個性『スーパー戦隊』 うん。……ちょっと待て?????   作:翠吏

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最高時速2000kmという勘違いを一回しました。
よく見たら200kmでした。


騎馬戦と1000万ポイント

 

「緑谷、お前個性使わずに二位ってすごいな!」

「えへへ…そうかな」

「そうだよデクくん!」

 

あ、お茶子ちゃんに言われた途端照れた。

わかりやすいなお前。そんで……飯田はものすごく落ち込んでいるな。こっちもこっちでわかりやす。

 

「さて、第二種目を発表するわよ!第二種目は『騎馬戦』!」

 

ミッドナイト先生の言葉と共にモニターにデカデカと文字が浮かぶ。例の絵面すげぇな。騎馬戦は確か、お互いのポイント奪い合うやつだったな。騎馬になるか騎手になるかで変身する戦隊変えないとダメか。今んところ両方二つには絞り込めてるんだよな。どうしよ。モニターの方を見れば、順位によってどのぐらいポイントがあるかの表示がされている。一位のポイント書かれて…ない。……そういや、第一位には確か……

 

「そして予選通過第一位の五十志くんに与えられるポイントは1000万ポイント!上位の人ほど狙われちゃう下剋上サバイバルよ!」

 

はい知ってたー!

それよりも言われた瞬間多くが俺のことを見た。

完全に狙われてるな、コレは。一部は血に飢えたケモノみたいな目つきしてるな。敵意剥き出しじゃねぇか。笑うわ。

 

「それじゃこれから十五分間、チーム決めの交渉スタートよ!」

 

俺が特定の方向に進むと多くの人が俺を避けていく。なんかこんなゲームあったよな確か。気持ちは理解できるが露骨すぎるだろ。もうちょい隠せよ、傷付くわー。

 

『そうだ、五十志。お前空飛ぶの禁止な』

「ふぁっ!?」

『ずっと空に飛ばれてるんじゃ試合にならん』

 

個性把握テストで言ったことが仇になってるー!!

クソ…理由が理由なだけに反論できねぇ。卑怯だぞ!!(卑怯ではない)はぁ…マジでどうしよ。最悪ニックとかブンブンとかに乗せてもらうか…?

 

「五十志くん」

「緑谷…俺になんか用か?…もしかして騎馬戦のことか?」

「うん。よかったらの話だけど…」

 

お前は神か。

前々から見えてたけど、うん。お前の後ろに後光がさしてる気がするよ。あ、お茶子ちゃんもいる。言葉に甘え……って、この前じゃダメだな。

 

「ごめんな、緑谷。本当はお前の言葉に甘えたい。けど、それじゃダメなんだ。お前に甘えてばっかじゃ、憧れに近づかない。ごめんな」

「ううん、大丈夫。お互い頑張ろうね」

 

そう言うと緑谷とお茶子ちゃんはどこかにいく。さて、俺もさっさと探すか。わがまま言っちゃなんだが、思いついたやつだと騎手の方が断然いいんだよな。

 

「なぁ、ちょっといいか」

 

その声に振り返る。

あっぶねぇ!心操じゃねぇか!!

 

「俺と同じチームにならないか」

 

ぜってぇ今個性使ってんだろコイツ。後ろに目が虚ろな尾白と……誰?こいつ。B組か?多分B組のやつがるんだが。どうしよ。地面に文字書いて伝えよ。

 

「聞いてんのか」

『聞いてます。個性解いてくれ。まともに作戦会議もできん』

「チッ…バレてたか」

『解いたか?』

「解いたよ」

『本当に?』

「しつこいな」

 

嘘は……言って無さそうだな。

 

「よし、わかった。お前のチームに入る。ただし、一つ条件がある」

「条件?」

 

別に後ろの二人の洗脳解けとか言わないぞ?

ただわがままを通してもらうだけだからな。

 

「俺を騎手にすること。それだけだ」

「……わかった」

 

よかった。なんとか決まったな。

時間もないし、変身するか。あ、

 

「センセー、個性使ってから鉢巻巻きますねー。じゃないと取れなくなっちゃうのでー」

『わかった』

 

よし。じゃ、あの戦隊に変身しますかね。

左腕にハリケンジャイロがあることを確認する。忍者がよくやってるポーズ…じゃない、疾風流の印を結ぶポーズを左手でとる。

 

忍風・シノビチェンジ!…はぁ!」

 

そう言うと共にシノビメダルがセットされたローラー部分を回す。スーツが装着されて変身完了っと。

 

