個性『スーパー戦隊』 うん。……ちょっと待て?????   作:翠吏

6 / 20
5000文字……?こわ…


個性把握テストは変身しまくり

 

 そそくさと席に着く。

なんだっけ………あぁそうだ。飯田。飯田が緑谷になんか言っている。聞こえないけど、確か試験の時のことだよな。ん?前の席じゃねぇか!どうリアクションしたらいいんだ俺は……。

ちなみに俺の席は一番後ろ。後ろの扉からサクッと帰れるな、ヨシ!お、あの子はお茶子ちゃんか!!リアクションとか諸々好きだったんだよな。前世では緑谷、お茶子ちゃん、飯田の三人組がわちゃわちゃしてる二次創作を漁ったもんだ。この世界で見れるかな。

 

「おともだちごっこがしたいなら他所にいけ。ここはヒーロー科だぞ」

 

うわっ、イモムシ!予想してたよりイモムシしてる!!やっぱ生で見ると違うんだな、知ってたけど。しかし気づかなかったわ。気配消せてるじゃん。

 

「はい、君たちが静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠けるね」

 

コメントしづらいな、この先生…。

なんだ……言葉だけ聞いてるととんでもなく厳しい先生じゃないか?いやなんだかんだ良い先生なのは知ってるけどさ。教室はもちろんざわめきに包まれている。当たり前か、急に現れてんだから。

 

「担任の相澤だ。よろしくね」

『担任!?』

 

おお、息ぴったり。すごいな。

ヒーローは原作で出てくるやつだけしか知らんが、この人の活躍っぷりとかさりげない優しさとか好きだったんだよな。一応これで猫好きだった気がするから、やっぱ見た目で判断しちゃいけねぇわ。

 

「早速だが体操着(これ)を着てグランドに来い」

 

そう言いながら、寝袋から体操着を出すけど、それ抱えながら寝てたのか?という疑問が浮かんだ。ちょっと卵温めてるみたいだなとすこぶる失礼なことを考えてしまった。心ん中で謝っておこう。さーせん。

 

「え、入学式は体育館でやるんじゃ……?」

「時間は有限だ。先に行ってるから早く来い」

 

そういうとスタスタ廊下を歩いて行ってしまった。

……あ。とんでもないことをわすれてた。俺この学校のどこになにがあるか全く知らねぇ。迷子確定かなコレ。

 

「五十志くん!」

「うおっ、あ、すまん。緑谷どうした」

「一緒に更衣室行かない?」

「マジでか。ありがとう」

 

優しっ。こいつ優しっ。

初対面も同然だが良いのか?もしかして緑谷ってコミュ力高い……?そんでもってなんか眩しいな……。ま、さっさと行って着替えてくるか。飯田もついてくるのか、愉快そうだな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『個性把握テストぉ!?』

 

ハイ出ましたー。体力テストならぬ個性把握テストー。いやぁ、マズイね。ちょっと第一関門って言っても良いぐらいに俺にとってはマズい。なんてったって変身したところで何がどう身体強化されてんのか全くわからないからだ。身軽くなってるし、されてるとは思う。しかし、握力は?わからん。ジュウオウゴリラってどんくらいあんだろ……ゴリラと同じぐらいか?あ、一番まずいのボール投げか。どーしよ。

 

「……い……お…」

 

てか、アレ何測ってんだろ。腕力だっけ……?死ぬ前は確か15は言ってた気がする。詳しいことはわすれたが。ほんとどーしようかな〜。

 

「おい!!」

「うわぁ!?」

 

なんで目の前にいるんですか!?

うっわ、心臓止まるかと思ったわ………。え、なんで?俺んとこいんですか。あとなんで爆豪こっち睨んでんの?わっけわからん。ほんと人殺せそうだなあの目。

 

「……で、なんですか?」

「……はぁ。お前、首席合格だろ」

「え。そうなんですか?」

 

合格発表ん時Gでてそれどころじゃなかったから、合格ってとこしか聞いてなかったんだが。あっ、また溜息ついた!!酷いな!地味に傷付くんだからなそういうのは!!

 

「まぁいい。お前、中学の時ソフトボール何メートルだった」

「え、えーと……言わなきゃダメですか?」

「駄目だ」

「……………30mです。」

 

原作で爆豪は70mぐらいまでいってたのに!!

恥ずかしいったらありゃしない!俺の周りもぽんぽんこれ以上いってたしな……。どうして……?

 

「……個性使ってやってみろ。円から出なきゃ何しても良い」

 

…………スゥー。

どうしよ。マジで、思いつかねぇし。えぇ……どうしろってんだ。……………あ。そうか!バズーカで吹っ飛ばしゃいいんだ!!

