転生したらスキマ妖怪だった件について   作:デスゴッド

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早速紫以外の妖怪を出します。


式神使い

ユカリside

 

「お。あれ、出口じゃないか!?」

 

リムルがヴェルドラを『捕食』してから十数日後、私達は『ある子達』の案内の元、漸く出口と思われる巨大な扉の前まで辿り着く。

 

因みに今の発言はリムルのもの。なんでもヴェルドラさえも『捕食』したリムルのユニークスキル『捕食者』は『捕食』した魔物のスキルが獲られるというもので更には“生きているもの”や無機物を『捕食』した場合は何時でも出し入れできるというものだった。

 

それを利用してリムルは道中で倒し『捕食』した吸血蝙蝠(ジャイアントバット)のスキル『超音波』を発する器官を再現することで『念話』とは違う肉声(こえ)を手に入れた。

 

他にもリムルはスキル『水刃』で色々な魔物を倒して『捕食』したことで様々なスキルを手に入れたり、『ヒポクテ草』という薬草や濃厚な魔素を浴びて変異した『魔鉱石』という鉱石を『捕食』して『胃袋』(ヴェルドラが入った所とは別)の中にストックしたりもしていた。

 

私もリムルが魔物と戦ってたり、獲たスキルを練習したりしている間に『妖怪賢者(ヤクモユカリ)』の一部のスキルである『弾幕』や『スペカ』を練習したり、スキマの出し方や扱い方を練習した。

 

時には『霊視者(ミエルモノ)』で妖怪化しやすいとわかった魔物に『式神使い』に内包されていたスキルである『式神化』を試したりした。その結果、

 

「案内ありがとうね。『ミズチ』、『コア』、『ヤマメ』。」

 

扉の前ではしゃぐリムルを他所に私は背後に控えている『三人の少女達』にそう言う。

 

「いえ。ユカリ様とリムル様のお役に立ててよかったです。」

 

そんな私に対し、三人の内、青緑のセミロングに毛先が黄色い髪を右側に垂らしてまとめ、前髪は左側に流してピンで止めた、アクセントとして黄色が入った全体的に青い服を着た、頬に水色の紋様、黄橙色の角と青緑の尻尾がある少女…ミズチが一歩前に出てそう言う。

 

「そうですよぉ~。」

 

そんなミズチの言葉に赤い長髪に頭と背中には蝙蝠の羽、白いシャツに黒いベストとロングスカートに赤いネクタイをした少女…コアはそう言って同意する。

 

「まぁ、ユカリ様には式神にしてもらっただけでなく、こんな可愛い姿に変えてもらった恩もあるしね。」

 

「しかし、ユカリの式神とはいえ、三人も美少女な妖怪がこの洞窟内から生まれるとはな。」

 

二人に続いて金髪のポニーテールに茶色いリボン、黒いふっくらとした上着に焦げ茶色のジャンパースカートの上から黄色いベルトのようなものをクロスさせながら何重にも巻いて裾を絞った少女…ヤマメがそう言うなか、リムルが彼女達三人を見渡しながらそう言う。

 

そう。彼女達三人は私が『式神化』で式神にすると同時に妖怪化させた魔物達である。

 

「私達もまさか、自分達が妖怪(アヤカシ)という新種の魔物に進化するとは思いませんでした。」

 

そう言うのは元嵐蛇(テンペストサーペント)のミズチ。進化後の種族はその名が示す通り、妖怪『(ミズチ)』。

 

「強力なスキルも手に入りましたしねぇ~。」

 

続けて言うのは元吸血蝙蝠のコア。進化後の種族は妖怪『小悪魔(リトルデビル)』(下位悪魔(レッサーデーモン)とは別物)。

 

「本当、至れり尽くせりだよねぇ~。」

 

最後に言うは元ブラックスパイダーのヤマメ。進化後の種族は妖怪『土蜘蛛』。

 

「……小悪魔とヤマメはわかるけど、蛟は確か東方の二次創作の中の存在だったよな?」

 

「私に言われても困るわよ。進化先の妖怪の種族がそれだったんだからッ!?」

 

「!?」

 

そんななか、私とコアはコアが小悪魔に進化する際に獲たユニークスキル『見聞者(キキジョウズ)』で扉の向こうから近付いてくる複数の人間の『声』を聞き取る。

 

「リムル。扉の向こうから複数の人間が近付いてきている。一旦扉から離れましょう。」

 

「?おぉ……」

 

そうして私達五人は扉から付かず離れずの距離まで離れる。

 

「ミズチ。」

 

「はい。ユカリ様……ユニークスキル『虚言者(ウソツキ)』。」

 

「ふぅ……やっと開きやした……たくっ、鍵穴まで錆び付いちまって……」

 

「300年も手入れされてなかったからな……仕方ないさ……」

 

「でも、『封印の洞窟』を調査しろだなんて、ギルドマスターも無茶振りよねぇ……」

 

ミズチがそう言った直後、扉が開かれ、男二人と少女一人の計三人の人間がそう話しながら入ってくる。

 

