転生したらスキマ妖怪だった件について   作:デスゴッド

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ここからは転スラ日記のネタもチョロチョロ出ます。


魔物の町の住人

リムルSide

 

森を混乱の渦へと陥れた豚頭魔王(オークディザスター)からの脅威が去ってから一月(ひとつき)余り、最初は俺、ユカリ、妖怪(アヤカシ)達やゴブリン達しかいなかった村は今じゃ仲間がどんどん増えていき、その人口は1万を越えた。

 

賑やかになるのは良いが人口が増えるとその分、面倒事も増える。

 

バンッ!!

 

「納得できませんぞ!!」

 

「これは秘書の仕事です!!」

 

「いいえ!確かに秘書の座をランに譲りはしましたが、こればっかりは第一の式神である私も譲る気はありません!!」

 

「お、お三方、落ち着いて……」

 

会議室にて、激しく言い争いをするリグルドとシオン、ミズチに対し、リリナは苦笑いしながらそう仲裁しようとする。

 

が、そこにゲルドやガビル、コアも参戦し、会議は更にヒートアップする。

 

「参ったな……全然決まらねぇ……」

 

「やはり、ここはリムル様とユカリ様に決めてもらうのが一番じゃないか?」

 

「そうよね。お二人が決めたものなら皆、納得するでしょう。」

 

そんな様子にカイジンが頭を抱えるなか、そう言うベニマルとカセンの意見に皆が「確かに……」と言わんばかりに静かになる。

 

「シュナ!ヤマメ!準備は良いか!?」

 

「はいっ!!」

 

「OK!!」

 

バァンッ!!

 

次の瞬間、扉が勢いよく開かれ、シュナとヤマメの二人が洋服を持って現れる。

 

「では、リムル様、ユカリ様。ちょっとおしゃまな此方(こちら)のお洋服と……」

 

そう言うシュナの手には青を主体にしたワンピース。

 

「元気があって可愛らしい此方(こっち)の洋服……」

 

続けてそう言うヤマメの手にはオレンジの制服っぽい服。

 

「「どちらがお好みでしょうか?」」

 

「「………」」ズズッ

 

「(カチャッ!!)……なぁ。それってそんなに重要か?」

 

「っていうかリムルはともかく私にはサイズが合わなくない?」

 

「「「「「「「「「「はいっ!勿論!!」」」」」」」」」」

 

「皆の士気に関わりますので!!」

 

「後、私の糸で裏側に『サイズの自動調整』の術式を縫い付けてあるから、ユカリ様でも着れるよ。」

 

ランが淹れてくれた紅茶を一口飲んでからそう尋ねる俺とユカリに対し、シオンやリグルド達は勢いよくそう返事し、服のサイズについてはヤマメが良い笑顔でそう説明する。

 

「私は別にどちらでも良いと思うけどな。」

 

「あはは……」

 

そんなシオンやミズチ達にランが呆れながらそう言うなか、シズさんは苦笑いを浮かべる。

 

結局、俺はオレンジの洋服、ユカリが青のワンピースを選ぶことで会議は終了した。

 

いや、別に着ないけどね?

 

「ふぅ……これが最後か?」

 

「そうね。後は私の方で処理できるものだけでそんなに多くないし。」

 

その後の執務室にて、俺とリムルはそんなことを話しながら、色々な情報が書かれた木板に目を通し、判を押していく。

 

と言っても俺に行くのはユカリが俺の承認も必要だと判断したものや俺に直接通した方が良いと判断されたものばかりなのでユカリ程の量がないんだが……

 

「悪いな。ユカリ。おまえの方に仕事を割り振っちまって……」

 

情けない話。ユカリの方が事務処理が俺よりも正確で速いんだよなぁ……

 

前世は霊能者だったとはいえ、まだ社会経験が浅い筈のJKだったって聞いてたのに……

 

死因は知らないけど、もし死なずに元の世界(むこう)で成人して就職したら、バリバリのキャリアウーマンになってたんじゃないか?

 

……うん。如何にもデキる女課長若しくは女部長って感じでスーツが似合いそうだ。

 

今度、シュナとヤマメにでも頼んでみるか。

 

「別に良いわよ。こういう事務作業、前世から経験ある(・・・・・・・・)から別に苦じゃないし……」

 

お。これはユカリの前世(かこ)を少しでも知るチャンスか?

