ユカリSide
「!」
カイジン達が来てから三日後、村…いや、町が更に発展していくなか、『
【ユカリ様。至急ご報告したいことが……】
【……どうしたの?】
【リムル様が冒険者と思われる四人の人間と接触しました。どうやら
直後、巡回警備に当たらせていたオオカミ霊の一体からそう報告が入ってくる。
【そう……報告はそれだけかしら?】
【……四人の中でかなり腕の立つ、仮面を着けた女の冒険者がいますが、彼女の周囲に
【そう……ところで、巨大妖蟻の遺骸の状態は?可能なら肉とかを回収したいわ。】
【あ~……巨大妖蟻は複数いたようですが、仮面の彼女の炎とリムル様の黒い稲妻で全部、消し炭状態に……】
【リムル……わかった。後はこっちで対応するから貴方は町の周辺の警戒と
【御意。】
「ラン。」
「はい。ユカリ様。」
「リムルがこれから人間の客人を四人連れてくるから、リグルドに言ってもてなしの準備をさせなさい。」
「わかりました。」
私がそう言うと、ランはそう言いながらリグルドに言伝てを伝えに行く。
「さて、面倒なことにならなきゃ良いけど……」
私はそう言いながら寛いでいたスキマから腰を上げるのだった。
リムルSide
「お帰りなさい!リムル様!!人間のお客人の方々もようこそいらっしゃいました!!私はこの町でゴブリン達を纏めておりますゴブリンキングのリグルドと申します!!」
「「「「………」」」」
「早いな、リグルド。俺はまだシズさん達を連れてくることを伝えてないのに……」
「ユカリ様からリムル様が客人を連れてくるという情報を頂きましたので、少し早いですが昼食用の焼き肉をご用意させて頂きました!!」
「「「おぉ……っ!!」」」
「お帰りなさい。リムル。それとはじめまして。リムルの相方で一応この町の代表みたいなことをやってるスキマ妖怪、ユカリ=テンペストよ。」
リグルドが口にした『焼き肉』という単語にシズさんの仲間のカバル、ギド、エレンの三人が目を輝かせるなか、ユカリがそう言いながらランと共に現れた。
ユカリSide
「お、おぉ……俺はカバル。
「私は
「あっしはギド。
「シズ。よろしくね。ユカリさん。」
そう言いながら現れた私に対し、四人の人間はそう挨拶してくる。
っていうかシズ以外は
妙な縁が続くものね。それにしても……
「………」チラッ
「えぇと……私に何か……」
「おい。ユカリ。あんまりシズさんに
【気付いてないかもしれないけど、シズさんは俺達と同郷だぞ。】
「あぁ、ごめんなさい。私、ちょっと目付きが悪くてね。」
「はぁ……」
(もしかして、私の中のイフリートの存在に気付いてる……?)
〔〔………〕〕
この様子だと自分に取り込んだ精霊の暴走の気配は認識していても
「ユカリ様。そろそろ……」
「そうね。お先に食事の席に着かせてもらうわ。それとこの町では『人間は襲わない』ことにしているから、安心して食事と休息を取ると良いわ……じゃあね。」
私はそう言いながらランと共にその場を後にした。
リムルSide
「……彼奴は……」
「えっと、なんつうか……」
「クールビューティーっていうか……」
「ちょっと感じ悪い……?」
ユカリが若干冷たい態度で接してから去った後、俺がそう言いながら軽く頭を抱えるなか、カバルとギド、エレンの三人は困惑しながらそう言う。
「三人とも。私は別に大丈夫だから。」
「悪い。彼奴も別に悪い奴じゃないんだ。ただ、
「「「はぁ……」」」
「スライムさん。もしかして、彼女が……?」
「あぁ。俺達と同郷の転生者なんだけど、彼奴は
「そうなんだ……」
「そうだ。シズさん。序でに聞きたいんだけど、レイム=ハクレイって少女のこと知らないか?ユカリの関係者で四年前にこっちに転移しているかもしれないんだけど……」
「四年前……もしかしたら……」
「知ってるのか!?」
「私は直接会ったことないけど、四年前にヒナタ……私の元教え子が今団長を務めている『西方聖騎士団』に型破りな凄腕の少女が加入したって話を噂で耳にしたことはあるよ。確かその子の名前がレイム=ハクレイだったと思う。」
「マジか!?」
まさか、本当に手掛かりを持ってたとは……
「そいつは今、何処にいるんだ?」
「えぇと、確かヒナタと同じく『神聖国家ルベリオス』にいると思うよ。」
「そうか。それじゃあこれからユカリに……いや、その前に彼奴の『人間嫌い』をどうにかするのが先か。」
治すまではいかなくても、人間の暮らす町や国に行けるようにはしないと……
「私もできる限りのことは手伝うよ。スライムさん。」
「ありがとう。とりあえずは彼奴が少しでも人間に慣れるように仲良くしてくれると助かるよ。」
「わかった。」
「シズさぁーん!リムルの旦那ぁーっ!!」
「早く早くぅーっ!!」
「置いてっちまいますぜぇーっ!!」
俺とシズさんがそう話しているなか、カバル達三人がそう言ってくる。
「それじゃあ、行こうか。スライムさん。」
「あぁ。」
そうして俺達は三人の後を追った。