個性『スーパー戦隊』 うん。……ちょっと待て????? 作:翠吏
細かいところは全部それでなんとかなるよ。多分
ダークシャドウのキャラがイマイチ掴めてないです。
「五十志くんお疲れ様」
「おう、緑谷。怪我はもういいのか」
「うん。治してもらったよ」
席に着くと緑谷が声をかけてきた。
少しの会話をしてから前の試合を見る。
……なんじゃありゃ。なんで腕相撲してんだ。
「あ、両方五分五分で勝負が決まらないからやってるんだって」
「なるほど…」
そのまま話を聞くと、俺の次の試合では常闇が勝ったと言う。八百万さん負けたのか。意外だ。あ、勝負決まった。切島の勝ちか。ヒロアカマニアが大歓喜してる。文字だけなのにうるせぇー。
「次お茶子ちゃんか」
「相手は爆豪君だ……なんともないといいのだが」
それは無理だと思う。
そう言いたかったが飲み込んだ。流石に不安にさせるわけにゃいかんだろ。重傷を負わないことを祈るばかりだ。
そうして始まった第八試合。
やはり爆豪は最初から全力で容赦なくお茶子ちゃんを攻撃するようで真正面から突っ込んだ彼女を爆破する。
「上手いな…」
しかし煙が晴れた後、爆豪が押さえていたと思っていたのは、お茶子ちゃんの体操服だけだった。思わず感嘆の声が出る。そのまま後ろに回り、爆豪に触れようとしたが爆破され叶わなくなる。
何度も爆豪に爆破され、吹っ飛ばされてステージを転がってもお茶子ちゃんは諦めずに向かっていく。ハッキリ言って俺は彼女のしようとしていることがわからない。ただ固唾を飲んで試合を見る。隣の緑谷も飯田も何も言わずに試合を見ている。
「お前女の子いたぶって何がしてぇんだよ!」
観客席から声が上がる。
似たようなことを言う声がどんどん大きくなる。聞いてられない。あんな奴らの言うことは。腹が立つ。油断せず本気でやってるからああなってることぐらい想像がつかないのだろうか。
「ちゃんとステージ見ろってんだ……!」
思わずそんな声が漏れる。
ずっと見てて、爆豪の爆破により大なり小なり破片が飛んでいるのになぜステージ上に大きい破片さえも見つからないのか気になって、わからんとため息をついて上を見た時にわかった。破片がない理由が。
「女の子いたぶって遊んでんじゃねぇぞ!!」
一際大きい声で誰かが言う。
無視するしかない…そう思った時だった。
『今遊んでるっつったの誰だ?』
厳しい声で相澤先生が言う。
思わず先生の方を見つめた。
『プロか?何年目だ?シラフで言ってんなら、もう見る意味ねぇから帰れ。帰って転職サイトでも見てろ』
「相澤先生…?」
緑谷が呟く。
緑谷に上を向くように手で合図をしてみる。
『相手の力を認めてるから警戒してるんだろう』
その声を聞いた周りはしんと静かになった。
クラスメイトも観客もプロヒーローも。聞こえてくるのは彼女らの声だけ。ただ、緑谷だけが上を向いて小さく「すごいな……」と呟いた。
そして爆豪に破片の流星群が落とされる。
お茶子ちゃんがその勢いのまま爆豪に向けて走り出す。
ドガァンッ!!!!!!
その鳴り響いた後は爆豪から出されていて、破片は全て吹き飛ばされていた。誰も何もいえない。ハッキリと示された力量の差。そして試合の勝者となったのは爆豪だった。第一回戦は、これにて幕を閉じた。
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『気を取り直して、続いては第二回戦だ!第二回戦対戦カードはコチラァ!!』
第一試合
緑谷vs轟
第二試合
塩崎vs飯田
第三試合
五十志vs常闇
第四試合
切島vs爆豪
『早速始めんぞ!第二回第一試合緑谷vs轟!!両方ともほぼトップの成績を叩き出している緑谷出久vs轟焦凍!準備はいいか!?スタート!!!!』
刹那、ステージの上に広がるのは巨大な氷の塊。
おっかねえ〜!!あれよりマシなのだろうけど似たようなのが戦闘訓練の時にぶつかってきてたのかよ。絵面ヤバ。だいぶ小規模なんだろうけど。
そんでそれを風圧だけで砕くってこれまたおっかないな。ワン・フォー・オールの力強すぎ…指やってるけど。
『うおぉー!緑谷、轟の攻撃を破った!!』
緑谷がだいぶ無茶しそうで怖いな。
まだ長いとはいえないが、一緒に過ごしていてわかる。アイツの性格上、ほっとけないのだろう。お人よしだしな。……そこが良からぬことになりそうで怖い。最終決戦とかやばいって聞いたぞ。
そう思っている間にも試合は続いていく。
相変わらず轟は氷を作り続け、緑谷は指を犠牲にそれを砕いていく。正直、心配の方が勝つ。
突然の風圧。
見れば轟の周り以外の氷が全て吹き飛んでいる。威力高けぇ……。そんでそれを防ぐ轟の判断力よ。恐ろしいやつだ。
「緑谷、終わりにしよう」
『あーッ!圧倒的に攻め続ける轟ィ!!』
これまずいんじゃねぇの!?