 

「そうなのか?」

 

「えぇ。学校では誰もやりたがらない地味なクラス委員の仕事から居候先の親戚の自営業の経営に関わる事務作業までずーっと一人でぜぇーんぶこなしてきたおかげでね。」

 

「………へ、へぇ~……」

 

やっべぇーっ!!この話題、ユカリには完全にNGワード(地雷案件)だったぁーーっ!?

 

っていうかクラス委員の仕事はともかく自営業の経営に関わる事務作業を年頃のJKにやらせる親戚ってなに!?

 

「よ、よぉーしっ!ユカリ!!それが終わって少し休んだら、皆の仕事場に一緒に視察しに行こう!!うん!!」

 

「そうね。気晴らしには良いかもね。」

 

「「失礼します。」」

 

俺とユカリがそんなことを話しているなか、シオンとランが入ってくる。

 

「おぉ、シオン、お疲れぇ~。」

 

「ランもお疲れ様。」

 

「お疲れ様です。」

 

「資料用の木の板をお持ちしました。」

 

「あぁ、ありがとう。」

 

ドスンッ!!

 

ユカリがランから何枚かの木板を受け取るなか、シオンはテーブルの上にでかい木の塊を置く。

 

「さてと……」

 

「?何する気よ?」

 

「今日も!リムル様のために!(シャキィィィンッ!!)張り切り……」

 

「!ユカリ様!退避を!!」

 

「……ますよっ!!」

 

ズバババババババババババババババババババババァァァンッ!!

 

次の瞬間、シオンはそう言いながら、取り出した剛力丸ででかい木の塊を板状に切断し始める。

 

「………」

 

「っ、『テンドウ』!!」

 

パァァァ……パキィィィンッ!!

 

部屋中に派手に飛び交う木板をユカリが無言で張った結界で防いでいるなか、ランがそう言った瞬間、ランの九本ある尻尾の内の一本から人魂が飛び出し、それがオレンジの短髪に顔中にある黒いピアス、紫の瞳に犬耳と尻尾がある黒いローブ姿の、なんか見たことがありそうな(・・・・・・・・・・・・・)少女に変わる。

 

確か元々は九頭獣(ナインヘッド)の持つ『尾獣』っていうスキルで分離させた自分の尻尾を従魔に変えて、使役するスキルだったか。

 

ランはその従魔に『式神使い』を使って、式神にすることで従魔を更に強化すると同時に尻尾を分離させなくとも従魔を召喚できるようになったってユカリから聞いたな。

 

「………」

 

俺がそう思っているなか、ランが召喚した式神、『テンドウ』は両手を翳す。

 

すると、部屋中に派手に飛び交っていた木板が引き寄せられ、ユカリ達の近くに綺麗に積み上げられていく。

 

確か引力と斥力を操作する『斥引操作』ってスキルだったか。

 

ズバァァァァァンッ!!

 

「……なぁ。シオン。俺のためを思うなら、良い方法がある……」

 

「てぇーいっ!!」

 

ズバァァァァァンッ!!

 

「張り切らないことさ。」

 

「てりゃーーっ!!」

 

ズバァァァァァンッ!!

 

「……聞いてないわね……」

 

「ですね……」

 

その後、シオンが派手に量産した木板がテンドウによって部屋の隅に綺麗に積み上げられた後、ランとシオンにお茶を淹れてもらうことになった。

 

因みにテンドウは役目を終えた後、速やかにランの尻尾の中へと帰っていった。

 

「リムル様!お茶をお持ちしま………あっ!?」

 

「ユカリ様。お茶をお持ちしました。」

 

「ありがとう………あら?」

 

バッシャァァァンッ!!ジュウウウウウウウッ!!

