だから付き合ってないってばよ   作:冬乃菊

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【注】真面目に書いてるけど、設定がそもそもギャグなんで。


しきなみの章:波の国編
ヒナタ天才かよ


 帰路は特に戦闘もなく、零班は無事に木ノ葉隠れの里へと帰りつき、カカシは報告のために火影執務室を訪れていた。

「報告書です」

 カカシは小さな字がびっしりと詰まった用紙を机越しに自来也に手渡す。

「今回の任務はちとハードだったのぉ」

 自来也はカカシの定期的な報告により、ある程度今回の任務の全貌については理解している。それから昨日、火の国の大名より急ぎの報せが届き、報酬に関してAランクやSランク並みの額が提示された。

「ちと、ではなく、か・な・り、ですよ。……主に精神的に」

 国同士、隠れ里同士の同盟に立ち合い、その上火影の代理のような役割も大名の無茶振りで行わなければならなかったのだ。道中での戦闘や会談の後の奇襲より、そちらの緊張感のほうがカカシには鮮明な記憶となって残っている。戦闘に関してはナルトとサスケがいるのであれば問題ないと踏んでいた。そもそもそのために零班が充てがわれたのだ。

「今回の報酬は色を付けておくぞ」

「当然ですよ……」

「して…、風の国の様子はどうだったか、簡潔に話してくれ」

「風の国は終始友好的。気になるのは、会談を妨害してきた忍がどこの忍か、でしょう」

「おまえのことだ、既に目星はついているんじゃぁないか?」

 それは、大国が同盟を組んで争いが減ることを快く思わない連中だ。自来也は腕を組み、含みのある笑みを浮かべた。

「オレを買い被りすぎです。……あ、ナルトが言ってたんですが、波の国の任務……ありますか?ヤツら、どうも波の国に興味があるようでして。今回の任務は良くやったと思うので、できれば希望を考慮したいのですが」

 明らかに話を逸らすカカシに閉口するも、今回の件は粗方報告されているため自来也は目瞑った。

「……あるぞ。Cランクで護衛の任務だ。たしかに今回の任務は上出来だったしのォ……任せるとしよう。依頼票は……と。……これだ。渡しておくぞ」

「任務は……三日後、ですね」

 この時カカシは、立て続けになんちゃってCランク任務に当たることになるとは想像だにしなかった。

 

 波の国の任務のことをナルトたちに伝えると、ナルトとサスケはいつになくやたら真剣な表情となり、カカシは嫌な予感がした。

 次の任務に向けて、零班は第四十四演習場を使って修行という名のサバイバル演習をすることとなった。カカシはというと、ヒナタの修行をみるのもやめて、隠れて愛読している小説を読んでいた。

「……ん?」

 不意に本が消えたかと思えば、そこにはサスケが立っていた。

「カカシ、ビンゴブックを貸してくれ」

「見てどうするんだ?」

 カカシは指導教官らしくキリッと尋ねたが、サスケは眉一つ動かさない。

「すぐに返す」

「……ハイハイ。渡すから、ソレ返してちょーだい」

 カカシはポーチから黒い表紙の冊子を取り出すと、互いに投げ渡しサスケは姿を消した。

 

 手頃な朽ちた丸太の上腰を下ろし、サスケはビンゴブックをパラパラと捲る。

「何してんだってばよ」

 ナルトはサスケの後ろから何を見ているのかと覗き込んだ。

「これだ」

 そこにはいかにも殺人鬼といった風貌の人相の悪い男が載っていた。ナルトが助けたがっていたのはこの男だ。この男に付き従う少年も含む。

 サスケも知ることながら抜忍の罪は重く、特にこの頃の霧隠れの里の対応の冷徹さは群を抜いていた。

「……今の水影って誰だっけ?」

「今は……四代目・やぐらだ」

「もしあの照美メイなら、お前が頼み込めばなんとかなる気がするんだけどよー。まだ先か」

 ナルトはそう言いながらサスケの顔を見るが、的を射てない様子。

「あの人ってばショタコンだったろ。てかイケメン好きってヤツ?」

「そうなのか?」

 サスケは軽く目を見開いていた。

 メイの視線はサスケに対しても熱く注がれていたはずだ。それ以外の容姿の整った青年に対してもそうであったが、サスケはそういった自分に向けられる好意や好奇の視線に関しては疎い。他人からどう見られているかなどあまり気にしない質なのだろう。

「……まあいい。今回の任務にやつらが必ず来る保証はない」

「それもそうだな。今回は違う可能性もある」

 先の任務の一件で以前経験した事だけが起こるわけではないと身をもって理解しており、サスケがビンゴブックで再不斬を確認したのにもそのような理由があった。

 