そう思った時だった。とてつもない風が再び吹き荒れた。轟はステージ端までやられている。マジ威力高けぇ…。アレで殴られたら死にそう。
「震えてるよ……轟くん。みんな、本気でやってる。目標に近づくために…一番になるために!!」
拳を握りしめる緑谷。
強い意志を込めたような声が響く。
「半分の力だけで……?全力も使わないで完全否定なんてふざけるなって今は思ってる!全力でかかってこい!!僕はまだ君に傷一つつけられちゃいないぞ!!!!」
鳥肌が立つ。
口角が上がる。立ちそうになるのを抑えた。
「デクくん…あんなボロボロなんになんでそこまで……」
「煽ってるんだ。本気を出させるために」
「なぜ…?」
「わからん。見てりゃ分かるんじゃねぇか?」
流石に人の心は読めない。
が、やろうとしていることはなんとなく分かる。
「期待に応えたいんだ…!笑って、応えられるような『ヒーロー』になりたいんだ!!だから、僕が勝つ!!君を超えてッ!!!!」
「俺は…親父を…」
「君の!力じゃないか!!!!」
瞬間、轟が左側から炎を上げる。
声を荒げるオヤジさんは無視しておいて、つか全国放送だろいいのかプロよ。まぁ、いい。そんなこと、本人は気にしてなさそうだしな。その証拠か、二人は笑い合ってぶつかっている。そして大きな爆発。煙幕でステージが見えねぇ。
『オイオイオイ!!なんだ今の爆発!?何にも見えねぇよ!一体勝負はどうなってんだ!?』
煙幕が晴れる。
………緑谷場外。轟の勝ちか。大方爆風で吹き飛んだんだろう。轟は氷で耐えたが、緑谷はなす術がなかった。んで、吹き飛んだと。
「緑谷くん場外…轟くん、三回戦進出よ!」
さて俺も控え室に……と言いたいが、補修する時間ができたか。まぁ、そうだよな。それは仕方がない。緑谷、大丈夫だろうか。両指、片腕…?か?骨が逝ったの。時間かかりそうだな…。
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ステージ補修が終わり、ついに俺の番か。
モモタロスニキのアイデアを使わせてもらおう。爆発と言えばあの戦隊しかねぇだろ。むしろこれ以外に爆発が似合う戦隊なんていんのか?いや、いないね。
『厨二心をくすぐる常闇vs子供心を思い出させる五十志!!お前ら両方学生時代を思い出させやがって!スタート!!』
「ダイナマン!」
少し腰を落とし、左腕を手のひらを見せるように突き出す。反時計回りに半回転させてから引くと同時に素早く右腕を左の時のように手のひらを見せるように突き出してから宣言し、手を握りつつ胸にかざす。するとダイナブレスが輝きスーツが身につけられた後、顔が光に包まれ変身完了する。と、同時にダークシャドウが突っ込んできたのであえて背を向ける。
『五十志お前どうした!?敵に背を向けたぞ!?』
「どういうつもりだ……!?」
『ナメンナヨ!!』
よし。そろそろいい距離だろう。
後ろをチラ見して思う。
「ダイナレッド!」
ドゴォォ!!!!
「「「は……ハァァァ!?」」」
ダークシャドウの悲鳴がかき消されるぐらいの声が響く。当たり前だ。名乗り上げたと思ったら、爆発が起きて、あまつさえそれで敵を退けたのだから。これ公式だぞ、公式。本編でやってないが。長年のファンの「名乗りの爆発で敵攻撃すればいいんいいんじゃね?」ってツッコミに公式が反応した結果なんだろ、知らんけど。
『い、五十志。お前それどうなってんだ……?』
「仕様です」
『はい?』
「いやだから仕様です」
『イレイザー、俺の耳イカれちまったのかな?』
『安心しろ正常だ』
「よくわからないが、いくぞダークシャドウ!!」
『モウイッチョ!!』
名乗りは一回きり(流石に連続で名乗り上げるのはちょっと……)だが、まだ戦隊名があるんだよ!
残念だったなァ!!!!!!!
「爆発! 科学戦隊 ダイナマン!!」
ドゴォォ!!!!
『ギャッ』
ドゴォォォォォォ!!!!
背後がうるせぇ!!!!!!!
