これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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現代日本からの来訪者

「ああ、空が青いなあ…」

 

空が見えるってこと、そして背中の感覚から地面に仰向けになっていることが分かる

 

「よいしょ…って荒野だなあ…ここホントに恋姫の世界なのか?まあ…日本じゃないのは確かだが…」

 

立ち上がり、辺りを見渡す。荒野だ…空気、足から感じる感覚。これはホンモノだ

 

「しかし…神様はなんでこんな辺鄙な場所に召喚するかね…」

 

そう、俺は神様に会ったのだ。しかも超曖昧にある程度の【能力】を与えられ、この場所に召喚された

 

「まずは…色々確認するか…えーっと持ち物は…財布、スマホ、タバコ、ソレに…カバン?」

 

財布、スマホ、タバコは俺の持ち物だが、横にあるカバンは俺のじゃない。

 

「どれどれ?カバンの中身はなんじゃろな。」

 

カバンは開けてみる。と、そこには手紙が入っていた

 

「手紙?えーっと…」

 

『やあ、君に能力を与えこの世界に召喚した神だ。君にはこの世界、外史と言われるこの世界で暮らして貰いたい。その為に、君には少しでも居心地の良い生活をしてもらいたいと思い、能力を与えた。その能力とは…』

 

「ゴクリ…その能力とは…」

 

生唾を飲み込み、続きを読む。この【能力】によって俺の最初の行動が、将来が決まる…

 

『その能力とは…【現代日本で手に入るモノを購入出来る能力】だ』

 

「日本に居た時に手に入ってたモノを購入する能力…か…ってどうやって使うんだ?」

 

そう、恋姫の世界にはステータス画面は無い、なので自分の【能力】の発現のやり方が不明なのである

 

『能力を使うには、君のスマホに入っているアプリを使う。以上だ。あとは使いながら覚えていってくれ。それでは達者に暮らしてくれ』

 

「俺のスマホ?お、見慣れないアプリが入ってる…なになに…『KAMIZON』カミゾン…ってパクリかよ!」

 

はあ…神様は冗談が好きなようだ…しかし、頼れるのはこの【KAMIZON】のみ…。ものは試し、使ってみるか…

 

「えーっと…使い方もパクリ元と似てるな…まあ愛用してたから助かるけど…」

 

しかし、アプリを開いて見ると色々取り扱っている…パクリ元よりも品揃えが豊富だ

 

「何か買って見るか…えーっと…まずは水。よし、コレで…って金?」

 

スマホの画面には、チャージしてください残高不足です。と表示されている

 

「金…どうやってチャージしろと?金はあるけど…。うーん」

 

取り扱いに困っているとチャージ画面を発見した。試しに財布に入っていたお札を入れてみると…チャージされてるではないか!

 

「おお、チャージされた。コレで買えるな…ポチっとな」

 

チャリンという音がスマホから鳴るが…買ったものはどこに…?

 

「おいおい…購入したのに…なんで現れないんだ?こういうのはすぐさま反映されて箱か何かで召喚されるのが異世界モノの基本だろ…」

 

そうやって、うんうんと唸っていると、そういえば…あのカバンは何のために?という疑問が出てくる…まさか…

 

「なるほど…購入したものはこのカバンの中に出てくるのか…え、でもKAMIZONってこのカバンに入り切らない程の大きなモノとか売ってたぞ…」

 

まあ、細かいことはいいのだ、今はこの水を飲もう。そして、一服しよう…

 

「ゴクゴク…ぷはあ…生き返るー…しかし…ここはホントに何処なんだ?ゲームなら荒野スタートは魏ルートだった様な…いかん、恋姫をプレイしたのは随分前だから記憶が曖昧だ…」

 

せっかく知ってるゲームの世界に来たのにエンジョイ勢だった自分が恨めしい…最新作の世界なら内容も変わってるだろうし…俺、分かるかな…不安だ…

 

~その頃、ある場所では

 

「早く行くわよ!私、見たんだから!」

 

褐色肌の女性が馬の上で叫ぶ。彼女は心から面白そうなことが待っている。と自分の勘を頼りに馬を跳ばしていた

 

「策殿、一体何処へ行くのじゃ!こんな辺鄙な所まで来おってからに…ソレに馬を早駆けで急ぐなど…大殿に知れたら。」

 

同じく褐色肌妙齢の女性が馬の上から問う

 

「見たのよ!流星が落ちるのを!もしかしたら天の御遣いかも知れないわ!だったら早く私たちが一番先に手に入れれば…」

 

「天の御遣いじゃと?策殿…アレは市井での噂じゃ。ソレにこんな昼間に流星など…また飲んでおるな」

 

「んもー…ホンモノかも知れないじゃない。それにホンモノだったら私、後悔するわよ」

 

「はあ…仕方ないのう…ならば、はよう行こう。策殿!」

 

こうして二人は馬を跳ばし、流星の落ちたであろう辺りまでやってくる

 

「ふむふむ…なるほど…カバンに入らないモノはカバンから半径5メートル以内に木箱に入って召喚されるのか…」

 

この男はKAMIZONの調査をしていた。そこに聞き慣れない音が近づいてくる

 

「んー?なんの音だ…?ってアレは…馬か?二頭だな…」

 

音に気づき、辺りを見渡すと地平線の向こうからこちらへ向かってくるモノを見つける

 

「こりゃ、ようやく恋姫のキャラに会えるな…さて、何処のルートかな…」

 

そう言ってタバコに火を付け向かって来るモノに心を躍らせニヤリと笑う。

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