確かにホースオルフェノクとファイズを撃退したけどアレは不意打ちだし木場に至っては消耗していました。
スネークは使徒再生だからそんなに強くないし、デルタも三原で戦闘経験そんなに無いし。
だから正面からやり合えばウルフやホースの方が強いと思う。
ただ戦いは場作りも大事です。何なら個人の戦力より優先されることもあるでしょう。
そういう面ではバットオルフェノクは彼らより強いかもしれません。
とある廃村。
ファイズとカイザはライオトルーパー部隊に苦戦していた。
ライオットフィーラーを駆動して追跡するライオトルーパー達。
ファイズやカイザは各々の遠距離武器で牽制しながら距離を取ろうとする。
「本当にこの道でいいのか!?」
「俺に聞くなよ!言われたんだから!」
「お前がアイツから聞いたんだろ!?」
曲がり角を曲がる。
ソレを追いかけるライオトルーパー部隊。
「団体様ごあんな~い」
そこにいたのはサイガ。
フライングアタッカーをブースターライフルモードに変形させ、シングルモードによる強烈なビーム砲撃を叩き込んだ。
「「ッ!?」」
言われた通りしゃがむファイズとカイザ。
オルフェノクの脳波交信能力によって予めファイズに作戦を指示。
カイザはファイズから直接聞くことで作戦を共有する事でこうなる事を知っていた。
「ぐわあああああああ!!?」
軌道上に青い閃光を描きながら撃ち出される砲弾。
ソレは一撃で五人ものライオトルーパーを撃墜。
吹っ飛びながらベルトを残して灰化させた。
「まだ来る!迎え撃つぞ」
「命令するなオルフェノクが!」
口では総意何時撃つもサイガと共に迎撃するカイザ。
カイザフォンを起動させ、カイザブレイガンの二丁拳銃で弾幕を形成。
ファイズもファイズフォンにミッションメモリを装填したポインターをセットして威力や連射性を強化した。
三人のライダーによる一斉射撃。
ソレによって次々とライオトルーパー達は撃ち殺されていく。
「散れ!このままだとハチの巣だ!」
散開するライオトルーパー部隊。
ゲリラ戦を仕掛けるつもりだ。
対応としては間違ってない。
だが、ライダー達を相手取るには足りなかった。
「上から敵の位置を教える。各個撃破してくれ」
「命令するなと言ってるだろ!」
サイガは空を飛べる。
上から一方的に俯瞰できるのだ。
スカイハイファインダーで敵味方の位置を的確に探知。
ゲーム盤のように味方を動かし、戦闘を優位に進めていく。
「援護する」
「当てんなよ」
牽制射撃でファイズがアクセルフォームに成る時間を稼ぐ。
ミッションメモリをファイズポインターにセットして脚部に装着。アクセルメモリをドライバーのファイズフォンに装填。
胸部の装甲フルメタルラングが展開され、赤いフォトンストリームが銀色のシルバーストリームに変化。
ファイズアクセルのスタータースイッチを押して起動。
機動力を1000倍に加速してライオトルーパー部隊へと向かった。
超高速移動するファイズを援護するサイガ。
亜音速の中、ファイズアクセルを完全に見切っている。
誤射することなく敵を牽制。ファイズアクセルをサポートした。
「突撃役と援護役、どっちしたらいい?」
「どっちもお断りだ!」
サイドバッシャーバトルモードを起動させるカイザ。
右腕に相当する4連装濃縮フォトンブラッドバルカン砲、1秒間に72発を誇るフォトンバルカン。
更に右腕のハサミは2000度にまで発熱させる事で鉄板の切断も可能としている。
左腕に相当する6連装ミサイル砲、射程:2400mを誇るエグザップバスター。
巨大な足による蹴り飛ばしや踏みつけも強力な武器となっている。
ソレを援護する形でサイガは撃ち漏らした敵をライフルモードで追撃し、トンファーエッジで切り裂いていった。
「おっと」
サイガが五人のライオトルーパーと相手取る。
数体のオルフェノクも混じっているが、十分対処可能。
だが次の瞬間、サイドバッシャーがフォトンバルカンで砲撃。
次いでエグザップバスターを全門発射し、走って突っ込んできた。
戦いつつも周囲を警戒していたサイガはソレを察知し、フライングアタッカーで上空に避難。ライオトルーパーや敵のオルフェノクのみが吹っ飛んだ。
「ナイス援護♪」
「………ッチ!」
サイドバッシャーの操縦席にいるカイザにイヤミったらしく手を振った。
「「「はあ!」」」
ライダー達の同時蹴り。
クリムゾンスマッシュ、ゴルドスマッシュ、そしてコバルトスマッシュ。