が、三人とも、まるで私達が見えてない(・・・・・・・・)かのように話をしている。

 

「凄いな……本気で俺達が見えてないのか……」

 

「ミズチが『虚言者(ウソツキ)』で『この場に私達はいない』という『嘘』を信じ込ませてるからね。」

 

そんな三人を見ながらそう言うリムルに対し、私は冷静にそう言う。

 

彼女が蛟に進化する際に獲たユニークスキル『虚言者(ウソツキ)』は水霊(すいりょう)(みずち)の『嘘を信じ込ませる』程度の能力の発展型で認識にすら『嘘』を吐き、信じ込ませることができるようになっていた。

 

「で、どうする?初めての人間だし、接触するか?」

 

「……やめておきましょ。さっきの三人の話から察するに『封印の洞窟(ここ)』は閉ざされてから300年経っている……そんな所から四人の少女と喋るスライムが出てきたらいらないパニックを引き起こすわ。」

 

それに私、(一部を除いた)人間嫌いだし……

 

「……今回は見送るしかないか……」

 

「お二人とも、もっと寄って下さいよ。あっしの隠密技術(アーツ)を発動させやすから……」

 

私達がそう話しているなか、バンダナを巻いた男がそう仲間の二人に言う。

 

スゥゥゥ……

 

直後、三人の姿が()けて見えにくくなった。

 

第三者side

 

「なんというドリーム技術!覗き見し放題……後で友だちになる必要がありそうだ……っ!!」

 

「ユカリ様。この変態スライムを三人の前に放り投げて良いですか?」

 

「気持ちはわかるけど、我慢しなさい。」

 

透けていく三人を見てリムルが思わずそう言うなか、真顔でリムルを指差しながらそう言うミズチに対し、ユカリは冷静にそう言う。

 

「は!?ご、ゴホン。おふざけはここまでにして……行こうか。ユカリ。」

 

(((誤魔化した……)))

 

「そうね……私達はこのまま洞窟を出ていくけど、貴女達はどうする?」

 

「勿論」

 

「「お供します!!」」

 

「そう……それじゃあ、行きましょうか。」

 

「「「はい!ユカリ様!!」」」

 

そうして私とリムルは新たに加わった三人と共に洞窟を後にするのだった。




ミズチ

見た目:東方二次創作『異空卿』の水霊蛟

種族:妖怪『蛟』

所持スキル

スキル『熱源探知』:嵐蛇(テンペストサーペント)時代から引き継いだスキル

エクストラスキル『猛毒吐息』:嵐蛇(テンペストサーペント)時代の『毒霧吐息』の強化版。

ユニークスキル『虚言者(ウソツキ)』:水霊蛟の『嘘を信じ込ませる』程度の能力の発展型。認識にすら『嘘』を吐いて信じ込ませることができる。

スキル『弾幕』

エクストラスキル『チャームカード』

詳細

ユカリの『式神使い』によって式神化並びに妖怪化した嵐蛇(テンペストサーペント)。妖怪化しただけでなく式神にもなった関係で冷静沈着な性格になった。が、一度ブチギレたら嵐蛇時代の激しい性格が表に出てきてしまう。何気にユカリの『式神化』を受けた魔物第一号であり、本人はそのことに自負を抱き、ユカリに強い忠誠心を持つ。果物などといった甘いものが好きだが、身体が受け付けてくれないのか、あまり多くは食べられない残念な体質を持っている。

コア

見た目:東方の小悪魔

種族:妖怪『小悪魔(リトルデビル)

所持スキル

エクストラスキル『共鳴』:吸血蝙蝠(ジャイアントバット)時代の『超音波』の強化版

エクストラスキル『吸精(エナジードレイン)』:吸血蝙蝠時代のスキル『吸血』の強化版。触れただけで相手の魔素(エネルギー)を際限なく吸い取る

ユニークスキル『見聞者(キキジョウズ)』:小悪魔の『目的の本を即座に見つける』程度の能力の発展型。早い話がONE PIECEの見聞色の覇気である。

スキル『弾幕』

詳細

ユカリの『式神使い』によって式神化並びに妖怪化した吸血蝙蝠(ジャイアントバット)。ミズチと同様ユカリに強い忠誠心を持ち、ユカリに対して主以上の感情すら抱いている。

ヤマメ

見た目:東方の黒谷ヤマメ

種族:妖怪『土蜘蛛』

所持スキル

エクストラスキル『粘鋼糸操作』:ブラックスパイダー時代の『粘糸』・『鋼糸』の強化版。リムルのとは違い、服の原材料(強度が高い)にもなる糸も出せる。

ユニークスキル『疫病者(ハヤラセルモノ)』:黒谷ヤマメの『あらゆる病原体を操る』程度の能力

スキル『弾幕』

エクストラスキル『スペルカード』

詳細

ユカリの『式神使い』によって式神化並びに妖怪化したブラックスパイダー。先の二人と同様ユカリに強い忠誠心を持つ。また、式神化した影響かオシャレに目覚めた。
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