ユカリSide
「我らに名と新たな“力”を授けて下さりありがとうございます!ユカリ様!!」
「今日より我らの忠誠を貴女様に捧げます!!」
「あぁ……うん……これからよろしくね。『ウルミ』、『サキ』。」
「「ははぁっ!!」」
「また新しい妖怪が増えましたね。ユカリ様。」
シズとツカサが仲間になり、カバル達が帰ってから一週間後、目の前で両手を握りながら跪いて忠誠を誓う二人に私が軽く苦笑いしながらそう言うなか、護衛として同行していたミズチがそう言う。
今日は『封印の洞窟』へスキルの確認(という名のデート)しに行ったリムルとシズとは別行動を取り、ミズチを連れて森の中を散策していた私は雌の
面倒と思いつつ仲裁しようとするも『ババア』呼びしてきたので強制弾幕ごっこで二人纏めて沈めた後、妖怪になれる素質があることがわかったので早速式神化。
で、
「本当に感謝しております。ユカリ様。今ならサキと決着を着けられそうです……」
左右で白黒のウェーブがかったショートヘアに牛の角と尻尾、黄色地に黒縁のハーフトップに同じカラーリングでフリルの付いたハーフパンツ、牛柄の
「あ?それはこっちの台詞だ。ウルミ。今日こそ決着を着けてやる。」
そんなウルミの視線の先にいた黒髪に首元には白いスカーフ、黒い翼にテンガンハット、パフスリーブな水色+ピンク+茶色いチェックの三色の生地を三角形の縫い目で合わせたワンピースの下にはカーキ色に近いミニスカートにロングブーツを履いた美少女…
馬頭族から妖怪『
「あ"ぁ?」
「やるか?」
「貴女達。喧嘩するのは良いけど、程々にしなさい。でないと今度は……スキマ送りにするわよ。」
「「ッッ……ははぁっ!申し訳ございません!!」」
「まったく……あら?」
「どうかなさいましたか?ユカリ様。」
「今、向こうから嫌な気配を感じたわ……」
首を傾げながらそう尋ねるミズチに対し、ユカリは真剣な表情で南方の方角を見ながらそう言った。
第三者Side
「「「はぁ……はぁ……」」」
「グフフ……漸ク追イ詰メタゾ。
「大人シク我ラノ糧トナルガ良イ。」
ユカリが異変を察知した南方の方角では、桃色の短髪に細身のスタイルが良いが片腕がない雌のオーガとガタイの良さげな金髪のロングヘアーの雌のオーガ、薄茶色のロングヘアーの少女のような雌のオーガの三人が
「はぁ……またこういうパターンなの?」
「ラン達と初めて会った時のことを思い出しますね……あの時と違い、今回はどちらも魔物ですが……」
「!?あれは
「オーク共も何故、全身鎧なんか着込んでんだ……っ!?」
そんななか、ユカリとミズチ、ウルミにサキの四人がその場に出会した。
ユカリSide
「「「!?」」」
「?何故、人間ノ小娘ガ
いきなり現れた私達四人を見て、追い込まれてた三人のオーガ娘が驚愕の表情を浮かべるなか、彼女達を追い込んでいた二十五体の全身鎧のオークの内の一体が首を傾げながらそう言う。
あぁ、確かにミズチとウルミ、サキの三人はそう見えてもおかしくない外見してたわね。
ミズチ→角と竜の尻尾→龍人族?
ウルミ→牛の角と尻尾→牛の獣人?
サキ→背中の翼→有翼族?
ってな感じかしら。
「「「あ"?」」」
あ。何かと喧嘩っ早いウルミとサキだけでなくミズチまでキレてる。
「オイ。人間ノ小娘。ソイツラ置イテクナラ見逃シテモ良イゾ。」
「ユカリ様。この豚共の始末は私達にお任せを。」
「ユカリ様を『小娘』呼ばわりするたぁ許さん!!」
「身の程を教えてやる!!」
三人とも、私が『小娘』呼ばわりされたことにキレてたのね。
まぁ、私は別に気にしてないんだけど……
「わかったわ。三人とも、好きなように暴れなさい。」
「「「ハッ!!」」」
私はそう言いながら、出現させたスキマに腰を下ろす。
ミズチはともかくウルミとサキは進化してどんな感じに強くなったかを視る良い機会だわ。
第三者Side
「「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!!」」」」」」」」
二十五体の内、八体のオークが一斉にウルミに向かって襲いかかろうとする。
「新たな種である妖怪『牛鬼』に進化した私の
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
ズシャアアアアアッ!!
が、ウルミがそう言った瞬間、八体のオークは一斉に前のめりに倒れ動けなくなる。
「ガハッ!?」
(ナンダコレハ……!?身体ガ重イ……ッ!!?)
「そのまま蛙みたいにぺしゃんこになりな。」
ズシャアアアアアアアアアッ!!!
「「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!?」」」」」」」」
ウルミがそう言った瞬間、倒れたオーク達は見えない巨大な何かに踏み潰されたかのようにその場で圧殺される。
「ナ、ナンダ!?コイツァッ!?」
ドカァァァンッ!!