それらを食らったオルフェノクはソレゾレ一撃で灰と化した。
「じゃ、こっちは本命を仕留めるか」
声色が変わる。
軽薄な子供っぽいものから低く力強いものへと。
都心部の空。
白い影と灰色の影が飛んでいた。
仮面ライダーサイガとバットオルフェノク。
サイガはフライングアタッカーで、バットオルフェノクは飛翔態度で。
二つの異形は東京の夜空でドッグファイトを行いながら光弾を放つ。
「ぐおッ!?」
光弾を受けて怯むバットオルフェノク。
厳密に言えば、フライングアタッカーは砲撃態にならずとも砲撃は可能。
ただし銃口は上を向いて調節出来ない為、特殊な状況でしか役に立たない。
例えば飛んでいる敵の背後に回った時などの対空中戦。
つまり今のような状況である。
「ッ!?」
撃ち返してくるバットオルフェノク。
下半身が蝙蝠の身体のようになり、上半身のみ振り向かせて拳銃を向ける。
操縦桿を強く握り締めて回避に専念するサイガ。
その間にバットオルフェノクは旋回して背後を取ろうとする。
「(ッ!? させるか!)」
『Ready』
背後に回られる寸前、操縦桿を抜刀。
ミッションメモリを装填してトンファーエッジで斬りかかる。
「ッ!?」
予想しなかった反撃に面食らうバットオルフェノク。
一瞬のみ身体が硬直し、ソレを逃さず一気に畳みかける。
トンファーエッジを戻してフライングアタッカーの操作を取り戻し、ブースターライフルモードに切り替えて砲撃。
光弾を集中砲火させてバットオルフェノクを撃墜した。
「ッ!?」
近くの住宅街に不時着したバットオルフェノク。
住宅街に紛れて逃げるつもりだ。
人がいる場で無造作に砲撃するわけにはいかない。
住居や住民を盾にする事でフライングアタッカーの無力化を企てている。
「ッ!?クソ!」
バットオルフェノクの目論見は成功。
サイガはフライングアタッカーを乗り捨て、トンファーエッジを持って突撃する。
フライングアタッカー無しでもサイガの戦力はラッキークローバークラスのオルフェノクを圧倒している。
問題ない、そう判断して追撃をかけるサイガ。
バットオルフェノクも迎え撃つ構えを取る。
飛翔態を解いて立ち上がり、得物である二丁拳銃でサイガの突撃を止めようとする。
銃弾を両手のトンファーエッジで叩き落すサイガ。
袈裟斬り、振り上げ、ガードを固めて。
銃弾から身を守り、時にはスウェーやジャンプで回避。
しかし背後には下がらない。
進撃を止めることなく突き進む。
足を狙った銃撃。
跳んで回避するサイガ。
身体を丸めて的を小さくして。
トンファーをクロスさせて盾にする。
「ハアッ!」
射程距離に入ったと同時に反撃。
サイガは両脚を延ばしてドロップキックを繰り出した。
咄嗟に拳銃を盾にして受けるバットオルフェノク。
しかし完全には防御しきれずよろめき、得物である銃を手放してしまった。
いや、威力を流そうとした結果、蹴り飛ばされてしまった。
その隙に着地したサイガはトンファーエッジで追撃をかける。
「ッ!」
迎え撃つバットオルフェノク。
肩のブーメランを抜刀してトンファーエッジに対応。
何度も互いの武器をぶつけ合わせる。
受ける度に飛び散る火花。
ぶつける度に鳴り響く金属音。
そのまま攻防が続くかと思いきや、ソレはアッサリと終った。
「ぐおおおおッ!
トンファーエッジがブーメランを切り裂く。
防御を突破した青いフォトンブラッドの刃は、そのままバットオルフェノクを袈裟切りにした。
「(今だッ!)」
サイガフォンを開いてエクシードチャージ。
フォトンブラッドが両手のトンファーエッジに供給され、切断力と破壊力を増す。
「ハアッ!」
サイガスラッシュの連撃。
何度もトンファーエッジを叩き込む。
その度にフォトンブラッドがバットオルフェノクに侵食。
最後のぶちかましを食らって吹っ飛びながら青い炎が発生し、背後に『Ψ』の紋章を浮かばせながら灰化した。
勝敗を分けたのは武器の差。
サイガの青いフォトンブラッドは高出力の証。
バットオルフェノクの刃は徐々に焼かれ、凄まじい力による攻防の度に削られていった。
蓄積されたダメージが限界点に達した事で遂に折れてしまったのだ。
「さて、王の器ってどんなのかな?」
もうサイガと戦えるオルフェノクって出し尽くしちゃいましたね。
まあ、帝王のベルトって呼ばれてるぐらいなんだから、一般人なのに互角にやりあえるホースオルフェノクとかがおかしいのですが。