これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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天の御使いのお役目

今日は店は休みにした。毎日毎日、1人で店番してるとさすがに疲れが溜まる…なので今日は休み!ゆっくりするぞー!と思っていた俺が数十分前には居たが今は炎蓮さんに呼ばれ、何故か炎蓮さんのお叱りを受けている

 

「お前ェ、御使いのお役目はしっかり務めてるんだろうなァ?」

 

「え?はい。ちゃんとお店も順調ですし、民たちにも好評ですよ?」

 

「違ェよ。オレは言ったよなァ?孫呉に天の血を入れろと。」

 

「あ…。」

 

そうだった、すっかり忘れてた…俺のお役目は商売でもなんでもない。この孫呉に天の血を入れること。つまり、誰かと子を成すことで…しまった…商売が楽しすぎてすっかり忘れてた…

 

「てめェ、すっかり忘れてやがったな?思い出したのならさっさとお役目果たして来やがれ!」

 

「はいぃ!すみませんでしたぁー!」

 

絶叫に似た謝罪と共に逃げるように部屋を出る

 

忘れてた…自分のお役目を…しかし、子を成すか…子供を作る為にはまず誰かと恋愛をしなければいけないワケで…うーん…恋愛か…孫呉のみんなは美人揃いだし、嫌だってワケじゃないけど…なんか…そういう事を目当てに自分と仲良くしているのでは、と思われるのもどうかと思うし…。難しいなぁ…。そうやってウンウンと唸っていると。

 

「あれ?玄助くんじゃない。どうしたの?そんな難しい顔をして」

 

「あ、粋怜。いやぁ…天の御使いとしてのお役目をすっかり忘れてて、それで炎蓮さんからお叱りを受けてねー…」

 

「あー。天の血を孫呉に入れるってお役目のこと?」

 

「そそ、ソレが問題でねー…」

 

「何が問題なの?遠慮せずにお姉さんに教えてみなさい」

 

「いや、いくらお役目と言っても、身体だけの関係を持つワケにはいかないし、そうなると恋愛するしかないワケでしょ?でも、みんなからソレを目当てに自分とお付き合いしてるのでは、と思われたくないワケで…そこの難しさがねー…」

 

「大丈夫よ、玄助くんがどれだけ真面目かみんな分かってるし、天の御使いってことを抜いても魅力的だと私は思うわよ?」

 

「そう言ってもらえるとありがたいよ…でもなぁ…恋愛かー…」

 

「やっぱり複雑?」

 

「うん…不安かな…でもみんなにはお世話になってるし、粋怜を始めとしたみんなが美人だから余計に…俺と釣り合うかなって考えちゃって…」

 

「大丈夫よー。そんなこと考えなくても良いじゃない。好きなものは好き。それで良いのよ。誰かの評価じゃなくて、お互いが幸せか、それが1番でしょ?」

 

「うん。確かにその通りだね…でも今更、誰かと恋愛なんて都合良すぎない?」

 

「そんなことないわよ。今までは孫呉での立場の確立が必須だったけど、今じゃ玄助くんはみんなから好かれる天の御使いじゃない。ソレにお姉さんは玄助くんみたいな可愛い子は好きよ?」

 

「うぐ…ずるいなぁ…粋怜は…俺は純真なの!そんなこと言われたらドキドキするじゃんか!」

 

「ドキドキさせるために言ってるのよー。それじゃ私はお役目があるからまたね。」

 

おのれ、コッチをドキドキさせておいて、お役目を理由に焦らしていくとは…。手のひらの上で転がされてるようだ…。しかし、お役目か…まぁ前世の俺は死んでるし、帰るとこも無い。ならこの地にしっかりと根を張り生きていくこと、それを目標にしよう。そして、恋愛は俺の自論だが…自分から動かないと発展しない!なら、俺は俺なりに頑張るだけだ!しっかり生き抜いてやろうじゃねぇか!見てろよー…俺の、三船玄助の生き様ってヤツをよぉ!

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