「その姿はなんなんだ?」

「空忍、ハリケンレッド

「忍者か?」

「そ、人も知らず、世も知らず、影となりて悪を討つヒーローさ」

 

名乗りシーン和って感じがして俺は大好きなんだよ。

そこから俺のしたいことなど、ざっくりとした作戦を立てていく。よし、これなら一位とはいかなくても次に進めそうだな。

 

「んじゃ、いくか」

「そうだな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『15分のチーム決め兼作戦タイムを経て、フィールドに12組の騎馬が並び立った!さぁ上げてけ!!血で血を洗う雄英の合戦が今狼煙を上げる!!!!』

 

「始まったな。騎馬はよろしく心操」

「そっちこそちゃんとやれよ」

 

騎手は俺。前馬は心操。左右の馬はそれぞれ尾白とB組のやつがやることになった。スタートが言われる前に声を掛け合う。二人は目が虚ろで怖いから見ないようにしとこ。さては心操、めっちゃ強力な洗脳かけてるな?ある意味便利だな。

 

『よーし、組み終わったな!?準備はいいかなんて聞かねぇぞ!いくぜ残虐バトルロワイヤル!!スタート!!!!』

 

スタートの声が響き、多くのチームがこちらに向かってくる。人気者は辛いね。どっかのやつの個性で足元が泥のようになり、騎馬は動きづらくなる。想定済みよ。

 

「来るぞ」

「んじゃ、避けるついでに取ってくるわ」

 

大体の奴らが一目散に真っ直ぐ来るから軌道がわかりやすくて助かる。確か騎手が地面につかなけりゃいいんだろ?飛ばなくてもこの技ならいける!

 

「『超忍法・空駆け』!」

 

言うやいなや上に飛んで宙を駆け出す。

早速ポイントゲット〜。

 

『おおっと!なんと五十志戦一は宙を…駆けている!?どうやってんだお前!?』

『上手いこと考えたな。確かにこれなら飛んでいない。しかも逃げながら向かってきた奴らのポイントを取っている。相当手強いぞ』

 

屁理屈っぽいけど通ってよかった。

これでアウトとか言われたら運を頼りにしてたわ。ほんとコレ習得苦労したよ。安定してやれるのに半年かかったからな。めげずにやっててよかったってもんよ。そろそろ戻ろ。

 

端まで行って壁を蹴り、宙返りしながら騎馬の者に戻る。ポカンとしてるやついるわ。流石に予想できなかったろ。

 

「ポイント大量ゲットだぜ」

「考え聞いた時はまじかと思ったけど、うまくいったな」

 

「俺たちのポイント返せ!!」

「全部奪わなかったろ。それで頑張れよ」

「ふざけんじゃねえ!!!!!」

 

強情だな。

ま、気持ちは理解できなくもないし原因作ったの俺だし、ある程度相手にするか。でもなー、せっかくだし忍法を……。

 

「『超忍法・幻変化』!」

 

とりあえず軽く俺が銃になって乱射してる……という幻を見せてみた。一応弾はBBだし、精神攻撃だから安心して欲しい。脳がどんな勘違いするかは知らんが。

 

「なんか叫んでるやつとかいるけど、何したんだ?」

「幻を見せただけなんだがなぁ…」

 

思ったより効いてる人いるんだけど。

感受性高いのかな。

 

「ふざけてんじゃねぇぞ変身野郎!!」

「うわ…」

「どうするんだ?」

 

しょうがない、もういっぺん空駆け……捕まりそうだからやめとくか。素直に爆豪の伸ばされる手やら攻撃を避けていく。騎馬に負担かかるけど、避けてるこっちに比べたらマシだろ。

 

「俺のポイント返せや!!!!!!」

 

しょうがないなー。

避けるのをやめてわざと鉢巻を取らせる。もちろん1000万は渡していない。俺の後ろに回った時にわざと動くのをやめた。

 

「あげるよ、何ポイントか知らんが」

「舐めプしてんじゃねぇぞ!!」

 

取られたのは……25ポイントか。支障はないな。

んで危ないな。後ろからダークシャドウで狙われてるのわかってたぞ。緑谷。

 

「お互い頑張ってんな、緑谷」

「五十志くん……君から奪ってみせる!」

 

睨み合いが続く。

心操は個性使う気無さそうだしな。かと言って緑谷とのやつに集中してれば…!危ねぇ!!

 

「轟……」

「悪いが取らせてもらう…」

 

こういうふうに漁夫の利狙ってくるやつ、いると思ったよ!右に緑谷チーム。左に轟チーム……実質二対一じゃねぇか!いくらなんでもキツいわ!!