 

『緊急措置を開始します!痛覚無効!状態異常無効!超速再生を開始!!』

 

「………すいません……」

 

「大丈夫。失敗は誰にでもあるさ………毎日だけどな。そして、君が今淹れたこのお茶もお茶じゃなくて劇物だけどね。」

 

「なんでそうなるのよ……」

 

「え~と……ヤマメからサンプルとして『浄化』と『治癒力強化』の術式の魔法陣がちょっとしたデザイン風に縫い付けられたタオルを預かってきているのですが……使います?」

 

「あぁ、ありがとう。ラン……(フキフキ)いやぁ~、実に有能な秘書だよ、シオン君は。パーフェクトだ……動かなければ!見た目だけは!!」

 

「ッ!?」

 

ガターンッ!!

 

「り、リムル様……そ、そんな………お褒めに預かり光栄です!!」

 

「……通じない……」

 

「『何物にも動じない』程度の能力……かしらね。」

 

「ですね……」

 

ユカリSide

 

「何もベニマル様がお出にならずとも……」

 

「良いのさ。じゃあ、言ってくる。」

 

「なんだよ、侍大将自らが見回りか?」

 

「随分とご苦労なことね。」

 

一人のホブゴブリンとそう話しながら警備隊の詰所から出てくるベニマルに対し、リムルと私はそう話し掛ける。

 

「リムル様!ユカリ様!!……あ。いや、俺には結局、(コレ)しかないんで……」

 

対するベニマルは腰に差してあった刀に手を掛けながらそう言う。

 

「その代わり、何があっても護り抜いてみせますよ……リムル様とユカリ様の笑顔と……この町の平和を……」

 

「「………」」

 

「では、行ってきます。」

 

「……チッ……ナチュラルに殺し文句言いやがって……これだからイケメンは……」

 

「嫉妬の声が駄々漏れよ。リムル……」

 

っていうかあんただってシズとイチャイチャしている時があるでしょうに……

 

「すいません!すぐそこで女の子から渡されたんですがコレ、どうしましょう!?」

 

そんなことを思っているなか、両手で一輪の花とベニマルをデフォルメしたような人形、綺麗な色合いの手拭いを持ったベニマルが慌てて戻ってくる。

 

よく見てみると、外には三人のゴブリナの姿もある。

 

「あらら……」

 

「ほほぅ……そいつはまた……難儀だなぁっ!!」

 

「なんか……凄く良い笑顔で言ってません?リムル様……」

 

本当にね。

 

「まったく……相変わらず何やってるのよ?ベニマル……」

 

「!カセン……」

 

そんななか、カセンが呆れた様子でそう言いながら現れる。

 

「貴女もこれから見回りなのかしら?カセン。」

 

「はい。ユカリ様。」

 

「『百鬼夜行(そっち)』も隊長自ら見回りするのか?」

 

「『百鬼夜行』としての任務(しごと)が無ければ、私はただの警備隊の一人ですからね。」

 

百鬼夜行…主に私の『式神化』で進化したり、誕生したり生まれ変わったりした者達で構成した組織。

 

緊急時には警備隊や軍部、隠密に支援を行う組織で、そうでない時は皆、各々の職場で通常業務に就いてもらっている。

 

まぁ、主な任務が『ベニマルやソウエイ達への支援活動のみ』というのはリムルやシズ達に対するちょっとした方便(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)なんだけど。

 

「ふむ……花は自宅で使わないコップに水を入れてそこに差して、玄関にでも飾りなさい。人形はお守りっぽい感じがするから懐にでも入れて持ち歩くと良いわ。手拭いは……これから暑くなってくるでしょうから、その時にでも使ってあげれば良いんじゃないかしら。」

 

「なるほど……すまないな。いつも……」

 

「別に良いわよ。貴方が女の子に奥手なのは今に始まったことじゃないし。」

 

「「………」」

 

「?何か?」

 

「いや、なんていうか……」

 

「夫婦みたいね。貴女達……」

 

「!?な、何言ってんですか!?いきなり!!」

 

「そうですよ。カセンとは幼なじみ兼いとこというだけで」

 

ドスッ!!

