これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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城下に進出致します!(仮)

雪蓮達が賊の討伐を終えて帰って来てから数日、いつもの様に朝議に参加していると

 

「賊の討伐によるこちらの損害は軽微、そして捕縛した賊は罰として強制労働に従事。それで異存はないですね?」

 

「あぁ、ソレでいい。今は街道の整備や田畑の拡張に人手が欲しいからな」

 

「では、そのように手配します、では今回の遠征についての報告は終わりです。」

 

「ソレで終わりか?冥琳。」

 

「いえ、もう1つ、報告と言うより献策と申した方が良いですね。」

 

「ほぅ?なんだ?言ってみろ」

 

「三船の店なんですが、三船、店の売り上げは好調なんだな?」

 

「おお、俺の店の話しか…。うん。好調だよ、タバコは少し好き嫌いが分かれてるけど、おおよその計算通りと言うかむしろ俺の計算より多いくらいの売り上げだね。コーヒーにスポーツドリンクも好調だよ。」

 

「ふむ…。ならば炎蓮様。三船の店を試しに城下に出してみるのはいかがでしょう?城下では既に御使い印の嗜好品の噂は広まっております。動くには今かと、そして数日城下で運用してみて、その売り上げによって本格的に城下に店を出すか決めても宜しいかと思います」

 

「ソレもそうだな。しかし、店はどうする?城下に店を出すなら店舗となる建物が必要だろ。」

 

「それもこちらで支度致します。ちょうど良く空き家がありますのでそちらを使えば良いかと。」

 

「よし、なら決定だ。ついでに城下に店が出来る旨の噂を流せ。玄助!城下に店を出すならどのくらいの期間が必要だ?」

 

「えぇっと…商品の仕入れは即出来ますし、新商品も出そうかと思っているので、実際店舗となる建物を見てからどのように商品を置くか考えてからになるので…、この後すぐにでもその建物が見れるのであれば、3日~5日程で開くことが出来るかと。」

 

「よし、なら、そのように触れを出せ。この件は冥琳と玄助の2人で行え。冥琳、すぐさま玄助をその空き家に案内しろ」

 

「御意」「はい。」

 

そして、朝議は解散となり冥琳に案内をして貰おうとしたら雪蓮から声をかけられた。

 

「玄助ー。ん。」

 

手を広げた雪蓮。なんぞ?

 

「えーっと…なに?」

 

「ンもー、この間の賊の討伐では私、無茶な突撃はしなかったの!だからご褒美ちょうだい?」

 

「ご褒美ー?ンな約束したか?」

 

「えー!穏が言ってたわよー?私が無闇矢鱈な突撃をしなければ玄助がご褒美くれるって!ねぇ?穏?」

 

「はい〜。確かに私がそう言いました〜」

 

「ちょ、穏!勝手にご褒美なんて…」

 

「玄助さんが仰ったんじゃないですかー。雪蓮様をお止めになるなら何でもすると〜。」

 

「いや、言ったけど…ご褒美ねぇ…」

 

うーん…確かに言った。そして穏は策があるとも言っていた。コレがその策か…、まぁ仕方ない。頑張ったご褒美くらいあげるか。

 

「分かった。んじゃ、ホレ、前、俺の歓迎会で出した天の酒だ。コレは雪蓮に。んで、コッチは穏に。」

 

「はえ?私も頂いても宜しいんですか〜?」

 

「もちろん。雪蓮を止める役目お疲れ様。」

 

「ありがとうございます〜。ところでコレはなんですか〜?」

 

「ソレはマジックペンだ!えーと、簡単に言うと墨の要らない筆だな。ここの蓋を外すと文字が書ける。」

 

「そんな便利なモノ頂いてよろしいんですか〜?」

 

「もちろん!2人ともよく無事に帰ってきてくれた。良かったよ。んじゃ、俺は行くねー」

 

「ありがとう!玄助ー、ふふ、このお酒美味しかったのよねぇー。」

 

「ありがとうございます〜」

 

それから、雪蓮と穏と別れた今は城下の大通りを冥琳と一緒に歩いている。

 

「はえー…さすが炎蓮さんのお膝元、栄えてるなぁ…」

 

「そうか、そう言えばお前はあまり城下には出てなかったな」

 

「うん。付き添いも無しに城下に出たら迷子になるだろうし、店もあったから滅多に出る機会無くて。じっくり見るのは初めてかな。」

 

「そうか。これからは期間があるとはいえ、城下に店を出すんだ。しっかりと城下を観察し、民の声を聞くべきだな。」

 

「うん。でもお客さん来るかなぁ…。いくら噂になってるとは言え、実際、店を開けないと分からないからなぁ…」

 

「なに、お前の性格ならば民も心を許すだろうさ。城では兵や文武官、侍女に至るまでお前の店に顔を出してるだろう?」

 

「そっか、俺なりに真摯に向き合って接客すれば良いのか。」

 

「そういうことだ、さて着いたぞ。この建物だ」

 

おお、大通りから少し外れた場所か、ソレに大きめの建物だな…これならそれなりにお客さんが入っても大丈夫そうだ。

 

「冥琳、中見ても良い?」

 

「もちろんだ。案内しよう」

 

そう言って建物の中に入る。おお、広いし、案外綺麗だ。最近まで使われて居たのかな?間取りは、大きめの広間が1つ、ココは店舗として、商品の陳列から会計までをする場所にしよう。そして、庭の見える縁側のある部屋、ココは喫煙所と飲食を楽しんでもらう場所として使えそうだ。そうだな…庭に灰皿を設置して、部屋は飲食OKにするか。必要なのはテーブルと…灰皿、あとはあっちの広間で商品を陳列する棚、あとは小物類か…。あ、庭には倉庫らしきモノもある。ココにある程度の在庫を保管するのも良さそうだ。

 

「どうだ?実際見てみて。」

 

「うん。なかなか良いよ。必要なモノはあるけどすぐ準備出来そうだし、うん。気に入った」

 

「そうか、なら早く支度をしてくれ。何事も早い方が良い。」

 

「分かった。じゃあ俺はこのままココで必要なモノを準備するから、冥琳はお触れの準備をお願い。」

 

「任された。しかし、お前1人で城まで帰って来れるか?」

 

「子供じゃあるまいし、城までの道はもう覚えたよ。」

 

「そうか。では、私は帰るぞ。三船も遅くなる前に帰ってくるのだぞ?」

 

「分かってるって。」

 

そうして冥琳と別れた後、棚やらテーブルやら小物やら色々と設置して、倉庫に在庫を出し着々と準備を進めていくのであった

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