 

「どうするんだ?!」

「三十六計逃げるに如かず、だ!!」

 

そう言うと俺は手に持っていた煙玉を地面に向けて投げる。色とりどりの煙が俺たちの姿を隠す。その隙に出る。確か……逃げ身の技、だっけ。

 

「寄越せやァ!!」

「あっぶね!?」

 

出る隙を窺ってたなコイツ……。ん?

 

「お前ポイントどうした?」

「あ"?……ハァ!?」

 

『開始から七分経過!今んところ五十志チームが一位を保持してるぜ〜!爆豪お前叫んでどうした…ってポイントどこやったんだよ!?』

 

「ちょろいよねぇ!」

 

その声に振り向けば、……誰だ?

あ、思い出した。物間だ。んでなんかベラベラ聞いてもねぇこと喋り出したぞコイツ……。爆豪のポイント掻っ攫ってたのか。すごいな。んで…第二種目から巻き上げるとクラス全員で話し合ってたのか。別に作戦自体にどうだのいう気はないけど上から目線で、腹立つからコイツ一発殴ってやりてえ。

 

「よそ見してんじゃねぇぞ五十志!」

「っ!『ジャイロ手裏剣』!!」

 

 

危ない、危うく1000万取られるとこだった。

今のは気を抜いた俺が悪い……って、なんか鉢巻の数が足りない。どうしてだ?

 

「五十志、取らせてもらったぞ」

「常闇、いつの間に……!」

 

さてはさっき、轟が来た時に取ったな!?

マジで油断も隙もない…。

 

『さぁ!残り時間は半分を切ったぜ!!』

 

まだ、半分か。

何か轟が上鳴に向けて言っている?多分アレだな。申し訳ないが心操達は避けられないだろう。取られないためにも、空駆けをするしか無さそうだ。

 

「『超忍法・空駆け』!」

無差別放電、130万ボルト!!

 

上鳴りが広範囲に電撃をくらわす。多くのチームがその場から動けなくなる。駆けつつ確認してるが、やはり俺のチームも動けていない。やられる前に宙に逃げてよかった。

 

「待てや、まだテメェから奪ってねぇぞ俺は!!」

「勘弁してくれ!」

 

爆風で爆豪が追いかけてくる。最高時速出せねぇんだよ!!追いかけてくんな馬鹿野郎!!あーもう、さっさと戻りたい。が、轟が虎視眈々と狙っていやがる。めんどくせぇ事態になったな!!

 

「失礼」

 

物間?今俺に触れてたな。俺が走る場所予測してたみたいだな。んでコイツの個性は確かコピーだったか?なら俺の個性もコピられたか。でも、それは意味をなさないだろうな。実際にあいつは変身アイテムも出せちゃいない。

 

喚く物間を無視し、爆豪を押し付け、限界を感じて轟の頭を思いきり踏みながら戻る。ごめんな!

 

「動けそうか?」

「もう大丈夫だ、あとの二人も問題ない。ラストスパートだ」

「飯田に注意しといてくれ」

「了解」

 

確かとんでもない速さの技持ってたからな。

 

『残り五分を切ったぞ!相変わらず1000万ポイントは五十志チームが所持!!轟チームと緑谷チームが向かっていく!』

 

轟が緑谷チームの妨害をするかのように、周りに氷の壁を作る。溶かせる炎ならドライガンでもいけるし、ゴジュウジャーで出てきたやつでもいける。

 

「アイツ、左側は絶対に使わない。だから左側に回りつつ牽制して逃げ切るぞ」

「わかった、お前も避けきれよ」

 

一定の距離に来た轟チームをジャイロ手裏剣で牽制し、たまにドライガンで火を吹き近づかせないようにし、お互いにジリジリ回っている。目を離すわけにはいかない。

 

『残り一分を切ったぞ!いまだに1000万を保持してる五十志チームはこのまま逃げ切れるか!?それとも轟チームが奪うか!?目が離せないぜぇ〜!!』

 

残り一分耐えればいける。

そろそろ飯田が仕掛けてくるはずだ。そうでなくても、ガチで奪いにくる。集中し続けないとだめだ。1000万の鉢巻を額ではなく、首近くに下げ、シャッフルし、今までとったポイントに紛れ込ませる。これで取られたらやばいな。

 

「合図したらしゃがんでくれ」

 

心操が無言で頷く。

お互い疲れてんだよ。

 

飯田が前屈みになる

 

「今だ!」

トルクオーバー!レジプロバースト!!!!

 

視線が低くなるとほぼ同時に頭上を腕が通り過ぎる。首に紛れ込ませた1000万ポイントの鉢巻を確認する。

 

「取られて……いない!