 

「ヒナタ、どうしてっかなー……」

 カカシがサボっているということは、ヒナタは一人で修行に励んでいるということだ。ナルトはヒナタのチャクラを探した。

 

「おーい、ヒナター……って、え」

「ナルトくんっ」

 想い人の声に胸をときめかせて振り向くヒナタとナルトの間に、ムカデに似た巨大生物がズンと音を立てて落下した。

「どうしたの?」

 穏やかな笑みを浮かべるヒナタはナルトの知るヒナタであったが、以前のこの頃のヒナタにこのような力があったかは疑問だ。

「ヒナタ、強くなったんじゃね……?この前の任務ン時も思ったけど」

 彼女の背後にある巨大な岩にはいくつか抉れた箇所と、大きなひび割れがある。

「そうかな。……でもナルトくんやサスケくんに早く追いつきたいから、もっと頑張らないと」

「お、おう……手伝えることがあれば、オレも協力するってばよ……」

 恐る恐るボロボロの岩に軽く手を当てると内部が粉々に砕かれていたようで岩は音を立てて崩れ、ナルトの顔は青ざめる。

「そろそろ昼飯にするぞ」

 サスケはヒナタとナルトの姿を見つけるなりそう言った。

「え?」

「わかってねーなヒナタ。今日一日サバイバル演習なら、自給自足だってばよ」

「川原に移動するぞ。お前は手伝え」

 いつのまに地形を把握していたのか、サスケはピンポイントで川に向かい、雷を流した刀を川の中に刺し込んだ。すると川魚などの生物が浮かび上がってくる。

「あとは頼む」

「はいはい」

 ナルトは影分身を使って魚を引き上げた。影分身ならばサスケもできるが、影分身担当はナルトと決まっている。そしてサスケは木上に登って刀を抜くと一瞬で魚を焼くには十分な量の木の枝が地に落ちた。さらにその枝の山に火遁を用いて生木の水分を抜く処理をする。任務での夜営では痕跡が残るためこのようなことはしないのだが、演習であれば問題ないだろう。ナルトとサスケの二人だけならまだしも、ヒナタはまだ下忍になったばかりに過ぎず、これだけ頑張っているヒナタにこれ以上のことを求めなくてもいいだろう。

「ヒナタ、オレたちで準備すっから、カカシ先生を呼んできてくれってばよ」

 サスケとナルトの見事な役割分担を目の当たりにし、所在なさげにオロオロと目を泳がせていたヒナタにナルトは指示を出す。

「う、うん」

 白眼があればカカシのいる位置は分かる。ヒナタはサッと姿を消した。ヒナタの気配がなくなったことを確かめたナルトは、ぼそりと呟いた。

「サスケェ、ヒナタがサクラちゃんみたいになってるってばよ……」

「ああ、あの岩か。日向のチャクラの用い方と雷遁を組み合わせたらそうなるだろう」

「そそそれってチャクラ性質変化?天才かよ。オレたちの班のくノ一って、こえーってばよ……。ヒナタはサクラちゃんと違って無闇やたら殴ったりしねえけどよ」

「チャクラの属性に関してはオレと近い。千鳥は無理でも千鳥流しなら可能なはずだ。力をつけているのなら、いい傾向だろう。いつでも守りきれる保証はない」

「まあなー。でもヒナタはオレが意地でも守るってばよ」

「……守りたいヤツが近くにいるって、いいな」

「サスケ、どうした?!らしくねーってばよ!……はっ!もしやサクラちゃん関連?……最近どうしてんだろうな」

「兄さんが修行をつけているらしい」

「おまえ……なんかごめんな」

「いや、サクラの人生だ。見守る他ない」

「見守るって……誰視点だよ」

「このわけのわからない状況のお陰で、サクラに対して父性のようなものがだな……。おまえが幸せならそれでいい。そういう域に達した」

「うんうん、それちょっとわかるってばよ」

 ナルトはサスケがちょっとヤバいかもしれないと思った。

中忍試験前にサスケとサクラの接点をつくらないとな…と思いますが本当にキャラが動いてくれません。。どんな場面だとアリ?考えられるのは以下。友達もしくは潜在意識両片思いには持っていきたいんだよな。。 無関心状態なのはあまりに不憫。サクラの兄弟子ってのも関係性としてはいいかも…とか思っています。その他であればメッセージなどでどうぞ。書けるかどうかはわかりませんが。。

  • イタチとの修行中に遭遇
  • 八班との演習中に遭遇
  • 図書館で遭遇(サクラの調べ物)
  • 複数組み合わせ
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