「速スグボォッ!?」
ドカァァァンッ!!
「見よ!妖怪『驪駒』に進化して得たこの脚力を!!」
ドカカカカカァァァンッ!!
「「「「「グオオオォォォーーーッ!?」」」」」
サキはそう言いながら超高速で走り回ることで翻弄し、その勢いと進化して上がったパワーを活かした蹴りでオークを次から次へと蹴り飛ばしていく。
蹴り飛ばされたオークは着込んでいた全身鎧が完全に砕け、口から
「クッ……調子二乗ルナ!!」
そんななか、一体のオークがサキに組み付こうと向かってくる。
……フッ……
「!?」
が、オークが組み付こうとする直前、サキの姿がその場から消える。
「消エ」
ドカアアアアアアアンッ!!
「タアアアアアアァッ!?」
次の瞬間、サキは強烈な
「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!!」」」」」」」
七体のオークがそう雄叫びを上げながら、四方八方からミズチを飛び掛かり、その身を喰らう。
「自分達の仲間の肉は美味しいかしら?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
が、自分達の輪の外から聞こえてきた、先程自分達が喰らっていた筈のミズチの声にオーク達の動きが止まる。
よく見るとオーク達が喰らっていたのはミズチではなく仲間のオークであり、更には無数の“水の弾”のような弾幕が七体のオークを取り囲んでいた。
「『自分達が喰らっているのは
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァァァンッ!!
「「「「「「「グオオオォォォーーーッ!?」」」」」」」
オーク達の輪の外に立っていた『本物』のミズチがそう言った瞬間、弾幕が一斉にオーク達を襲い、七体の内の四体を撃破する。
「三匹くらいが残ったか……」スッ
ミズチはそう言いながらスキルで具現化されたカード…スペルカードとは似て非なる『チャームカード』を手にする。
「チャームカード!龍符『スパイラルドラゴン』!!」
ガアァアァァアアアァアアァァァアァアアァアアアァァアアァアァァアアアァアアァァァアァアアァアアアァァッ!!
ミズチがそう言った瞬間、チャームカードが輝きながら“身体が渦巻き状の水の龍”へと変わり、先程の無数の弾幕を受けて尚立っていた三体のオークへと向かっていく。
ガアァアァァアアアァアアァァァアァアアァアアアァァアアァアァァアアアァアアァァァアァアアァアアアァァッ!!
「「「グオオオォォォーーーッ!?」」」
次の瞬間、三体のオークは一瞬にしてミズチの龍符『スパイラルドラゴン』に命を喰い尽くされる。
「ナ、ナンダ!?コイツラハ……ッ!?」
二十四体はいた仲間がたった三人に瞬く間に倒されていく様を見て、リーダー格のオークはとある理由で
(
そう考えるオークの目に先程、仲間達と追い詰めていた三人の雌のオーガが映る。
「ッ……」
(ドウセ殺ラレルナラ……ッ!!)
「ソノ身ヲ……喰ワセロオオオォォォーーーッ!!」
「「「!?」」」
次の瞬間、オークはそう言いながら、決死の覚悟で三人の雌のオーガに向かって飛び掛かる。
「スペルカード、廃線『ぶらり廃駅下車の旅』。」
クパァ……プアアァァァァァァァァァァァァァァッ!!
が、その手が三人に届く前に、横に出現した巨大な
ユカリSide
「さてと、大丈夫だったかしら?貴女達……」
「あ、あぁ……」
「き、
「あ、ありがとう……」
最後の一体のオークを廃線『ぶらり廃駅下車の旅』で始末した後、そう尋ねる私に対し、金髪ロングヘアーのオーガ娘と桃色短髪のオーガ娘、薄茶色ロングヘアーのオーガ娘の三人はそうお礼を言ってくる。
「どういたしまして。詳しい話を聞きたいから、ちょっと私達の町に来てもらうわよ。」
クパァ
「「「え?」」」
対する私はそう言いながらスキマを開き、三人のオーガ娘とミズチ達を連れて町まで移動する。
さっきの戦闘音を聞きつけたんでしょうが、『
いくらなんでも負傷者三人を抱えた妖怪四人で相手するには分が悪過ぎるわ。
「ユカリ!?」
「「「「!?」」」」
「!?おまえ達……っ!!」
「無事だったのですね……っ!!」
「若!?」
「巫女姫様!?」
「それに皆も……っ!!」
そんなことを思いながら町に瞬間的に戻ると、リムルとシズが六人のオーガを連れて戻ってきていて、恐らく同郷なのだろう私達が連れてきた三人を含めた計九人の内、四人は驚愕の表情を浮かべ、残りの五人はそう困惑の声を上げた。
ウルミ
見た目:東方の
種族:妖怪『
所持スキル
ユニークスキル『
エクストラスキル『スペルカード』
スキル『弾幕』
詳細
元は
サキ
見た目:東方の
種族:妖怪『
所持スキル
ユニークスキル『
エクストラスキル『スペルカード』
スキル『弾幕』
詳細
元は