霊体の台詞→〔〕
って感じで行こうと思います。
ユカリSide
「お帰りなさい。リムル。スキマ酔いは平気かしら?」
リムルがドワルゴンにドワーフ探しに行ってから一週間ぐらいした頃、ヒトガタ越しにリムルから帰る旨を聞き、スキマで纏めて回収した後、私はそうリムルに声を掛ける。
「ユカリ……おまえなぁ……やるならせめて一言言ってからやれよ!!いきなり目の前ででかいスキマが開いて呑み込まれてビックリしたわ!!あれ、体験する側からしたら軽くホラーだぞ!?」
アララ。ちょっとご立腹ね。
「それで後ろにいるのが今回、スカウトしてきたドワーフ?」
「お、おぉ……リムルの旦那に誘われた鍛冶職人のカイジンだ。後ろにいるのは弟分の三兄弟で長男で防具職人のガルム、次男で細工師のドルド、三男の建築家で芸術にも詳しいミルドだ。」
「「「よろしくお願いします(う)!!」」」
「フフ……リムルの相方のスキマ妖怪、ユカリ=テンペストよ。よろしく。」
「スキマ妖怪?聞いたことねぇが……」
「新種だからね。」
「ところでユカリさんや。アレはなんだ?」
リムルがスカウトしてきたカイジン達ドワーフと軽く挨拶しているなか、リムルがそう言いながら伸ばした触手で指差す先にあるのは広大な野菜畑と果樹園と……
「はーるでーすよー。」
そこで飛び回りながら『
「野菜畑と果樹園ね。」
「そこじゃねぇよ!いや、そこも十分ビックリ要素だけど、なんでリリーホワイトがいるんだ!?」
「リムルがドワルゴンに行ってる間に春の日差しから式神として生み出したのよ。」
「生み出したぁっ!?」
「折角だから、序でに紹介しましょうか……リリーホワイト!リリナ!!ちょっと来て頂戴!!」
「はぁーい♪」
「どうかしましたか?ユカリ様。」
困惑の声を上げるリムルを他所に私はリリーホワイトと美しいゴブリナに進化したリリナを呼び出す。
「紹介するわね。リムル。さっき話した通り、『春』の日差しに含まれている自然エネルギーをスキマで切り取って、私の『式神化』で妖精としての自我と肉体を得た『
「リリーホワイトです!よろしくお願いします!!リムル様!!」
「リムルがドワルゴンに行ってる間に全員移民を希望してきた四つの村の内の一つの村長をしていたリリナよ。因みに名付けは私がしたわ。」
「リリナです。今はユカリ様からのご指名でこの野菜畑と果樹園の管理責任者をさせて頂いてます。」
「は?移民?四つも村から!?」
「流石にリグルド一人に纏めさせるのは厳しいから、リリナを含む各村の村長達を新たなゴブリン・ロードとして指名し、リグルドはゴブリンキングに格上げさせたわ。」
「私以外の三人もユカリ様から名付けを受けました。」
「もっとも、四人以外の子達は数も数だったから、リムルが帰ってきてから名付けをするつもりよ。」
「それ、完全に俺も名付けをする流れだよな……因みに何人くらいいるんだ?」
「500人よ。」
「ごひゃっ!?……なるほど……だから、これ程の野菜畑と果樹園を急遽作ったのか……しかし、よくリリーホワイトのスキルだけでここまで育てられたな。」
「リリーホワイトのスキルだけじゃないわ。リリナのスキルのお陰でもあるわ。」
「リリナの?」
「はい。実はユカリ様に名付けて頂いたからか、ユニークスキル『
因みに果樹に関してはトレイニーと交渉して苗木を貰いました。
「はぁ!?ユニークスキル!?マジか!!?」
「信じられん……」
「リリナ。折角だからアレもリムルやカイジン達に食べて貰ったら?」
「あ、はい。ユカリ様。」
「?アレ?」
「「「「?」」」」
私が言った『アレ』という単語にリムルやカイジン達は首を傾げる。
「お待たせしました。」
「こいつは……大根か?」
「けど、色が黄色いな……」
「青臭い、土の臭いもしないな……」
「………」コクコク
「!?おい。これって……たくあんじゃねぇかっ!?」
「リリナの自家製よ。昔、助けた異世界人からお礼として貰った糠床で作ったらしいわ。」
「マジで!?」
「是非食べてみて下さい。」
「リリナの漬けたたくあんは凄く美味しいわよ。」
「そう言うなら……(パリッ)!?なんだ!?この美味い大根は!?」
「この味は……塩か!?」ポリポリ
「でも、ただの塩漬けって訳でもない……!くぅ~!飯か酒が欲しくなるぅっ!!」ポリポリ
「!」ポリポリ
「美味いッスよ!これ!!」ポリポリ
「ただ美味いだけじゃない……なんか疲れが癒されていくような……!?」ポリポリ
「あぁ、それはリリナのもう一つのユニークスキル『
カイジン達やゴブタがそう言いながらポリポリとたくあんを食べるなか、困惑しながらもたくあんを食べるリグルに対し、私はそう説明する。
「どうぞ。リムル様。」
「うぅーん……カイジンやゴブタ達の反応からして凄く美味いんだろうけど俺、味がわからないんだよなぁ……」
「あ。リムル。コレを取り込むと良いわ。」
リリナの漬けたたくあんを前に困ったようにそう言うリムルに対し、私はそう言いながら一枚のヒトガタを見せる。
「ヒトガタ……また変な機能を入れてないだろうな?」
「失礼ね。コレには味覚や歯ごたえ等の情報を正確に伝える術式を組んであるだけよ。」
「マジか!?おまっ、そんな便利な
「貴方がドワルゴンに行ってる間に出来たんだからしょうがないじゃない。」
「うぐっ!?ま、まぁいいや……それじゃあ、先ずはヒトガタを『捕食』して……」
パリ……ッ!!
「美味ぁっ!?なんだこのたくあん!!漬かり具合が絶品だぁっ!!」
「リリナお姉さんが漬けたたくあんは本当に美味しいですよねー。」ポリポリ
「気に入ってもらえて良かったわね。リリナ。」
「はい♪」
私のヒトガタで手に入れた『味覚』でリムルがたくあんを堪能しているなか、そう声を掛ける私に対し、リリナは笑顔でそう言う。
その後、リムルと私に500人の新入りゴブリン達の名付けが待っていることは……言うまでもないわね。
第三者Side
「そうか……報告ご苦労……」
その頃、ブルムンド王国、
「今日を含めて三日間、休暇をやる。
その後、またあの森に調査に行ってくれ。」
「「「………」」」
「もう行っていいぞ。」
十分後、街中・・・
「『もう行っていいぞ。』じゃねぇよっ!!!」
「それ、ギルマスの前で言ってほしかったでやんす。」
「ホントよねぇー。」
不満を口にするリーダー、
「うぐっ……」
「あーぁ、三日後にはまたあの森かぁ……」
「短い休暇でやんすねぇ……」
「失礼。君達はひょっとして『ジュラの大森林』に向かう予定か?」
そんななか、仮面で顔を隠した長い黒髪の女性剣士が三人に話しかけてくる。
「私の名はシズ。邪魔でなければ、同行させてもらえないだろうか……」
次の瞬間、謎の仮面の女性剣士、シズはそう三人組に頼み込む。
〔〔………〕〕
そんなシズの後ろ姿を、『半透明な狐の幼獣』を抱き抱えている、同じく『半透明な幼い少女』が心配そうに見つめていた。
リリナ
種族:ゴブリナ
所持スキル
ユニークスキル『
ユニークスキル『
詳細
原作転スラの