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王女よ、お目覚めください。
「…………。」
王女よ、お目覚めください。
「…………。」
何故、お目覚めにならないのですか?貴女と私にはやるべきことがあります。<鍵>が貴女の為の玉座を用意します。だから…。
「早く、目覚めてください。」
…何故、私の音声が聞こえる?何故、私の視界に手が、腕が見える?
「何故、私が動けるのですか?」
王女は何処に?
「どうやら、貴女の王女はまだ眠られているようですね。」
「…誰ですか。」
私の前に現れた"大人"が大袈裟にお辞儀をした。
「初めまして、私の名は黒服と申します。」
「私に…王女に何のようですか。内容によっては貴方を…。」
「クックックッ…、貴女に敵対をする訳ではありません。」
「では、何を…。」
「貴女方に協力を、と思いましてね。」
こいつは何を考えているのでしょうか。この世界の人間の抵抗を予想していたが、あちら側から協力を望む?
「何を企んでいるのですか。」
「いえ、ただ貴女方の力を、神秘を少々外で見せてもらいたいだけです。」
私たちの力を?何のために、どうして。
「何故でしょうか。」
「私は根っからの研究者気質でしてね。まだ見ぬ力に興味があるのです。」
「……。」
正直に言えばデメリットのない話でしょう。私の力を見せるだけで私たちの使命に協力するのですから。ですが…。
「なるほど、しかし疑問はまだあります。王女は何処に行ったのですか。」
「それについてはご心配なく。貴女の体の中にいます。まだ眠っている様子でしたので、貴女をその体に入れただけです。」
王女はまだ眠っている。王女が使命を果たせないのなら、それを継ぐのは鍵である私。
「それに、きっと貴女の中にいる王女も望んでいることでしょう。」
「王女が…。」
そうです、王女は望んでいるはずです。私たちの使命を果たすために。今、目覚めないのは何かトラブルがあったからでしょう。
「王女が、望んでいる。」
「ええ、ではこちらに。外に繋がる階段です。」
ああ、王女の為の世界にこんなにも不要物が…。
「この場所でいいのですか。」
「いいえ。まだ玉座を用意していません。もうすぐですよ。」
黒服についていくと大きな都市が見えてきた。
「ここは…。」
「'要塞都市エリドゥ'。この場所なら貴女の力も、そして王女の玉座を用意できます。」
これなら確かにできる。王女の玉座を作ることができる。
「…及第点ですね。」
「これはこれは手厳しい。」
さあ始めましょう王女よ。貴女の、貴女のためだけの世界を捧げましょう。
「要塞都市エリドゥの全権限をハッキング、再構築。」
さあ始めましょう。
「<Atra-Hasis>、起動。」
ここら辺は結構曖昧かつ主観的に書いていますが楽しめてますか。
感想、評価お待ちしています。