 

「うっ!?な、何故……?」

 

「ふんっ!!」

 

【ベニマルの奴、マジで気付いてない……のか?】

 

【そうね。】

 

「はぁぁぁ~。」

 

「ベニマル様×カセン様……」

 

「尊い……」

 

カセンから肘鉄を貰い(うずくま)るベニマルを見ながらリムルと私が『思念伝達』でそう話しているなか、三人のゴブリナ達は恍惚な表情で二人を見ながらそう言った。

 

第三者Side

 

カァーン……カァーン……

 

「クロベエェ~……コガサァ~……」

 

「調子はどうかしら?」

 

「あ。リムル様にユカリ様。すいません。クロベエ様は只今、作業中でして……」

 

その後、町を巡回中のリグルやゴブタ達の様子を見てから、そう言いながら工房に来た二人に対し、コガサがそう言いながら応対する。

 

カァーン……カァーン……

 

「ん?新しい刀造りか?」

 

「包丁ですね。シュナ様から依頼を受けて今、仕上げに入っているんです。」

 

「そうか……邪魔して悪かったな。」

 

「無理はしないようによろしく伝えておいて頂戴。」

 

「わかりました。」

 

そうしてリムルとユカリは工房を後にする。

 

カァーン……カァーン……

 

(……豚頭族(オーク)に里を滅ぼされ、妹まで喰われて、オラ、もう鉄を打てないと思ってた……)

 

カァーン……カァーン……

 

(だけんど、リムル様とユカリ様のおかげで妹の忘れ形見であり、オラの『娘』ともいえるコガサに出会えて、こうしてまた鉄を打つことができる……)

 

カァーン……カァーン……

 

(リムル様とユカリ様のため、町の皆のため、妹やコガサのため、そして………オラ自身のために何てことのない鉄に何てことのないオラの全てを打ち込むだで!!)

 

カァァァァァァァンッ!!

 

「あ!仕上がりましたね!クロベエ様!!」

 

「うん!!良い感じに仕上がっただよ!!」

 

「ハルナさんを呼んできますね!!」

 

そうしてクロベエとコガサはハルナを呼び、シュナから依頼されていた包丁を手渡す。

 

「シュナ様。クロベエ様からお届け物です。」

 

「まぁ!包丁!もう出来たのですね!!」

 

その後、食堂の厨房にて、シュナは嬉しそうにそう言いながら、ハルナから包丁を受け取る。

 

「では、早速……」

 

受け取った後、シュナは早速玉ねぎを切ってみることに。

 

スパァァァァァァァァァァァンッ!!

 

ガタンッ!!

 

次の瞬間、玉ねぎ処かまな板と作業台、壁や床までも切れてしまう。

 

「「………」」

 

「……シュナ様、すっごい……」

 

その光景にシュナとゴブイチが唖然とするなか、ハルナはそう呟く。

 

「ふぅー……包丁、気に入ってくれたべか?」

 

「きっと気に入りますよ!クロベエ様が鍛えた一品ですから!!」

 

「そうだと嬉しいなぁ……」

 

そんなことになっているとは知る由もない『親子』は呑気にそんなことを話していた。

 

ユカリSide

 

午後の分の仕事を終わらせた後、リムルと私は今度は町の子ども達のために建てた寺子屋に足を運ぶ。

 

原作東方の寺子屋とは違い、どちらかといえば大正か明治時代の学校みたいな感じではあるけど、これはこれで味があって良いわね。

 

「これが『あ』です。『あ』。」

 

「「「「「あ!!」」」」」

 

「うん?」

 

「あら?」

 

そんななか、一つの教室を覗き込むと、コアが子ども達に文字を教えているのが目に入る。

 

こうして見ると、元は吸血蝙蝠(ジャイアントバット)とは思えないわね。

 

「おや?リムル様にユカリ様。」

 

「ん?」

 

「あら?リグルド。」

 

「見て下さい!子ども達が描いた『尊敬する人』の似顔絵が殆んどリムル様なのですよ!!」

 

「?俺の?」

 

「私のはないのかしら?」

 

「勿論!ユカリ様の絵もゴブリナの女の子達が描いておりますよ!!先ずはご覧下さい!!」

 

「なんか気恥ずかしいな……」

 

「どれどれ……」

 

リグルドから受け取った件の絵が描かれた木板をリムルと一緒に見てみる。

 

リグルドの言う通り、確かにリムルの絵の方が割合が高かった。真ん丸なスライム形態のリムルの絵が。

 

「ヤッハハハ………この子なんかリムル様の威厳さをこれでもかと表現しておりますなぁ……」

 

「力作揃いだね(棒読み)」

 