 

「先生、マジで出なきゃ何してもいいんですね?」

「嗚呼。何しても構わん」

 

了承も取れたことだしやるか!めちゃくちゃだとわかっちゃいるがな!!さてと、確か戦隊は……。

そう頭の中で一つの戦隊を思い浮かべると左手首にアップ◯ウォッチみたいなのが、装着されている。………いい例えが思い浮かばなかったのは見逃して欲しい。ホントに。

 

「レッツ!チェンジ!チェンジドラゴン!!」

 

そう言いながら屈伸のように膝を曲げ腕を合わし軽く交わせる。それと同時に周りから炎か巻き上がる。外から声が聞こえるが無視する。大のように腕を広げ、一度閉じ同じように下に広げる。それでまた腕を肩に当てる容量で曲げればよし!お決まりのポーズをしながら宣言する。

 

「電撃戦隊チェンジマン!!」

 

「なんだアレ!?」

「カッケェェ!!!!!」

 

当たり前だろ戦隊はな、ほぼ全部かっけぇんだよ。

俺の友達なんか初めて見た戦隊の影響で、なにがとは言わんが発掘家目指してんだ。

 

「そんで……ドラゴンズーカ!

 

「おい待てどっから出したそれ!?」

「知らん!!」

 

知るわけないだろ、見たけど全くわからんかったんだぞ。それとそれを言っちまったら他の戦隊もなかなか………。

そんなことより球をドラゴンズーカの中に入れてセットする。そんでもって若干斜めに構えて上方向に……撃つ!!!!

 

ドガァン!!!!!!!

 

空気が震えるほどの音が響く。自分含め周りの人鼓膜破れてないよなコレ…。あれぇ?こんな威力高かったか?いやでも、チェンジマン五人のズーカの中で一番威力が高いから妥当か。…妥当か?

 

「……まず、自分の限界を知ること。それこそがヒーローの筋を形成する合理的手段だ」

 

『2506m』

 

表示された距離を見る。ぶっ飛んでんな!!!!

アレってあんな飛ばせんのか……?球がいつもより軽かったからとかありそう。そんであれ喰らってる敵陣営すげぇな。あ、でも倒されてるのか。そのあとアレだけど。撃ったこっちは肩外れるかと思ったわ。コレ一応個人武器のはずでは…?そんなことを考えつつもとりあえず変身解除する。

 

「おおォォォ─!!!!」

 

「2000…って2kmってことだろ!?すげぇ!」

「個性使えるなんてさすがヒーロー科!!」

「何コレ!超楽しそう!!」

 

あっ。

 

「『楽しそう』……か。君たちはそんなつもりでこれからの三年間過ごすつもりかい?」

 

その言葉に空気が凍り、しん……とした雰囲気が広がる。心なしか空気が重い。よかった、変身解除しておいて。絵面が凄いことになる。しかしながらその顔はなんでしょうか先生。……ってあー。アレか。

 

「よし。このテストの成績で最下位を取った者は見込み無しとし、"除籍処分"としよう」

「はあぁ??!!」

 

その言葉に絶叫の声が上がる。

ホント悪い顔してんなこの先生……。俺も気を抜いてられないな。全部使いこなせてるとは言えないし。……さっきみたいに試してない武器あるし、威力把握してないし……。流石に爆音出そうなもんは避けてたんだよな、バレそうで……。あと近所迷惑になるし。

 

「除籍処分…って、入学初日ですよ?!」

 

お茶子ちゃんの言い分はごもっともだ。

苦労してせっかく入れたのに、初日でしかもこれで落とされる。しかも落とされたとしたら?他の高校に入るわけには行かない。行けないの方が正しいか。そうなったら普通科にでもいれてくれんのかね。なさそうだけど。

 

「自然災害……大事故……身勝手な敵ヴィラン達……いつもどこから来るか分からない厄災。日本はいつも理不尽に塗れている。そういう理不尽ピンチを覆していくのがヒーロー。」

 

そこで切って先生はニヤリと笑う。

 

「放課後マックで談笑したかったのならお生憎。これから三年間、雄英は君たちに全力で苦難を与え続ける。“Plus Ultra”『更に向こうへ』さ、全力で乗り越えて来い」

 

そうして、体力テスト…もとい個性把握テストが始まった。

 

 

 第一種目 50m走。

俺の足はさほど速くない。いや、二桁はいかないからな?飯田バカ速かったし。勝てそうな相手いなそうなんだけど。まっ、こういう時こそ戦隊の力を借りよう。あんま頻繁にコロコロ変えたくないしな……後のことも考えてあの戦隊にするか。そうやって思い浮かべれば俺の手には正方形のモノが乗っている。それを開き、ガラケーみたいにして赤と1のボタンを押す。

 

イーグル!

 

「本能覚醒!」

 

そう言ってジュウオウチェンジャーをルービックキューブみたいに横にまわす。

 

ア〜ア〜、アァア〜!