 

流石に額付近に巻いていた二つと首の巻いていた鉢巻一つは取られているが、要の1000万は取られていない!

 

「ぐぅ……すまない」

「いや、それを言うのは俺の方だ」

 

「このまま死守するぞ」

「言われなくても…!」

 

八百万さんが創造した小型ミサイルを射モードにしたハヤテ丸で撃ち相殺する。爆風がすごい。煙の中から飛び出してくるのは轟の氷。斬モードに切り替えたハヤテ丸で切り裂き、伸ばされた腕を鞘で叩き落とした。お互いに体力は限界だ。走り回りすぎたな。もうちょい別の方法で乗り越えるべきだったか?いや、そんなことはないな。あれが最善手だ。

 

『ラストに相応しい攻防が繰り広げられている!が、五十志チームは1000万ポイントを譲らない!!そろそろ終わりのカウントダウンを始めるぜ!!10!9!』

 

「本当にこれで最後だ!取れよ轟くん!!」

「嗚呼!」

 

「来るぞ!!」

「わかってる!」

 

『8!』

 

飯田が加速してこっちに向かってくる。

なんかいい技……無い!

 

『7!』

 

取ろうとして伸ばされた轟の腕を逆に掴み返す。

取られるぐらいなら、お前から取ってやらぁ!!

 

「クソッ!離せ!!」

「離せと言われて離すバカがどこにいんだよ!」

 

『6!』

 

そのまま組み合い、どちらも動けなくなる。

 

『5!』

 

くそ、動けねぇ。でも轟もそれは同じ!!壁作ってくれたから他の連中のことはある程度放っておけるのはいいな!

 

『4!』

 

「今だ!」

 

緑谷!?どこから……上か!!

まずい、完全に予想外だ。轟と俺、お互い動けないところを突かれた!

 

『3!』

 

首付近の鉢巻を一つ取られている。

どれを取られてるのかわからない!

 

『2!』

 

「…!やった、取れた!!」

 

反応からして取られたの絶対1000万じゃねぇか!

くそっ!

 

『1!』

 

「策士め……!」

 

『0!これから結果発表に移るぜ!!一位は……オイオイいつの間にか取ってやがる!!大逆転だ!喜べマスコミ、お前らが好きな展開だぞ!!第一位、緑谷チーム!!!!

 

会場中から大きな拍手が巻き起こる。

あーあー、取られちまったよ。力を抜く。噛み合っていた腕はするりと抜けた。地面に降りる。変身を解く。

 

「すまんな、取られちまった」

「次に進めるから大丈夫」

 

モニターを見れば俺らのチームは二位だった。

お疲れ様と心操と聞こえてはいないだろうが、尾白とB組の人にも言って緑谷の元に向かおうとした。

 

行く途中で足が止まる。

再び歩き出す。

 

「緑谷、お疲れさん。ほんと、予想外だったよ」

「あ、五十志くん。おつかれ。僕も気づかれないかハラハラしてたよ」

「じゃあ、会えるなら、戦おう」

「うん。頑張ろうね!」

「じゃ、お先に」

 

そう言って背を向け歩き出す。

途中で耐えきれなくなって走り出し、控え室に向かう途中で壁を思い切り殴った。いたさが来る。

 

「くやしい……!」

 

もうちょっとだったんだがなぁ…。

油断してた自分が悪いのは明白だ。だけど抑えられずにはいられなかった。考えれば、背中にアレがあった時点でわかってたことなんだよな。嗚呼、悔しい。でも、この悔しさを次の戦いの動力源にさせてもらうよ。

 

「向かうか…」

 

雑に顔を拭って控え室へと歩き出した。

 

 

 

 




※わざとやってる部分があります。
幻変化に関しては資料が絶妙に少なかったので、違う部分があると思います。仕方ないのでぼかしました。カブトの方を参考にしたりしたんで…。
さて、騎馬戦終了です。
最後の緑谷はね、なんか出てきたんでぶち込みました。こういうことがあると思います。
次回は遂に最終種目が始まると言い切りたいですが、いけるならその前のレクを間に挟みます。無理だったらそのまま。基本的には青山がいたところに主人公をぶち込んでいきます。

次回登場予定
…これも決めてなかったのでルーレットでいきま…あ、これはだめだわ。−1します。

・だァァッ!!
・世界一の餃子を作りたい
・武器の使用や登場は少なめ

次回も楽しみに〜。

こんな中で変身音とか含めて一番派手なのは?

  • ゼンカイ
  • ドンブラ
  • ゴジュウ
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