなみにいくつ頼む気です?」
「それはもちろん.....ねぇ?」
なんだその....ねぇ?って....絶対やばいじゃん...せっかく給料入ったばっかだったのに.....。
「勝者こそが正義だァ!!」
「その通りだけどさぁ〜...トホホ」
「じゃぁ次の動画は食べ比べ配信!みんな待ったね~」
そんなこんなありまして、配信は終了した。
のそりとかぐやが抱きついてくる。ッタァ-タマンネェナコレッ
「スマホ開いて早くはやくぅ〜、いやー何頼もっかなぁ〜♪」
「彩葉も頼みなよ、今日はマックパーリナイッだぜ」
「私も頼んでいいの?」
「ぶっちゃけ1人ぐらい増えても変わらんという」
勉強机から淡い蒼眼を覗かせて半ば申し訳なさそうにしているのは制服姿の彩葉だった。肘を机につきながら足を組む様はまるで女王のよう。関西の女、似合いすぎる。
「このセットで」
「じゃ〜これとこれとこれぇ!あ、これもいいな〜、こっちも!」
彩葉がスマホ画面で見せてきたセットはフィレオフィッシュのセット。それに対して私のスマホを無尽蔵にタップしていくかぐやが頼んだのはポテナゲ特大、サムライマック各種、コーラL、シャカチキ2個、枝豆コーン、期間限定マックパイ、そしてマックシェイク。
........絶対頼みすぎだろこれ。
「ちょっと!どう考えても食べきれないでしょ!」
「いやいや〜、かぐやちゃんとめぐみちゃ〜んといろっはーがいればいけるいけるぅ」
こいつッ...人の金だからってッ.....!
「絶対食べ切れるんだね..? 絶対だよ?」
「もっつもちのもちのろんよ〜彩葉に誓って〜」*1
「はぁ....どうなっても知らないからね」
....4390円。こう、リアクションに困る値段だなこれ。
「あ、配信切れてなかった」
「「は?」」
「テヘッ☆」
───・・・
デリバリーして、待ってる間勉強して待っていると。
「お、きたきた」
「キタキタキタキター!」
「かぐやうるさい」
ガバッと床から体を持ち上げてバンザイヤッタ-と喜ぶかぐや。それにツッコミを入れる彩葉もなんだか嬉しそう。....奢って貰えたから嬉しいのか..?
椅子から立ち上がり玄関へ向かう。これから財布が軽くなると思うと涙が止まらねぇ。
「嬉し涙?」「ははっ、キレそう」
玄関を開けた。
「〇ーバーイーツです」
深く黒い帽子を被った配達員がチラッと中を覗いた。定型文を話す声は上も下もない淡々とした声、だから疑問にすら思わなかった。
「あの....商品って...」ドンッ
手に持ってるのが、商品の入ったビニール袋ではなく、刃物だったことに。
「...ッえ...ぁ...」
じわりと嫌な汗が溢れる。
世界が繊細になる。一瞬の間、まるで時が止まったかのように。
カランッ!カラッ....
体温が急激に変化する。
コンクリートから乾いた音と水滴が無音の世界に響く。
片手で刺された箇所に触れた、手のひらに、熱があった。
「ぁ...ぅ...」
逃げ去る音が、後ろのふたりを現実に引き戻していった。
「ぇ....?..めぐ、み....?」「めぐみ!!」
体から力が抜ける。壁に体を預けながら膝から崩れ落ちた。
「...はっ....はっ....はっ....はっ....」
「めぐみ!しっかりして、めぐみ!」
「ぁ...ぇ、めぐ...み..? ねぇ、彩葉...大丈夫だよね...死んじゃわないよね...?」
「うっさいっ!救急車呼んで!」
─震えが止まらない。
彩葉が必死にスマホを操作する。タップが震えていた、動揺が隠せていない。
─凍えるような夜風が吹き込んでくる。
かぐやが固まっている。何も出来ない、何も分からない。
─血の気が引くのがわかる。視界が細くなっていく。
彩葉の声が震えている。涙で渦んで発声が上手くいかない。
─世界が遠退く。離れていく。引きずり込まれる。
かぐやが必死にタオル越しに滲む中心を抑える。何も言えない。
─不規則に呼吸が乱れる。瞼が重くなる。視界が凍る。
彩葉が必死に呼びかける。かぐやと一緒に抑えて、泣いて、叫んd...
─断線した。
公式から曇らせ版とか出ねぇかな