 

前に突き出し半円を描くようにすると赤く、斜めった正方形に囲まれる。そのまま開いて上に掲げれば。ジュウオウイーグルへの変身は終わった。名乗りは……待たせちゃってるし言わないでおこう。そして芦戸さん(?)の横に行く。

 

「すまん、待たせた」

「大丈夫!」

 

そうして位置に着く。俺は走るポーズしてないけどな。そして合図が出る。芦戸さんは走りだしていく。構えて気合いを入れる。

 

「野生解放!!」

 

そう言うと羽が生える。いくか。

進みながらどんどん高度を上げて一気に降下する。ついでに回転も入れている。コレで敵を素早く薙ぎ倒してってたなぁ……。そのまま無事にゴール地点に着地することはできた。芦戸さんよりは速くいけた。記録は知らんけど。あ"〜世界が回ってるぅ〜。大和先生よくコレできた後にケロッと立ってたな。三半規管が弱い俺には無理っすわ。

 

「ちょっと気持ち悪い……」

「大丈夫?」

 

ありがとうございます。芦戸さん。

そのまましばらく座っていると治った。ので礼を述べておく。こう言うの大事にしろってばあちゃんに言われた。

 

第二種目 握力測定

ジュウオウゴリラになろう。ホエールは強化扱いだが、ゴリラは六話という序盤ででてるし強化扱いされてないんだよな。そこらへん分からん。やっぱ一定の条件あんだろうな。

 

「本能、覚醒!」

 

顔のマスクをめくる。すると上半身がムキムキになっていく。ジュウオウゴリラに変身完了だ。

 

「ゴリラっ!?」

「ゴリラや……」

「ガチモンのゴリラきちゃったか」

 

そうだよゴリラだよ。

気合いを入れて握力計を握る。あ、600いった。そういや強いやつだとこんくらいって聞いたことある。500でればいい方だと思ってたんだがな。まぁ、いいか。

 

「600……さすがゴリラ…」

 

おいそれ場合によっちゃ悪口だからな。

 

第三者種目 立ち幅跳び

ジュウオウイーグルで飛べばええやん。

そう思いジュウオウゴリラからイーグルに変える。そのまま野生解放して空を飛んでいる。

 

「先生ー、俺変身解除しない限りずっと飛べるんですけどー」

「………無限だな」

 

一番楽だったかもしれねぇ……。

 

第四種目 反復幅跳び

ジュウオウジャーだと厳しいので、変身を解除する。ちょうど良さそうなアイデアが来たので一つの戦隊を思い浮かべると俺の右手には刀。左手には手裏剣のようなものが現れる。それを刀の本来鍔がある部分にセットする。

 

『ザッ、変化!』

 

それが聞こえるや否や宣言する。

 

「手裏剣変化!」

 

そして回せば、特徴的な歌?が流れ出す。

 

ニン!ニニン!ニンニンニニン!!

 

アカ!!

 

「暴れてアッパレ!アカニンジャ!!」

 

手裏剣戦隊ニンニンジャー。三つ目の忍者の戦隊だ。本来ならこの後「忍どころか……」と、言うんだろうがカットする。そしてそのままカクレニンジャー忍シュリケンをセットする。

 

「シュリケン忍法、分身の術!」

 

二人増え、合計三人となった俺がそれぞれ反復横跳びを同時にする。この世界でやった時一人でも60はいけたから、三倍したら180はいける。種目が終わった後確認してみれば予想してた通り、そのくらいの結果だった。

 

続く長座体前屈、上体起こし。

これは普通にやった。あ、変身はもう解除してます。絵面がすごいので。結果としてはまぁ、……平均よりちょっと低め。体が固いが仇になった。変身しないのかって、クラスメイトに言われたけどなんかちょっと解釈違いというか……思いつかないし。

 

そして最後の長距離走。

飛べばええやん。(二回目)

再びジュウオウイーグルにサクッと変身して飛んだので、苦労はしませんでした。ちゃんちゃん。

 

 

「んじゃ、パパッと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」

 

めんどくさいだけでは?と思ったが言わないでおこう。絶対睨まれるに決まってる。ええっとぉ……、あ。あった。俺は五位か。長座と上体で引かれたなこりゃ。まぁ、まずまずの結果か。そんで、緑谷は最下位と。本人顔真っ青なんだが。心配になるぐらい真っ青なんだが。

 

「み、緑谷?大丈夫だ。大どんでん返しが…あるかもだろ?」

「ないよぉ……」

「気をしっかりもつんだ!!」

「き、きっと大丈夫だから!」

 

飯田もお茶子ちゃんも俺と同じく心配になったのか。緑谷に寄り添っている。すんごい消えそうな声から不安が伝わってくる。

 

「ちなみに除籍は嘘な」

「え?」

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

・・・・。

 

『はぁぁ!!??』

 

うわっ緑谷が作画崩壊してる!!

三次元で作画崩壊してる!檀黎斗()みてぇに!!

 

「あんなの嘘に決まってるじゃない。少し考えたらわかりますわ」

 

あの先生去年全員除籍処分にしてたから嘘じゃねぇよ。マジで。去年の人たちどうしたんだろ…?

 

「そういうこと。これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」

 

そのままスタスタと足早に去っていく。

なんか……………なんだろ、なんか疲れた……。絶対個性使ったからとかじゃないよコレは。……帰ったらスレに報告しとこうかな。

 

そう思いながら俺は先生の後に続いて教室に向かっていった。




次回は放課後の小話と実習を書きたいです。まとめてかけたらいいなぁ……(希望的観測)

【裏話】
ボール投げ、最初は刀とか剣とかでボールを打つという感じでした。バズーカという案が来なければそうなっていたかも……。それはそれで面白そうだけどね。

次回登場予定
・予告する!
・VS

・一筆……?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。