あと爆風やばい。背中地味に熱いんだが。これやけどしてないといいなぁ……。流石にしてないか。
『あ…あー。五十志さん?これも……?』
「仕様です」
『もうわけわかんないよお前の【個性】!!』
安心してくれ、プレゼントマイク。
ファンも戦隊に関してはよくわかってないこと多いから。ぶっちゃけ俺も全部わかってるわけじゃないし。
『モウヤダ……』
あ、ダークシャドウが戦意失ってる。
いや別に普通に光出す(?)技ならあるんだがな?スーパーダイナマイトとかあるよ?だけどそれやると常闇が技打った後の爆発で死にかねんからな。いやマジで。冗談抜きで死にかねん。あとダイナレッドの武器って二刀流の剣だし。(これも技によっては死ぬだろ)ロッドあるけど、ビーム撃ったところで効くかわからんし、投げても……って感じだったしな。
それよりも背後の爆発でアドレナリン出まくってるのかは知らないが、めっちゃテンション上がってきた。
「ははは…!…ちなみに攻撃するたびに爆発が起こるレベルでめっちゃ爆発するぞ」
なにせテーマが「魂の爆発」らしいんでな。
さすが別名火薬戦隊!!
そのままジリジリとダークシャドウに近づく。めっちゃ逃げ回るな?失礼しちゃうわ!(?)
『モウコナイデーッ!!』
涙目になってる……。
原因俺だけど、そこは勝負だからしょーがない。
常闇はまだ諦めてないようだし、せめて場外に出させるか。一度離れ、ダイナ剣の柄を合体させ槍にする。
『五十志剣を組み合わせて、槍にしたァ!?』
「何をするつもりだ」
「目眩し。ということでゴールデンスパーク!」
目をつぶって言う。
一応、一応…ね?
『まっ、眩しっ!?』
「くっ………」
目を開きそのまま近づく。
常闇は蹴りを入れようとするが、残念だったな。俺は反対側なんだよ!
「マッハダッシュ!」
そのまま常闇にタックルをかます。
加減してるから大丈夫だろう。加減してでも吹っ飛ぶぐらいの威力だから痛いとは思うけど。
「グハッ……!」
『五十志目にも止まらぬスピードで常闇を吹き飛ばした!!』
「常闇くん、場外!!よって勝者五十志くん!」
変身解除して常闇に近づく。
ダークシャドウ頼むから怯えないでくれ。なんもできない!なんもできないから!!
「大丈夫か。死なないように色々したんだが…」
「嗚呼、問題ない。腹部が痛いだけだ」
よかった。
そしてそのまま退場していく。リカバリーガールのとこに一応俺も向かったんだが、若干低温火傷になってたようだ。スーツ着けてたんだがな……。いや、スーツ着けてたから若干で済んだのか?後々考えとこ。
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315 名無しの転生者
無事に勝ったな
316 モモタロス成り変わり
まさか俺の呟きが採用されるとはな……
317 名無しの転生者
ダイナレッドの名乗りのところ、ちゃんと煙が赤色だったな。細かい。まぁ、全員困惑してたけど
318 名無しの転生者
>>317 そりゃそうだw
319 名無しの転生者
今北産業
320 名無しの転生者
お、もう来ないかと思ってた
321 名無しの転生者
個性『スーパー戦隊』
変身できるの赤だけ
今体育祭
322 ヒロアカマニア
・vs常闇戦勝利
…ん?待って。次爆豪戦じゃ……
323 名無しの転生者
>>322 え?
324 今北産業
急いで見てくるわ!!
324 名無しの転生者
いってらー
……そんで、マジですか
325 ヒロアカマニア
マジです
常闇くんは芦戸ちゃんに勝った後爆豪と戦って負けてます
326 名無しの転生者
じ、じかーい次回!
まさかのvs爆豪戦!?
レッドは基本炎を使うから相性悪い!
純粋な戦闘スキルで勝利できるのか!?
327 名無しの転生者
なんで焦ってんだよ
イッチならいけるさ
328 名無しの転生者
そうだ
俺たちが一番わかってるだろうが
329 名無しの転生者
それもそうだな
頑張れよイッチー!!
常闇くんの影が薄くなってしまった。
ファンの方、申し訳ない。
え?
レッドファイヤーがあったろって?
ギャグ回だからだよ。
【裏話】
フィニッシュはスーパーダイナマイトの予定でした。
戦一が言った通り、常闇くんが死にかねんのでなくなりました。見直してみてください。周りどころかくらった怪人も爆発してます。死ぬぞ。
そんで大体察してる方が多いと思いますが、ヒント少なめで一応やります。自分がやりたいだけです。
はい。
次回登場予定
・考えるな感じろ
・「なにぃ!?仮〇〇〇〇〇〇〇〇が最終回だと!?なら俺たちも…」
次回も楽しみに!