「……どんまい。」

 

第三者Side

 

「今日はここから……ここまでですな。」

 

「ふむ……だが、ここをこうすれば、もう少し進められるんじゃないか?」

 

「なるほど……では、そのようにしますか。」

 

「うんうん。」

 

時を遡ること今朝方、ゲルドとユウマ、ミルドの三人は図面を見ながら、今日の工事のスケジュールを組む。

 

「夕方までには仕上げるぞ!!」

 

「「「おぉっ!!」」」

 

「今日中には基礎工事は終わらせたい!!そっちは頼めるか!?」

 

「「「お任せあれ!!」」」

 

スケジュールを組んだ後、ゲルドとユウマはそうハイオーク達に指示を飛ばしていく。

 

その後、ハイオーク達は(黒雷星狼(テンペストスターウルフ)に進化したランガに合わせて進化した)星狼族(スターウルフ)達と繋がった荷台に荷物を括り付けて固定していく。

 

「準備が出来次第、新区画まで荷物を運ぶぞ!!」

 

「ワフ!!」

 

「ここはもういいだろう……隣の区画のフォローしに行くぞ!!」

 

「「「おう!!」」」

 

そうしてハイオークやスターウルフ達は移動を開始する。

 

「ふぅ……ん?」

 

そんななか、ゲルドは折れたタンポポを見付ける。

 

「……すまないが父王。先に行ってて貰えませんか?」

 

「?わかった。」

 

その後、ゲルドは折れたタンポポの茎を補強するのだった。

 

「だからさぁ……働きすぎだって。」

 

「少しは仕事以外に目を向けられないの?」

 

作業を終えた後、ゲルドとユウマに対し、リムルとユカリはそう話し掛ける。

 

「むぅ……しかし、一族を受け入れて下さったリムル様とユカリ様のためにも……」

 

「俺達のことは良いからさぁ……」

 

「上が休まなきゃ、下も休めないでしょ。」

 

「はぁ……善処します……」

 

リムルSide

 

「って感じでさぁ……」

 

「二言目には皆、『リムルのため、私のため』って言うのよ?まったく……」

 

「あらあら……フフ……贅沢な悩みですねぇ……」

 

「皆、恩返ししたいんじゃないかな。リムルさんとユカリさんに。」

 

その日の夜、最近出来たスナック『樹羅』にて、カウンター席でそう愚痴を溢す俺とユカリの空いたグラスにトレイニーさんがそう言いながら飲み物を注ぐなか、隣に座っているシズさんがそう言う。

 

「恩返し?」

 

「私達に?」

 

「うん。」

 

「……道を示してくれたから……居場所を作ってくれたから……それは無邪気に、不器用に……」

 

「居場所……ねぇ……」

 

俺は、いや、俺達は何時(いつ)まで彼奴らの『居場所』で在り続けられるかな……

 

「………で、トレイニーさんはここで何を?」

 

「管理者の仕事はどうしたのよ?貴女。」

 

「はい。葡萄ジュースのお代わりね。おつまみのポテチとツケモノもありますよ。」

 

「あはは……」

 

ジト目で見ながらそう言う俺達をスルーするトレイニーさんにシズさんは苦笑いを浮かべるのだった。




テンドウ

見た目:犬耳尻尾が付いた『NARUTO』の二代目畜生道ペイン

種族:式神尾獣

所持スキル

エクストラスキル『斥引操作』:『何でも引き寄せる又は吹き飛ばす』程度の能力。要はペイン天道。

詳細

ランのユニークスキル『尾獣』で召喚される八体の従魔の一体がランのユニークスキル『式神使い』を受けて式神化した姿。式神化したからか、尻尾を分離させずとも尻尾の毛一本で召喚することが可能になっている。ランが妖怪『九尾(キュウビ)』に進化する前からランに忠実な性格をしており、呼び出しに応じては“力”を遺憾無く発揮している。

募集で来たオリキャラなランの式神の一体です。

本当はカリュブティス編のメガロドン戦で初お披露目の予定でしたが、シオンが大量生産して散らかした木板を速やかに片付けるのに最適だと思い登場させました。

応募して下さったteguchiさんにはマジ感謝m(__)m
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