ユカリside
「ただいまぁ~。ってどういう状況よ?これは。」
ランとチェン、ヌエの三人を新たに仲間にし、別行動を取っていたコアとヤマメと合流してからリムルの元に戻ると三十匹のぼろぼろな装備をしたゴブリン達がリムルに土下座している場面に出会す。
「あ。ユカリ、お帰りってまた増えてるっ!?」
「ヒィィィッ!?強キ者ヨ、ドウカ静マリ下サイマセェ……ッ!!」
「リムル……貴方、一体何をしたのよ?」
「何もしてねぇよ!なんかこいつらが及び腰で急に来たから軽く挨拶したら、俺を『強キ者』だとか言って怯えだしてさぁ……こんなに愛くるしいスライムなのに……」
自分で愛くるしいって言う?っていうかもしかして……
「リムル。貴方、もしかして自覚してないの?」
「?何が?」
「……一回、『魔力感知』で自分を視てみなさい。」
(ハッ!?『大賢者』!至急頼む!!)
『了。』
「!!?」
次の瞬間、自分の強大な
【因みに今さっき仲間になったランとチェン、ヌエの三人以外の私達妖怪組は洞窟から出た直後、必要以上の
【うぐっ……返す言葉もない……】
「ふ、ふふふ……わかるか?」
「モ、勿論デス!漂ウ風格マデハ誤魔化セヌユエ!!」
ゴブリン達のリーダー格であろう赤いバンダナをしたゴブリンとそう話しながら、リムルは
「オォッ!助カリマス!ソノ
「いやなに
そういう
その後、私達はゴブリン達の村に一晩泊めてもらうことに。
『魔力感知』による翻訳に慣れてきたのか、村に着く頃にはゴブリン達の言葉が鮮明に聞こえるようになってきた。
「しかし、随分とぼろぼろな村ね。」
「だな。まるで『三匹の子ブタ』だ。」
「村に残っていたゴブリン達も雌や子ども、戦闘向きではなさそうな体格の者達が多かったのも気になりますね。」
「お待たせ致しました。お客人の皆様……私はこの村の村長をさせて頂いております。」
村に着いた後、赤バンダナゴブリンの家で私とリムル、ランの三人がそう言うなか、赤バンダナゴブリンが連れてきたヨボヨボのお爺ちゃんゴブリンが杖を着きながらそう挨拶してくる。
「大したおもてなしもできず、申し訳ない。」
「あぁ、良いって別に……」
「それで?私達に何か用かしら?」
お爺ちゃんゴブリン改め村長ゴブリンにリムルがそう言うなか、私は木でできたコップの水を飲みながらそう尋ねる。
……あまり良い水じゃないわね……さっきの湖からスキマで汲んだ水は結構あるし、後で分けてあげましょ。
「「………」」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
私がそう思っているなか、村長ゴブリンと赤バンダナゴブリンは揃って頭を下げてくる。
「貴女様方の秘めたる“力”……息子から聞き及んでおります。その“お力”を見込んでどうか我らの願いを聞いてはくれませぬか……っ!!」
「……内容次第ね。」
「先ずは話してみろよ。」
「はい……
あぁ、ヴェルドラのことね。
「その為、縄張りを求める近隣の魔物達にこの地が狙われ、中でも『牙狼族』は一匹に対し、我ら十匹で挑んでも苦戦する程強大で……」
「そいつらの数は?」
「200匹程。対する我らの中で戦える者は雌も含め60匹しかおりません。」
それはまた絶望的な差ね。
「その200匹っていうのは確かなのか?」
「はい。私の兄、『リグル』が命懸けで得た情報なので。」
「そのお兄さんは今は?」
「……村一番の戦士である自慢の息子でした……我らが今日まで生きてこられたのもリグルのお陰といっていい程に……」
「……そう……どうする?リムル。」
「……村長。一つ確認したい。俺達がこの村を助けるとして、その見返りは何だ?おまえ達は何を差し出せる?」
「「………」」
「……強き者達よ。貴方様方に我らの忠誠を捧げますっ!!」
「どうか我らをお救い下さいませっ!!」
リムルからの問いに一瞬見合わせた後、村長ゴブリンと赤バンダナゴブリンは頭を下げながらそう懇願してくる。
「!?ユカリ様……」
「わかってるわ。近付いてきている……」
ウオォォーーーン
『
それにより、ゴブリン達がパニックに陥る。
「……落ち着け。これから倒す相手だ。」
「!?ということは……」
「あぁ。おまえ達の願い……暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストと」
「ユカリ=テンペストが聞いてあげるわ。」
「因みに私達六人はユカリ様とリムル様に忠誠を捧げた身だ……捧げるならこのお二人にしてほしい。」
「「「「「どうか我らをお救い下さい!さすれば我らは今日より貴方様方の忠実な
リムルと私、ランがそう言うと、ゴブリン達は一斉に跪きながら忠誠を誓う。
こうして私達は牙狼族と戦うことになった。