これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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文官?武官?いいえ便利屋です

「よいしょ、よいしょ…」

 

俺は今竹簡を運んでいる、文字の読み書きの出来ない俺が出来る唯一の手伝いだ。特に雷火さんや冥琳の執務室へ運ぶことが多い。さすが孫呉の筆頭軍師と内政担当。仕事量は人一倍ある。

 

「冥琳ー、入るよー」

 

一声かけてから部屋へ入る

 

「ほい、コレ追加ね。」

 

「うむ…しかし量が多いな…雷火殿は?」

 

「雷火さんも同じくらいの量やってたよー?」

 

「ふむ…そうか。しかし、こうも机に向かって仕事をしていると頭が凝り固まるな…。三船、天の国でのちょっとした気分転換等はどうしていたのだ?」

 

冥琳が筆を置き問いかけてくる

 

「うーん…俺はタバコとコーヒーで一息吐いてたかなぁ…俺的には良い気分転換になってたよ?それにタバコには集中力の向上になる成分も入ってるし…まぁ吸いすぎると、お酒みたいに中毒になるけど…まぁ程々なら大丈夫だよ?」

 

「ふむ…そうか…ならば三船。私に何かタバコを見繕ってはくれないか?購入しよう。」

 

珍しい。冥琳の方からタバコをくれ、だなんて…。しかし、それほどまでに追い込まれているのだろう…。気分転換になるのなら、用意するのはやぶさかではないし。

 

「分かった、ちょっと待ってて、すぐ持ってくるよ。」

 

「ああ、すまん。」

 

数分後

 

「お待たせー…。タバコだけってのは味気ないからコーヒーも持ってきたよ。もちろんコーヒーは俺からのオマケだから」

 

「良いのか?こぉひぃもそれなりの値段だろう?」

 

「良いの良いの、いつも頑張ってる軍師様には少しでも御奉仕しないと。」

 

「うむ…そこまで言うなら、ご相伴あずかろう。あ、砂糖と乳も頼む」

 

「もちろん。あ、はいタバコ。コレは軽いし、少しノドがスーっとするタバコだよ。清涼感があって良いかなと思って持ってきた。この種類のタバコは一部の侍女の方から人気があってねー」

 

「ほう?侍女まで買いにくるのか…匂いがどうかと思っていたが…」

 

「まぁ天の国でも男女関係なく吸ってる人は居たし、吸いたい人はいいんじゃないかな?」

 

「そういうものか…」

 

「そういうモンです。火付けるよ」

 

「すまん。すぅー…はぁ…。確かにノドに清涼感があるな…それに普段嗅いでいるタバコの匂いとは違うな…」

 

「メンソールって言ってね。清涼感が増す分、香りも変わってくるんだよ。」

 

「コレは軽くて清涼感があって良いな…たまの気分転換に吸うくらいにはちょうど良いかも知れん。」

 

「お、嬉しいねぇ…。ホイ、コーヒーお待ち。あとは灰皿ね。」

 

「ああ、すまん。コク…コク…。ふぅー…なるほどこれがタバコとこぉひぃの相性か…悪くないな」

 

「自分に合ってるタバコが見つかると両方ともより美味しく感じるよねー」

 

そう言いながらこっそりと窓を開ける。煙たくなるからね、換気も大事。

 

「そういえば、三船、祭殿から聞いたぞ?先の戦では後方待機の命令違反をして敵に突っ込んだらしいな?」

 

「うぐ…そのことに関しては深く反省しております。」

 

「まぁお前は初陣だったのだろう?戦場の空気に当てられ、気が昂ったのだろう。しかし、もし次があれば、しっかりと罰を与えるからな?」

 

「返す言葉もございません。信賞必罰は当たり前。次からは命令違反しません。」

 

「ふふ。それで良い。しかし、三船、こんな所で油を売って居ても良いのか?まだ運ぶ竹簡はあるのだろう?それに店も」

 

「あ、そうだった、んじゃ、お邪魔しましたー!行ってきまーす!」

 

「賑やかな奴だ。全く…しかし、50人の精鋭が居たとしても初陣で賊の退路を一時的に封鎖し、数名の賊を討ち取る。か、戦場の熱に当てられたとは言え、しっかり戦場を観察していたからこその判断…ふむ…武官とするか、文官とするか…炎蓮様にどのように推挙するべきか…悩ましいな…」

 

紫煙を燻らせ、窓際に立ち外を見ながら1人ごちるのであった

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