シッテムの箱舟計画   作:菓子中毒

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届かない

 謎の兵器の爆発に巻き込まれたけど、なんとか生き延びてアビドスに帰ってきた。残った四人でなんとかアビドスの借金を返そうと頑張ったけど長くは続かなかった。

 最初にアヤネが死んだ。自分のせいだと書いてある遺書を遺して。セリカが行方不明になった。遠くのところでアルバイトをすると言ってからそれっきり。ノノミが死んだ。自分の会社の力を使えなかった自分に責任を感じて。

 ホシノ先輩は変わってしまった、最悪な意味で。ホシノ先輩が戻れば全て元に戻るの?

 

「あぁ。」

 

 ふと昔を思い出す。まだ私が小さい頃、強さを証明したがっていた時期。ホシノ先輩に何度も戦いを挑んで何度も負けていた時。ある時、ホシノ先輩が言った。

 

「私に勝てたら、何か言うことを聞いてあげるよ。」

 

 あぁ、私が勝てたらホシノ先輩は戻ってくれる?一緒にアビドスを元に戻してくれる?

 けれど私はホシノ先輩に勝てない。元々の力量差があるのに変身したホシノ先輩に勝てるとは思えない。

 

   「私にもっと力があれば。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が色彩に選ばれた者。」

「『色彩の嚮導者』よ。お前に与えられるのはただ一つ。この世を滅ぼし、消し去ること。」

 

 この力があればきっとなんでも出来る。そうだ、まずはホシノ先輩を止めないと。私が勝てばきっと元に戻ってくれるはず。

 

 

 

 

 

 

「ねえホシノ先輩。」

「…。」

「私が勝ったよ。」

「なんでも言うこと聞いてくれるって言ってたよね。」

「だから、元に戻って。5人でアビドスにいた時の先輩に戻って。」

 

 シロコが見ている先にホシノは横たわっていた。

 

砕けたヘイローとともに。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アビドスを禁域にしてから一年、アビドス方面から大きな爆発音が連続で発生した。暫くして爆発音が止んだ。その後、一人の生徒がアビドスから出現。近隣の地域に多大な被害を及ぼした。

 

 

 

 

 

 

 

 シッテムの中で二人のアロナは感じ取った。

 

「ついに来てしまいましたね。」

「ええ、来てほしくは無かったのですが。」

 

 シロコ*テラーが来たと言うことはこの世界が滅び始めると言うことだ。

そしてシロコ*テラーが目覚めたと言うことは…。

 

"…行かなくちゃ。"

「この声は…!」

 

 あぁ、やはり貴方も目覚めてしまうのか。アビドスで見ず知らずの大人を助けてくれた優しい一人の生徒だけでも助けるために。

 

「何処にですか先生。」

"…あの子の、シロコの所へ。"

「わかりました先生。私たちがサポートします。」

 

 二人のサポートで先生はかろうじて動き出した。周りに止められていたとしても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先生がシロコの元に到着した。この後シロコは先生に向かって銃を撃つがそれがシッテムの箱に当たる。その時にどのようなことが起こるかは検討もつかない。

 シロコがこちらに銃を向けてきた。

 

(さあ、どうなる。)

 

 バンッという音とともに大きな衝撃がアロナを襲った。'僕'は急いでアロナを庇い、衝撃が治るのを待った。ふと目を開けてみると衝撃な光景が目に入った。

 

「これは…。」

 

 そこには普段居る教室は何処にもなく、あるのはただ真っ暗な世界だけだった。

 

「ここは何処なのでしょうか。」

「ふむ、恐らくですがシッテムの箱の中にいます。私たちの力が使える事を確認しました。」

「では、この後に起こることは…。」

 

 『ならばお前がこれから色彩の嚮導者となるのだ』

 『お前は未来永劫、この選択を後悔するだろうーーーーーーーーー!』

 

 謎の声と同時に'僕'とアロナに何かが入り込んでくるのを感じた。その感覚と同時に髪が白くどんどんと伸びていく。

 

「ついに先生が色彩の嚮導者となってしまいましたか。」

「そのようですね…。」

 

 始まってしまうのか、地獄が。

 




 だいぶ遅くなってしまいました。なかなか構想が難しかったです。
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